こんにちは。風と共に駆けるライダーの旅路 代表のHです。
「島根県ってツーリングで行く価値あるの?」そんなふうに思っていませんか?正直に言います。私も最初はそう思っていました。でも実際に走ってみたら、その考えは走り出して30分で消え去りました。
日本海の青い水平線を横目に、信号ひとつない海沿いの快走路を風切って走る感覚。神話の世界が今も息づく出雲の空気。三瓶山のワインディングを駆け上がったとき眼下に広がる高原の絶景。島根県は、海沿いツーリングも、山道のワインディングも、パワースポット巡りも、そしてのどぐろや出雲そばといったご当地グルメまで、一度のツーリングで全部楽しめる、日本屈指のライダーズパラダイスなんです。
この記事では、島根県おすすめツーリングスポットを出雲・松江・石見・奥出雲の各エリアに分けて徹底解説します。日帰りで使えるモデルコースやおすすめ道の駅、初心者でも迷わない注意点まで、ライダー目線でまるっとお伝えしていきますね。初心者向けルートからワインディング上級者向けの穴場まで網羅していますので、ソロツーリングでも仲間との旅でも、きっとプランニングの参考になるはずです。
- 出雲・松江・石見・奥出雲エリア別のおすすめツーリングスポットと絶景ロード
- 日帰りで使える実走モデルコースと走りやすさの具体的な評価
- ライダーが立ち寄りたい道の駅・グルメスポット情報
- 初心者からワインディング好きまで対応した注意点・安全情報
島根県おすすめツーリングスポットへ走り出す前に知っておきたいこと
走る前の下調べって、実はツーリングの楽しさを2倍にする大事な時間だと思っています。島根県は広い。松江から益田まで車で2時間以上かかることもありますし、エリアによって道路の性格がまったく違います。「とりあえず走れば何とかなる」精神でも十分楽しめますが、事前に県の特性や注意点を知っておくだけで、ルートの組み方が格段に変わってきますよ。このセクションでは、島根ツーリングを最大限に楽しむための基礎知識を丁寧にまとめました。
島根ツーリングの魅力と走りやすさ
島根県のツーリング最大の魅力は、一言で言えば「海・神話・静けさ」のトリプルパンチです。日本海に面した北側の海岸線はダイナミックで、断崖絶壁と青い海が続く景色は本州日本海側でもトップクラスの美しさ。しかも県内の主要国道(特に国道9号・431号)は整備状態が良く、交通量が少ないエリアが多いので、のんびりと気持ちよく流すことができます。都市部の渋滞とは無縁の、静かに走れる環境というのが島根の大きな個性で、混雑した観光地を避けたいライダー、都会疲れから解放されたいライダーにとって、島根は「癒し系ツーリング」の最適解といえます。
島根県の地理的な特徴として、南北に走る中国山地が県土の内陸部に壁を形成し、北側の日本海沿岸と南側の山間部・内陸エリアが明確に分かれています。これが「1日の中で海沿い快走路とワインディングを両方楽しめる」という、他県ではなかなか実現しにくい走り方を可能にしているんです。ここが、島根ツーリングのライダーを虜にするポイントのひとつです。たとえば、午前中は宍道湖や日御碕方面の海沿いをクルージングし、昼過ぎからは三瓶山のワインディングに切り替える、なんてルートが1泊2日で現実的に組めてしまいます。
もうひとつ特筆すべきは、「バイク映え」するロケーションの豊富さです。白亜の日御碕灯台、断崖の上に立つ美保関灯台、夕日に染まる宍道湖、壁のようにそびえる江島大橋(ベタ踏み坂)——どれも写真や動画映えするシーンが揃っています。近年はライダー系のSNSやYouTubeでも島根が注目されつつあり、「バイク映えスポット」としての認知度が急速に上がっています。それでもまだ混雑しすぎていない、という絶妙なタイミングが今だと感じています。
島根ツーリング5大魅力まとめ
- 日本海沿いの海沿い快走路:断崖絶壁×夕日×灯台が一度に楽しめる、シーサイドロードが豊富。国道9号・431号・くにびき海岸道路など選択肢が多い
- 神話・歴史スポットが多い:出雲大社・稲佐の浜・石見銀山・美保神社など「旅感」が強いスポットが充実。パワースポット巡りとしても唯一無二
- 交通量が比較的少ない:山間部・海沿いともに渋滞が少なく、ソロツーリングに最適な静けさがある。GWや秋の行楽シーズンでも都市圏に比べれば格段に快適
- 海と山が近い:1日でシーサイド走行・ワインディング・温泉を全部体験できるルート設計が可能
- バイク映えスポットが豊富:写真・動画映えするロケーションが各エリアにあり、SNS需要にも応えやすい
走りやすさという観点で各エリアを整理すると、海沿いの国道9号や431号は初心者でも安心のフラットな快走路。一方で奥出雲や三瓶山周辺は適度なワインディングが連続し、走りごたえを求めるライダーにも満足度が高い。海と山が比較的近距離にあるため、1日で複数の「顔」を楽しめるのも島根の強みです。道路舗装の状態は主要国道・整備された県道は良好で、ビギナーが走っても不安を感じにくいコンディションが多いです。ただし、山奥に入るにつれて路面の質は変化しますので、後述する注意点もあわせて確認してください。
初心者でも楽しめる島根ツーリングのポイント
「島根って初心者でも大丈夫?」という質問は結構よく聞きます。答えは「エリアを選べば全く問題ない」です。海沿いルート(国道9号・431号・くにびき海岸道路)は、アップダウンが少なく直線的な区間が多いため、走行距離の割に体力の消耗が少なく、初心者ライダーにも非常に走りやすい環境が整っています。特に出雲IC周辺から日御碕にかけての国道9号〜県道23号ラインは、初めての島根ツーリングとして最高の入門コースだと思っています。
