こんにちは。風と共に駆けるライダーの旅路、代表の「H」です。
GSX-S750について調べていると、検索候補に「不人気」という言葉が出てきて、思わず手が止まってしまったのではないでしょうか。せっかく気になっているバイクなのに、ネガティブなワードが並んでいると「これって買って後悔するバイクなのかな」「何か致命的な欠点があるのかな」と不安になりますよね。私もバイク選びのときに、同じように検索候補のネガティブワードが気になって仕方なかった経験があるので、その気持ちは痛いほどよくわかります。気になっているからこそ、悪い評判の正体をはっきりさせておきたい。そんな気持ちで検索しているのではないかなと思います。
でも、結論から言ってしまうと、GSX-S750は決して「ダメなバイク」ではありません。むしろ実際に乗ったオーナーからの評価はかなり高く、「不人気」という言葉とのギャップに驚く人も多いんですよ。販売面で目立たなかったことと、バイクとしての出来が悪いことは、まったく別の話なんですね。では、なぜ「不人気」と検索されてしまうのか。そこには排気量や車重、デザインの好み、リセールバリュー、ライバル車の存在など、いくつかのはっきりした理由があります。逆に言えば、その理由さえ理解しておけば、自分に合うかどうかの判断はぐっとしやすくなるんです。
この記事では、GSX-S750が不人気と言われる具体的な理由を一つずつ丁寧に解説したうえで、それを覆すだけの魅力やスペック、MT-07やZ900といったライバルとの比較、中古相場やリセールの実態、足つきや燃費、故障やカスタムといった実用情報、そしてどんな人に向いていてどんな人に向かないのかまで、まるごとお伝えしていきます。後悔したくない、買ってから「やっぱり違った」と思いたくない。そんなあなたの不安に、できる限り正直に向き合っていきますね。読み終わるころには、GSX-S750があなたにとって「買い」なのかどうか、自分の中ではっきり答えが出ているはずですよ。それでは、じっくり見ていきましょう。
- GSX-S750が不人気と言われる具体的な理由
- ライバル車と比べたときの本当の立ち位置
- 中古相場やリセールバリューの実態
- どんな人に向いていてどんな人に向かないか
- GSX-S750が不人気と言われる理由を徹底解説
- 不人気でも選ぶ価値があるGSX-S750の魅力と判断材料
GSX-S750が不人気と言われる理由を徹底解説
まずは、なぜGSX-S750が「不人気」というレッテルを貼られてしまうのか、その理由を一つずつ掘り下げていきます。ここで大事なのは、これらの理由が必ずしも「バイクとしての出来が悪い」という意味ではないという点です。多くは市場での立ち位置や、他のバイクと比べたときの相対的な印象によるもの。つまり「バイク本体の欠陥」ではなく「売れ方の問題」が大半なんですね。読み進めていくうちに、「不人気」という言葉の正体が見えてくると思いますよ。先に全体像をつかんでもらうために、まずは理由を一覧で整理しておきましょう。
| 不人気と言われる理由 | 性質 | 裏返すと… |
|---|---|---|
| 750ccという中途半端な排気量 | 市場・需要の問題 | 唯一無二の希少ポジション |
| ミドルクラスとしては重い車重 | 取り回しの問題 | 走行時の安定感に貢献 |
| 好みが分かれるデザイン | 主観・好みの問題 | 個性的で人と被らない |
| 低めのリセールバリュー | 売却時の問題 | 中古を安く買える |
| 上位S1000との差の小ささ | 立ち位置の問題 | 公道で使い切れるパワー |
| 最新装備・パーツの少なさ | 機能・拡張の問題 | 素のバイクを楽しめる |
| クラッチやシートの扱いづらさ | 快適性の問題 | カスタムで対策可能 |
| 生産終了という事実 | 将来性の問題 | 最終モデルの価値 |
こうして並べてみると、どの理由も「致命的な欠陥」というより、見方を変えればプラスにも転じる相対的な評価だとわかります。それを念頭に置きながら、代表的な理由から順番に詳しく見ていきましょう。
750ccという排気量が市場で中途半端と見られる
GSX-S750が不人気と言われるときに、最も多く挙げられるのがこの「排気量問題」です。749ccというサイズは、いわゆる「ナナハン」と呼ばれるクラスで、かつては国内バイク市場の最高峰として絶大な人気を誇っていました。1970年代から80年代にかけて、ナナハンといえば憧れの的だったわけですね。ところが今は、その事情がだいぶ変わっています。
現在の日本市場は、維持費が安く扱いやすい400cc以下の軽二輪・小型二輪クラスと、圧倒的なパワーを持つリッタークラス(1000cc以上)に人気が二極化しています。750ccはちょうどその中間。「リッターほどのパワーやステータスはないのに、大型免許は必要で、維持費は400ccより高い」という見られ方をされやすく、購入候補から外されてしまいがちなんですね。お財布の面で言えば、税金や保険といった維持費は400ccより上がるのに、最上級クラスの満足感は得にくい。この「どっちつかず」感が、検討段階で敬遠される原因になりやすいんです。
海外市場でも800ccクラスに人気が移っている
これは国内に限った話ではありません。海外に目を向けても、近年は800cc前後のアッパーミドルクラス、たとえばMT-09のようなモデルが人気を吸収していて、ナナハンという排気量そのものの絶対的な価値は薄れつつあります。各メーカーが800cc前後に新型を投入する流れの中で、750ccは「ひと世代前の主流」という空気になってしまっている面もあるんです。
実際、スズキ自身もGSX-8Rのような800cc前後のモデルへと路線をシフトしている状況です。メーカーの開発リソースが新しいクラスに向かえば、750ccの存在感がさらに薄れていくのは自然な流れと言えます。こうした市場の動きの中で、750ccは「真っ先に名前が挙がるクラスではない」という立ち位置になってしまっている。これが不人気と言われる土台になっているわけです。
ただ、裏を返せば「現在の国内向けラインナップで唯一の750cc直列4気筒ネイキッド」という希少なポジションでもあります。1976年のGS750から続いたスズキの直4ナナハンの系譜を受け継ぐ最終モデルという意味で、価値を感じる人にとってはむしろ大きな魅力になりますよ。市