初心者が島根ツーリングで特に安心できるポイントをいくつか挙げると、まず「主要スポット間の距離が把握しやすい」という点があります。出雲大社→稲佐の浜→日御碕→キララ多伎のラインは、全体で50〜60km程度のコンパクトなルートでありながら、見どころが密集しています。「走りすぎて疲れた」という状態になりにくいので、ロングツーリングに慣れていないライダーにも安心です。
次に「バイク駐車スペースが確保されているスポットが多い」という点。出雲大社・松江城・石見銀山・美保関など、主要観光地の多くにバイク用の駐車スペースや無料の二輪車駐輪エリアが整備されています。「せっかく来たのに駐める場所がない」というストレスを感じにくいのも、初心者にとっては大きなメリットです。
ただし、山間部には例外もあります。国道488号(邑南町〜広島県境付近)のような「酷道」と呼ばれる非常に狭隘な道は、初心者や大型バイクには避けることを強くおすすめします。幅員が著しく狭く、ガードレールのない断崖沿いを走る区間もあり、経験豊富なライダーでも慎重な運転が必要な道です。地図アプリで事前に道路幅や標高差を確認してからルートを組む習慣をつけると、安全かつ快適なツーリングが実現できますよ。
初心者ライダーが注意すべき道路と状況
- 国道488号(邑南町〜広島県境付近):「酷道」として有名な超狭隘路。離合困難な区間が続くため、初心者・大型バイクは通行を避け、必ず事前に通行状況を確認してください
- 山間部の野生動物:鹿・猪・猿などの飛び出しが山間部では頻繁。特に早朝・夕暮れ以降は速度を落として走行することを意識してください
- 海風の影響:日本海沿いは強風が吹く日があります。特に冬〜春先にかけては突風に注意。橋の上(江島大橋など)は特に横風の影響を受けやすいです
- 夕方以降の視界悪化:宍道湖や日本海沿岸の夕日は美しいですが、日が暮れると急激に視界が悪くなります。時間に余裕を持った計画を立てることが安全ツーリングのコツです
初心者向けの定番ルートとしては、出雲大社を拠点に稲佐の浜→日御碕→キララ多伎という海沿いコースが最もとっつきやすく、景色のコスパも抜群です。宍道湖沿いの国道9号も信号が少なく快走できるので、「島根ツーリング入門」として最高の体験ができますよ。最初の島根ツーリングでこのルートを走れば、間違いなく「また来たい」と思うはずです。私も初めて走ったときに、その気持ちよさにやみつきになってしまいました。
ツーリングのベストシーズンと天候・服装の注意点
島根ツーリングのベストシーズンは、春(4月〜6月)と秋(9月〜11月)です。春は大根島の牡丹(4月中旬〜GW)や新緑が美しく、秋は三瓶山や奥出雲の紅葉が息を飲む美しさで、ライダーからの人気が特に高い時期です。この時期は気温も比較的穏やかで、ライディングウェアを着込んでいても過ごしやすく、長時間の走行でも疲れにくい環境が整っています。
夏(7〜8月)も走れますが、山陰地方特有の蒸し暑さには注意が必要です。海沿いは日差しが強く、炎天下でのロングライドは熱中症のリスクがあります。こまめな水分補給と、日陰のある道の駅や休憩スポットを活用するペース配分が大切。一方、三瓶山や奥出雲エリアなどの高原・山間エリアは平地より気温が5〜10℃程度低く、夏でも涼しく走れる「避暑ツーリング」として最適なゾーンです。夏に島根を走るなら、午前中は山間部・午後は海沿いという組み合わせが体力的にも快適に過ごせるでしょう。
逆に冬(12〜3月)は山間部を中心に積雪・凍結のリスクが高く、ツーリングには基本的に不向きです。三瓶山・奥出雲・津和野方面の山間ルートは、冬期間は路面凍結により二輪車走行が危険になる場合があります。冬期に走る場合は日本海沿いの海沿いルート(国道9号など)のみに絞り、山間部へは立ち入らないことを強くおすすめします。
島根ツーリング シーズン別おすすめ度一覧
| シーズン | おすすめ度 | 特徴・注意点 | おすすめエリア |
|---|---|---|---|
| 春(4〜6月) | ★★★★★ | 大根島の牡丹・新緑・気温良好。GWは一部混雑 | 全エリア・大根島・三瓶山 |
| 夏(7〜8月) | ★★★☆☆ | 海沿いは炎天下に注意。山間部は涼しく快適 | 三瓶山・奥出雲(避暑) |
| 秋(9〜11月) | ★★★★★ | 紅葉×ワインディングが最高。気温変化に注意 | 奥出雲おろちループ・三瓶山 |
| 冬(12〜3月) | ★☆☆☆☆ | 山間部は積雪・凍結リスク大。海沿いは強風 | 海沿い限定(国道9号など) |
服装については、山陰地方には「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があるほど、天気の変わり目が早い地域です。晴れ予報でも急な雨に見舞われることは珍しくありません。レインウェア(上下セット)は必ず持参しましょう。また、三瓶山や奥出雲など標高の高いエリアは平地より気温が大幅に低いので、インナーダウンや薄手のフリースなど体温調節しやすいレイヤリングを意識した服装計画が快適ツーリングの鍵です。春・秋の朝晩は特に冷え込みが強くなるため、メッシュジャケット一枚での出発は避け、必ずウィンドブレーカーやインナーを携行してください。
ガソリンスタンド・道路状況など事前準備のヒント
島根ツーリングで意外と困るのが、ガソリンスタンドの少なさです。特に奥出雲・三瓶山周辺・石見内陸部は、スタンドの数が非常に少なく、日曜・祝日は早めに閉店または休業する店舗も多いです。燃料は常に残量の半分を切ったら給油を心がける「半満タン走法」を実践しましょう。山間部に入る前には、必ずインターチェンジ周辺や主要国道沿いで満タンにしておくことを強くおすすめします。
具体的に注意が必要なエリアを挙げると、奥出雲町(仁多郡)の山深い区間、三瓶山から石見銀山への移動ルート、そして津和野から匹見・日原にかけての石見中山間エリアは、数十km単位でスタンドが見当たらないことがあります。事前にGoogle マップなどで給油ポイントをルート上に複数ピン留めしておくと安心です。また、地方のスタンドはカードが使えない現金のみの店舗もまだ残っているため、現金の手持ちも忘れずに。
道路状況については、主要国道は年間を通じて概ね良好ですが、山間部の県道は路面の荒れや落石、土砂崩れによる通行止めが発生することもあります。出発前に島根県の道路規制情報(島根県道路規制情報システム)で最新の通行止め情報を確認する習慣をつけておくと安心です。特に大雨の翌日や台風後には、普段問題のない県道でも通行止めが発生している場合があります。
出発前チェックリスト(島根ツーリング編)
- レインウェア(上下セット)の携行
- 走行予定エリアのガソリンスタンド位置を事前確認・ルート上にピン留め
- 道路通行止め情報の確認(島根県道路規制情報システム)
- 山間部ルートの場合は地図アプリで道幅・標高差を事前チェック
- 夕暮れ後の走行を避けるための時間配分の計画
- 現金の手持ち確認(山間部のスタンドはカード非対応の場合あり)
- 衣毘須神社・稲佐の浜など潮位・波状況の確認
また、スマートフォンの電波が弱い山間部エリアもあります。奥出雲の深い山中や津和野周辺の一部は、電波が入りにくい区間があるため、事前にオフラインマップをダウンロードしておくか、道の駅など通信環境の良い場所でルートを再確認しながら走ると安心です。
※ガソリンスタンドの営業状況や道路通行情報は常に変化します。最新情報は各公式サイトやカーナビ・地図アプリでご確認ください。安全に関わる情報は、必ず出発直前に最新情報をご自身でご確認ください。
島根ツーリングで外せないご当地グルメと道の駅
「走る楽しみ」と同じくらい大事なのが「食べる楽しみ」ですよね。島根県はグルメの宝庫です。ライダー的に特に満足度が高いと感じたものを、実際に立ち寄りやすいスポットとともに紹介します。事前にどのエリアで何を食べるか決めておくと、ルート計画が格段に立てやすくなりますよ。
出雲そば(割子そば)
日本三大そばのひとつに数えられる出雲そばは、島根ツーリングで絶対に外せないグルメです。丸い漆器(割子)に盛られたそばに直接つゆをかけて食べるスタイルが特徴で、そばの実を甘皮ごと挽いた「挽きぐるみ」製法による風味の濃さと食べごたえは格別。出雲大社周辺の神門通りには割子そばの名店が集中しており、ツーリングの昼食として組み込みやすいのも魅力です。並盛(3段)でも十分なボリュームがあり、走行後の腹ペコ状態で食べると体に染みわたる美味しさです。
のどぐろ・海鮮丼
「白身のトロ」と称される高級魚・のどぐろは、浜田市周辺の市場や食堂で首都圏や関西に比べると比較的リーズナブルに味わえます。浜田市の「浜田お魚センター」や「浜田港」周辺には海鮮丼や焼き魚定食が楽しめる食堂・食事処が集まっており、ライダーに一人でも入りやすいカウンター系の食堂が多いのも嬉しいポイントです。境港(鳥取県)に近い松江・安来エリアでも新鮮な海鮮が楽しめるお店が多く、エリアごとに旬の魚が変わるので、何度訪れても飽きないグルメ体験ができます。
赤てん
魚のすり身に赤唐辛子を練り込んでパン粉をつけて揚げた島根県西部のソウルフードが「赤てん」です。辛みの中にも魚の旨みがしっかりあって、ツーリング中の小腹を満たすスナック感覚のおやつとして最高。価格も1枚100〜200円程度とリーズナブルで、気軽につまめるのがライダーに好まれる理由です。道の駅ゆうひパーク三隅など石見エリアの道の駅や商店で手軽に購入できます。石見エリアに入ったら必ず食べてほしい一品です。
三瓶バーガー
三瓶山周辺エリアで楽しめる、島根県産食材(しまね和牛・県産豚肉)100%のご当地バーガーが「三瓶バーガー」です。肉の旨みが詰まったジューシーなパティはボリュームたっぷりで、三瓶山ツーリングのライダーランチとして定番化しています。走った後の体に染みわたる美味しさで、ワインディングを楽しんだ後の達成感とともに味わうと、また格別の美味しさに感じますよ。
しじみ料理
宍道湖は日本有数のしじみの産地として知られています。松江市内の飲食店では、しじみ汁・しじみ釜めし・しじみラーメンなど、宍道湖産しじみを使った多彩な料理を楽しめます。特にしじみ汁は、走行後の疲れた体に染み込む旨みがあって、ツーリングの締めにぴったりの一杯。宍道湖沿いを走った後にしじみ料理を食べる、という流れは島根ツーリングの王道パターンです。
ライダーにおすすめの道の駅 厳選4選
| 道の駅名 | エリア | おすすめポイント | 名物・グルメ |
|---|---|---|---|
| キララ多伎 | 出雲市(国道9号沿い) | 目の前にコバルトブルーの日本海。バイク駐車スペース広め | いちじくソフトクリーム・海鮮 |
| ゆうひパーク三隅 | 浜田市 | 日本海×JR山陰本線の絶景コラボ。西部ツーリングの拠点 | 赤てん・石見グルメのお土産 |
| 奥出雲おろちループ | 奥出雲町 | ループ頂上付近。展望台からの眺めが抜群 | 奥出雲そば・地元農産品 |
| 秋鹿なぎさ公園 | 松江市(国道431号沿い) | 宍道湖北岸で静かに休憩できる穴場スポット | しじみ関連商品・地元野菜 |
島根県おすすめツーリングスポットをエリア別に完全ガイド
ここからが本題です。島根県を大きく4つのエリア(出雲・松江、松江東部・美保関、石見・奥出雲、津和野・県西部)に分けて、走って楽しい道・立ち寄るべきスポット・注意点を一気にお伝えしていきます。自分のスタート地点や走りたいスタイルに合わせてエリアを絞ってみてください。1日で全エリアを詰め込もうとすると必ず消化不良になるので、エリアを1〜2に絞って深掘りするスタイルがいちばん満足度が高いです。
出雲エリアの絶景海沿いツーリングコース
出雲エリアは、島根ツーリングの「ゴールデンルート」が集中するエリアです。出雲大社を中心に稲佐の浜・日御碕・くにびき海岸道路をつなぐルートは、初心者からベテランまで誰にとっても満足度の高いコースで、「島根ツーリングといえばまずここ」という位置付けになっています。神話の世界を走っているような感覚は、他のエリアでは味わえない独特の雰囲気があります。
出雲大社
縁結びの神様として全国屈指のパワースポットである出雲大社は、ツーリングの目的地としての象徴性は島根でナンバーワンと言っていいでしょう。年間を通じて多くのライダーが「出雲大社詣で」と称してここを目指します。境内へのアクセス道路は整備されており、「神門通り交通広場駐車場」にバイク用の駐車スペースが確保されています。
境内は非常に広く、参拝だけで30〜60分はかかります。大社造りと呼ばれる独特の建築様式の本殿、重さ5トンといわれる日本最大級のしめ縄がかかる神楽殿など、見どころが多く、ライダーであってもゆっくり歩いて過ごす価値があります。参道「神門通り」沿いには出雲そばの名店が軒を連ねており、参拝後のランチとしてそのまま流れ込めるのも嬉しいポイントです。
早朝に訪れると人が少なく、神聖な空気を静かに感じられるのでライダーには特におすすめです。夜明け直後の出雲大社は、参道の灯籠に光が灯り、幻想的な雰囲気を醸し出します。前泊してでも早朝参拝を体験する価値は十分あります。
稲佐の浜
出雲大社から徒歩圏内(約1km)にある稲佐の浜は、旧暦10月に全国の神様が出雲に集まる際、最初に降り立つとされる神聖な浜辺です。「弁天島」と呼ばれる小さな岩礁が波打ち際に鎮座し、その独特の景観はライダーの写真スポットとしても人気が高い場所です。夕暮れ時の稲佐の浜は、オレンジと紫に染まる空と波の音が重なって、言葉を失う美しさがあります。日が傾き始めた時間帯に訪れることを強くおすすめします。
ただし、砂浜付近は砂が深く、バイクを砂浜に乗り入れると埋まってしまう危険があります。砂浜への乗り入れは絶対にNGです。路肩の駐車スペースや近隣の駐車場を利用して徒歩で向かいましょう。また、観光客が多い時間帯は路肩駐車のスペースが限られるため、早朝か夕方遅めの時間帯に訪問するのが賢い選択です。
日御碕(ひのみさき)・日御碕灯台
島根ツーリングのトップクラス絶景スポットといえば日御碕です。出雲大社から車で約20分の場所にありながら、その景観のギャップは驚くほどです。日本一の高さを誇る白亜の石造り灯台(高さ43.65m)と、その周辺に広がる荒々しい断崖と真っ青な海のコントラストは圧巻の一言。灯台に登れる時間帯(有料)には、眼下に広がる日本海の360度パノラマが体験できます。
日御碕神社も見逃せません。出雲大社が「日本の夜を守る」神社とされるのに対し、日御碕神社は「日本の昼を守る」神社とされ、朱塗りの美しい社殿が断崖と海の景色の中に鎮座する様は、独特の迫力があります。周辺には「うみねこ」が生息する岩場があり、時期によっては岩礁を埋め尽くすような大群を見ることができます。
日御碕への道中(県道23号線あたり)は、海岸線を縫うように続くシーサイドロードで、走りながら次々と変わる海の表情が楽しめます。急カーブや細道はほとんどなく、ゆったりと景色を楽しみながら走れる、非常に気持ちいい区間です。個人的に、この道を初めて走ったとき「こんな道が日本にあったのか」と感動したのを今でも覚えています。
くにびき海岸道路・道の駅キララ多伎
出雲市沿岸部を走るくにびき海岸道路は、「初心者ツーリングの聖地」と呼んでいいほど走りやすく景色が良い道です。左手に日本海を見ながら、信号もほとんどなく快適にクルージングできる、まさにライダーが求める理想的な環境が整っています。「島根国引き神話」に登場する「くにびき」という地名が表すように、この一帯は古代から続く神話の土地。走りながら神話の世界を感じる体験は、他の道路では味わえない感覚です。
途中に位置する道の駅キララ多伎(国道9号沿い・出雲市多伎町)は、ライダーの定番休憩スポットです。施設の目の前がそのままコバルトブルーの日本海というロケーションは、全国の道の駅の中でもトップクラスの絶景度を誇ります。名物の「いちじくソフトクリーム」は甘さの中にいちじく特有の風味があって、走った後の体に嬉しい一品。バイク用の駐車スペースも広く確保されており、複数台で訪れても停めやすい設計になっています。
出雲エリアのおすすめ走行ルート(日帰り)
出雲IC → 出雲大社(参拝・出雲そばランチ) → 稲佐の浜 → 日御碕灯台(景色・参拝) → 県道23号線シーサイドロード → くにびき海岸道路 → 道の駅キララ多伎(休憩・ソフトクリーム) → 出雲IC
※走行距離:約60〜80km|所要時間:4〜5時間(観光・食事含む)
※全体的にフラットで初心者にも走りやすい。午前中スタートで夕方前に帰着できるコンパクトな日帰りコース
宍道湖・松江エリアの夕日と快走路
宍道湖と松江城を抱く松江エリアは、「夕日と水のまち」という情緒的な魅力が最大の特徴です。走りの楽しさもさることながら、景観のクオリティが特に高く、バイクとの写真撮影スポットとしての需要も非常に高いエリアです。松江市は山陰地方最大の都市でありながら、城下町としての風情と水の都としての景観が共存する、全国的に見ても個性的な都市です。ライダーとしては、市街地を抜けると同時にシーサイドや湖岸のルートに出られる、アクセスのしやすさもポイントです。
宍道湖(しんじこ)沿いの快走路
宍道湖は周囲約47kmを誇る島根県最大の湖で、全国的には「夕日スポット」として名が高いですが、ライダー的にはその湖岸道路の走りやすさも高く評価しています。国道9号(宍道湖南岸)や国道431号(北岸)はともに信号が比較的少なく、湖の水面を感じながらゆったりと流せる気持ちいい道です。特に夕方4時以降の宍道湖沿いは、太陽の高度が下がるにつれて湖面の色が刻一刻と変化し、走りながらその光景の変化を体感できる贅沢な体験ができます。
「宍道湖夕日スポット・とるぱ」はバイクでも寄りやすい駐車スペースがあり、多くのライダーが夕日撮影のために立ち寄ります。ここから見える宍道湖の夕日は、嫁が島(小さな小島)を前景に、対岸の中海・大山まで見渡せる天気の日には特に絶景。夕暮れ前後の時間帯に合わせてルートを組む際は、宍道湖沿いに余裕を持ったスケジュールを入れておきたいです。ただし、日が完全に暮れた後は視界が急激に悪くなるため、夕日鑑賞後の出発タイミングには注意が必要です。
松江城
現存する天守閣12棟のうちのひとつで、2015年に国宝に指定された松江城は、日本で唯一「水城(みずしろ)」とも称される、堀に囲まれた独特の景観が魅力です。観光ツーリングの拠点として外せないスポットで、松江城の天守からは宍道湖や市街地を一望することができます。周辺の城下町エリアには堀川沿いの遊歩道があり、バイクを駐めて散策するのにも最適。堀川では「堀川游覧船」が運航しており、低い橋をくぐりながら城下の水路を巡るユニークな体験もできます。
松江城周辺には二輪車も利用しやすい駐車場が整備されていますが、観光シーズンの週末は混雑することがあります。できれば開門直後(午前8時30分頃)に訪れると、観光客が少なく天守内もゆっくり見られます。城と堀川の景観は、バイクと一緒に写真を撮るよりも、バイクを少し離れた駐車場に停めて徒歩でじっくり散策することをおすすめします。それほど城下町の雰囲気が歩いてこそ伝わる場所なんです。
江島大橋(ベタ踏み坂)
CMで一躍全国的に有名になった「ベタ踏み坂」こと江島大橋は、松江市と鳥取県境港市を結ぶPCラーメン橋です。全長1,446m、最大高低差45m、最大勾配6.1%というスペックを持つこの橋は、正面から見ると壁のように急勾配に見えるため「ベタ踏み坂」の愛称で親しまれるようになりました。あの印象的な「壁のような」写真は、大根島側の海岸付近から望遠レンズで撮影したアングルが定番です。実際に橋の上を走ると、その勾配とともに中海の絶景が広がり、眼下に広がる水面と対岸の景色が爽快です。
なお、橋の上は駐停車禁止なので、写真は橋を渡る前後の安全な場所で行いましょう。大根島側(八束町)の海岸沿いに比較的安全に停車できる場所があります。ここから橋を見上げると、カメラの望遠機能を使わなくても迫力ある構図が撮れます。なお、大根島は牡丹の産地としても有名で、4月中旬〜GW頃に牡丹が見頃を迎える「由志園」は、ツーリングの季節ネタとして非常に有効なスポットです。
大根島の牡丹ツーリングも狙い目
江島大橋を渡った先にある大根島は、4月中旬〜GW頃に牡丹が見頃を迎えます。由志園(島根県立)では色とりどりの牡丹が咲き誇り、ツーリングの季節ネタとしてSNS映えも抜群。混雑する前の早朝訪問がおすすめです。大根島はぐるっと一周しても15km程度のコンパクトな島なので、島内を一周してから江島大橋で戻るルートが楽しいです。
ベタ踏み坂・美保関の穴場シーサイドロード
松江市から島根半島の東端・美保関へと向かうルートは、穴場感が強く、「達成感のある終着地系スポット」として熟練ライダーからの評価が高いエリアです。県道2号線を使ってアクセスするルートは、日本海と中海を横目に見ながら走れる爽快なシーサイドロードで、交通量も少なく非常に快適。「こんな道があったのか」という発見感があり、初めて走ったライダーが「次も来たい」と思うエリアのひとつです。
美保関灯台
島根半島東端に立つ美保関灯台は、1898年(明治31年)に初点灯した歴史ある灯台で、現在でも現役の航路標識として機能しています。高台に立つ白亜の灯台と、その周囲に広がる日本海の絶景は、天気が良ければ隠岐の島や鳥取の大山(だいせん)まで見渡せる、まさに「日本海を独り占めするような」体験ができる場所です。「道の果て感」が強く、ここまで走ってきた達成感がひとしおで、多くのライダーが「島根半島制覇の証」として写真を撮る定番スポットになっています。
灯台周辺にはフランス料理店「美保関レストハウス」(営業状況は要確認)があり、海を眺めながら食事や休憩ができます。また、灯台から少し下った場所には「青石畳の通り」が続く美保関の港町エリアがあり、石畳の路地と古い家並みが残る独特の雰囲気は、バイクを停めて歩いてこそ伝わる情緒があります。ライダー向けの駐車スペースも確保されていますので、安心して停車できます。
美保神社
美保関に鎮座する美保神社は、えびす様の総本社として全国の「えびす神社」の総本宮とされるパワースポット。商売繁盛・漁業・船乗りの神様として篤い信仰を集めており、毎年多くの参拝者が訪れます。出雲大社(大国主大神)と美保神社(事代主神)の両方を参拝する「えびすさんと大黒さんの両参り」は、この地域の伝統的な習わしで、縁起が良いとされています。
社殿は「美保造り」と呼ばれる独特の建築様式で、本殿2棟が拝殿でつながれた独特の構造が特徴です。そのたたずまいは写真映えする構図が豊富で、ライダーとしても「走る+パワースポット巡り」の充実感を存分に味わえます。神社前の参道には土産物店や食事処も並んでおり、美保関ならではの海産物や地酒も手に入ります。
美保関エリアの走り方のコツ
県道2号線は海沿いの快走路ですが、一部に道幅が狭くなる区間があります。対向車との行き違いに注意しながら、ゆったりとしたペースで海の景色を楽しみながら走るのがベストです。美保関自体は島根半島の東端で行き止まり的な構造になるため、往路と復路で海の見え方が変わります。往きは右手に海を見ながら走り、帰りは逆になるため、同じ道でも全く別の景色として楽しめます。時間に余裕があれば、往復ともにゆっくり走ることをおすすめします。
三瓶山ワインディングと石見銀山歴史ルート
島根県中部の大田市を中心とするこのエリアは、ワインディング愛好家と歴史好きライダーが交差する、非常に個性的なゾーンです。三瓶山の高原道路と世界遺産・石見銀山を組み合わせることで、「走り」と「観光」の両方を高いレベルで満足させてくれます。島根県内でも「玄人好みのエリア」として、リピーターライダーからの評価が特に高いのがこのゾーンです。
三瓶山パノラマライン(三瓶アイリスライン)
島根最強クラスのワインディングロードと断言できるのが、この三瓶山周辺の道です。標高1,126mの三瓶山(さんべさん)は中国地方でも数少ない活火山のひとつで、その山麓を周回するルートは林間と草原・高原のコントラストが非常に美しく、信号がほとんどなく気持ちよくワインディングを楽しめます。カーブは比較的緩めで、テクニカルすぎず初心者でも走りやすい難易度ながら、適度な高低差と連続するコーナーが「走りごたえ」を確実に提供してくれます。
秋はススキの原が黄金色に輝き、周囲の紅葉との組み合わせが圧巻の絶景を作り出します。特に10月中旬〜11月上旬の三瓶山は、多くのライダーが「今シーズンのベストツーリング」として挙げるほどの美しさです。夏でも平地より気温が5〜8℃程度低く、避暑ツーリングとしても最適。「真夏に涼しくワインディングが楽しめる場所を探している」というライダーには、三瓶山は最高の答えになりますよ。
三瓶山周辺には「三瓶温泉」があり、走行後のクールダウンに最適です。複数の日帰り入浴施設があり、ワインディングで体を動かした後に温泉で締めるという「ライダー的黄金パターン」が実現できます。温泉の泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、疲れた筋肉をほぐすのに非常に向いています。近くには「三瓶バーガー」の食べられるスポットもあり、ランチ→ワインディング→温泉という流れでほぼ1日を完結させることができます。
石見銀山(大田市)
2007年(平成19年)にユネスコの世界遺産に登録された石見銀山は、戦国時代から江戸時代にかけて日本最大の銀山として栄え、その産出量は世界の銀産出量の約3分の1を占めていたといわれます。(出典:石見銀山世界遺産センター(島根県大田市)公式サイト)日本初の「産業遺産としての世界遺産登録」として、その歴史的・文化的価値は国際的にも高く評価されています。
重要伝統的建造物保存地区に選ばれた大森地区の町並みは、江戸時代の街並みがそのまま保存されており、白壁の商家や武家屋敷が続く通りを歩くと、タイムスリップしたかのような感覚になります。バイクの場合は石見銀山世界遺産センターに駐輪し、シャトルバスまたは徒歩で散策するのが基本です(環境保護のため車両制限区域あり)。古い街並みをのんびり歩く時間は、走りとはまた違うゆったりした旅の楽しさを与えてくれます。歴史的な鉱山跡(龍源寺間歩など)への見学ツアーも人気で、ライダーが訪れる観光地としての完成度は非常に高いです。
温泉津温泉(ゆのつおんせん)
石見銀山のすぐ近く(車で約20分)に位置する温泉津温泉は、石見銀山の「文化的景観」を構成する一部として世界遺産に含まれる、日本でも屈指の歴史を持つ温泉地です。開湯の歴史は1,300年以上ともいわれ、かつては石見銀山から運ばれた銀の積み出し港として、また銀山労働者の療養地として栄えた港町です。現在も「元湯」「薬師湯」という2つの共同浴場が営業しており、昭和どころか大正・明治の面影を残すレトロな建物と本物の湯の旅感が、ソロライダーには特に刺さる場所です。
温泉の泉質はナトリウム塩化物泉・含重曹食塩泉で、「飲める温泉」としても知られ、体の芯から温まる効能があります。泉質の良さは全国的にも高く評価されており、温泉好きのライダーからは「島根でいちばんの温泉」という声もよく聞きます。観光地化されすぎていない素朴さが、旅の疲れをじっくりほぐしてくれる感覚があります。石見銀山散策→温泉津温泉入浴という流れは、このエリアのライダー黄金コンビネーションです。
石見銀山・温泉津エリアの注意点
石見銀山エリアの駐車・車両進入には規制があります。最新の車両制限情報は石見銀山世界遺産センターの公式サイトをご確認ください。また、温泉津温泉の共同浴場は営業時間が短い場合があります(目安:元湯は6時〜22時頃、薬師湯は8時〜22時頃ですが変動あり)。事前に現地施設の公式情報を確認してから訪問されることをおすすめします。
津和野・石見西部のソロツーリング向けコース
島根県の西端、山口県との県境に近い津和野・石見西部エリアは、「静かに走りたい」「人混みから離れたい」というソロライダーに特におすすめのゾーンです。交通量が非常に少なく、高津川沿いの清流ルートや津和野の小京都的な街並みが、独特の癒し感を提供してくれます。島根県の中でも「知る人ぞ知る穴場エリア」という位置付けで、一度走ったライダーが「島根で一番好きなルート」と言うことも多い場所です。
津和野(殿町通り・太皷谷稲成神社)
「山陰の小京都」と称される津和野は、白壁の街並みと鯉が泳ぐ堀割(水路)が美しい城下町です。殿町通りを歩くと、時間がゆっくり流れているような錯覚を覚えます。この町独特の空気感は、「旅に来た」という感覚を最大限に高めてくれます。白壁の藩校養老館、旧家老屋敷、カトリック津和野教会など、歴史的な建造物が点在しており、路地をくねくねと歩きながら発見する楽しさがあります。
太皷谷稲成神社は、日本五大稲荷のひとつに数えられる格式ある神社で、山の斜面を千本鳥居が連なって続く光景は圧倒的なフォトジェニックさを誇ります。鳥居のトンネルをくぐりながら登る体験は、京都の伏見稲荷大社を彷彿とさせますが、人の多さはここのほうがずっと少ないため、静かに鳥居を体感できます。早朝や平日は特にひっそりとしており、ライダーが一人で鳥居の静寂を味わえる貴重な時間が持てます。
夜明け前後の静かな時間帯に津和野入りすると、観光客がほとんどおらず、街並みを独り占めできます。朝のツーリングがお好きなライダーに特におすすめしたい楽しみ方です。津和野の朝は、川のせせらぎと鳥の声だけが聞こえる、本当に静かな時間があります。「都会疲れが抜ける」という感覚は、ここ以上にリアルに体験できる場所を私はほかに知りません。
高津川沿いルート(清流ソロコース)
高津川は、日本で唯一「一級河川に指定されていない」清流として知られる河川で、その澄み切った水の透明度は国内トップクラスとされています。河口から上流まで流域にダムが一つもなく、自然のままの水流が維持されているため、川底まで透けて見える独特の美しさがあります。この高津川に沿って走る県道は、川の透明度と静けさがずば抜けたソロライダー向けのルートです。
水の流れる音を聞きながら、ほとんど車も来ない道をひとりで走る時間は、都会の喧騒を完全にリセットしてくれます。川沿いには小さな集落や古いお堂が点在しており、「日本の原風景」とも言える景色が続きます。「癒し系ツーリング」「のんびり走れる道」を求めているなら、ここは絶対に経験してほしいルートです。時間を気にせず、ただ川沿いをゆっくり走るだけで心が洗われるような体験ができます。
衣毘須神社(山陰のモンサンミッシェル)
益田市の宮ヶ島に鎮座する衣毘須神社は、満潮時に参道が海中に沈んで島のように浮かんで見えることから「山陰のモンサンミッシェル」と称されるSNS映えスポットです。干潮時には砂浜を歩いて参拝できますが、大潮の満潮時には参道が完全に水没し、神社が海に浮かんでいるような幻想的な光景が広がります。その劇的なビジュアルは、SNSやライダー向けメディアでも取り上げられる機会が増えており、「島根の秘境スポット」として注目度が急上昇しています。
大潮の時の光景は特にドラマチックで、絶景写真が撮れる人気スポット。ただし、潮の満ち引きによっては渡れなくなります。訪問前に必ず潮見表を確認してから行動しましょう。潮位の確認には、気象庁の公式潮位表(気象庁|潮汐・海面水位のデータ 潮位表)が最も信頼できる情報源です。益田近辺の検潮所データを参照し、干潮から満潮への変化のタイミングを事前に把握しておくことが、ベストショットを撮るための最重要準備です。
衣毘須神社訪問時の重要注意
衣毘須神社(宮ヶ島)への参道は、大潮の満潮時や時化(しけ)の際には完全に水没します。渡れる時間帯は潮位によって大きく変わるため、訪問前に必ず気象庁の潮位表や地元観光サイトで最新の潮位情報を確認してください。無理な渡渉は非常に危険で、過去には引き潮に乗り遅れて立ち往生するケースも報告されています。自分の安全を最優先に判断してください。
奥出雲おろちループの絶景ドライブルート
奥出雲エリアは、島根県の中でも特に「ライダー聖地」感が強いゾーンです。その中心にあるのが、日本最大規模の二重ループ構造を持つ国道314号「奥出雲おろちループ」です。鉄道ファンにも親しまれる「奥出雲おろち号」(木次線を走る観光列車)が走る沿線を、バイクで駆け抜ける体験はほかのどこにもない特別感があります。神話「ヤマタノオロチ」の舞台として伝わるこのエリアは、走るほどに土地の奥深さを感じさせてくれます。
奥出雲おろちループ(国道314号)
高低差105mを二重のループ橋で一気に上り下りするこの道は、全国的にも非常に珍しいダイナミックな道路構造です。1992年の開通以来、多くのライダーが「一度は走りたい道」として訪れる、島根を代表するツーリングスポットとして定着しています。ループの全長は2.1kmで、二重螺旋構造の最上部からは、仁多盆地と中国山地の山並みが一望できる絶景が待っています。
ループの途中に設けられた展望台からは、渓谷と橋の構造物が重なる独特の景観が楽しめ、「自分が走ってきた道を上から眺める」という体験ができます。秋の紅葉シーズン(10月下旬〜11月上旬)は特に人気が高く、燃えるような赤と橙の錦の山に包まれながら走る体験は、一生の思い出になりますよ。紅葉のピーク時には周辺道路も混雑しますが、朝イチで出発すれば比較的空いた状態で走ることができます。
道の駅奥出雲おろちループはループの頂上付近(三日市橋上部)に位置し、走行後の休憩に最適です。展望台からループを見下ろす景色も絶景で、ここでの休憩をゴールとして走ると、充実感がひときわ高まります。地元産の奥出雲そばや仁多米を使った商品も揃っており、お土産選びも楽しい道の駅です。
奥出雲エリアの周辺スポット
奥出雲エリアは神話「ヤマタノオロチ」の舞台としても有名ですが、その名を冠した「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」という景勝地も近くにあります。仁多郡奥出雲町を流れる斐伊川の支流・大馬木川が花崗岩を侵食して作り出したV字渓谷は、全長2kmにわたって奇岩・巨岩が連続する圧巻の自然景観です。遊歩道が整備されており、バイクを停めて30〜60分ほど歩くだけで、日本離れした渓谷美を体感できます。島根ツーリングで「走る+歩く」の両方を楽しみたいなら、奥出雲はそのニーズを完璧に満たしてくれるエリアです。
また、奥出雲エリアは「奥出雲和牛」の産地としても有名で、地元の精肉店や食事処では奥出雲和牛を使った料理を比較的リーズナブルに楽しめます。ツーリング中の昼食として、奥出雲和牛の焼肉や牛丼を食べる体験は、都市部では味わえない豊かさがあります。
奥出雲ツーリングのコツ
- 紅葉ピーク(10月下旬〜11月上旬)は特に混雑:週末は早めに到着か、平日狙いがおすすめ。朝7時台に到着できれば駐車場もスムーズ
- ガソリンは必ず手前で補給:奥出雲は山間部でスタンドが少ない。仁多郡エリアへ入る前、または国道314号の木次町付近で満タンに
- 夕暮れ後の走行は控えめに:鹿などの野生動物の飛び出しリスクが特に高いエリア。日没後の走行は最小限に
- 紅葉シーズンは防寒対策を:奥出雲の10月下旬〜11月は朝晩の気温が0〜5℃になることも。グローブや防風ウェアは必須
島根県おすすめツーリングスポットを巡る日帰りモデルコースまとめ
この記事でご紹介してきた島根県おすすめツーリングスポットを、実際に走れる日帰り〜1泊2日のモデルコースとしてまとめます。エリアが広い島根県は「全部欲張って1日で回ろう」とすると必ず消化不良になります。私の経験上、エリアを1〜2つに絞って、そこに集中する走り方が圧倒的に満足度が高いです。「次回また来る理由」を残しておく、という考え方が、島根を何度も楽しむコツでもあります。
【Aコース】出雲神話と海沿い絶景の王道コース(日帰り・約80km)
出雲IC → 出雲大社(参拝・出雲そばランチ) → 稲佐の浜 → 日御碕灯台(景色・参拝) → くにびき海岸道路 → 道の駅キララ多伎(休憩・いちじくソフトクリーム) → 出雲IC
所要時間:約4〜5時間(観光・食事含む)。出雲大社参拝後、海沿いの絶景ルートを走り抜けるシンプルで満足度の高い王道コースです。初心者にも非常に走りやすく、島根の「顔」を一日で体感できます。昼食は日御碕周辺の海鮮か、出雲大社周辺の出雲そばがおすすめです。道路のアップダウンが少なく体力消耗が少ないため、遠方からのロングツーリングのラストコースとしても組み込みやすい。「島根ツーリング入門」としてこれ以上ないほどバランスの取れたコースです。
【Bコース】宍道湖・松江・美保関の絶景シーサイドコース(日帰り・約90km)
松江西IC → 宍道湖沿岸(夕日スポット・とるぱ) → 松江城(城下町散策) → 江島大橋(ベタ踏み坂・大根島一周) → 美保関 → 美保神社 → 美保関灯台 → 松江西IC
所要時間:約5〜6時間。宍道湖の快走路、ベタ踏み坂の迫力、美保関灯台の達成感を組み合わせた「水と海と歴史」のコースです。夕日を宍道湖で見て締めくくりたい場合は、美保関への到着を午後2時台までに設定し、夕方には宍道湖に戻るタイムスケジュールが理想的です。松江城とその城下町の散策時間を多めに取ると、満足度がさらに上がります。
【Cコース】ワインディングと世界遺産の大田・奥出雲コース(日帰り〜1泊・約120km)
大田中央三瓶山IC → 三瓶山パノラマライン(三瓶バーガーランチ) → 石見銀山世界遺産センター(大森地区散策) → 温泉津温泉(入浴・休憩) → 国道9号線東進 → 奥出雲おろちループ → 道の駅奥出雲おろちループ(展望・休憩) → 仁多郡方面(宿泊または帰路)
所要時間:走行のみで約4時間(観光・入浴含めると8時間以上)。三瓶山ワインディング・世界遺産・温泉・二重ループという「島根の実力」を一気に体感できる上級コースです。1日に詰め込むと各スポットの滞在が駆け足になってしまうため、できれば1泊2日でゆったりと楽しむプランニングをおすすめします。石見銀山での散策は最低1〜2時間を確保したいところです。
【Dコース】石見西部・津和野ソロツーリングコース(日帰り〜1泊・約100km)
浜田IC → 道の駅ゆうひパーク三隅(赤てん・休憩) → 衣毘須神社(潮位確認必須) → 益田市内(のどぐろ海鮮ランチ) → 高津川沿いルート → 津和野(殿町通り・太皷谷稲成神社) → 津和野IC
所要時間:約5〜7時間。石見西部の穴場感と津和野の小京都的な風情を存分に楽しめる、ソロツーリング向けのコースです。交通量が非常に少なく、のんびりしたペースで走れるのが最大の魅力。衣毘須神社は潮位に合わせた訪問タイミングの調整が必要なため、事前計画が少し必要ですが、それを含めてもこのコースの充実感は格別です。
島根ツーリング モデルコース比較一覧
| コース | 距離 | 所要時間 | 難易度 | おすすめ層 | ハイライト |
|---|---|---|---|---|---|
| Aコース(出雲海沿い) | 約80km | 4〜5時間 | ★☆☆☆☆(初心者向け) | 初心者・ファミリー・初島根 | 出雲大社・日御碕・キララ多伎 |
| Bコース(松江シーサイド) | 約90km | 5〜6時間 | ★★☆☆☆(初中級) | 写真好き・夕日ライダー | 宍道湖・ベタ踏み坂・美保関灯台 |
| Cコース(大田・奥出雲) | 約120km | 8時間以上 | ★★★☆☆(中級・1泊推奨) | ワインディング好き・歴史好き | 三瓶山・石見銀山・温泉津・おろちループ |
| Dコース(石見西部・津和野) | 約100km | 5〜7時間 | ★★☆☆☆(初中級) | ソロ・穴場好き・癒し系 | 衣毘須神社・高津川・津和野 |
以上が、島根県おすすめツーリングスポットを巡る代表的なモデルコースのまとめです。どのコースも、それぞれ異なる島根の魅力を凝縮しており、「どれか1コース走れば満足」ではなく、「走れば走るほど島根の奥深さを発見できる」という体験ができます。各スポットの駐車場情報・営業時間・最新の通行規制については、しまね観光ナビ(島根県公式観光情報サイト)や各施設の公式ページで必ず最新情報をご確認ください。また、山間部での走行に不安がある場合は、地元のライダーズカフェや道の駅のスタッフに声をかけると、リアルなローカル情報を教えてもらえることも多いですよ。安全で楽しい島根ツーリングを満喫してください。
なお、他の地域のツーリングスポットも気になる方は、京都府おすすめツーリングスポット完全ガイド|絶景ルートと穴場や長野県おすすめツーリングスポットを走る絶景とルート案内もあわせてご覧ください。日本全国のライダーズルートを探している方にも参考になるはずです。
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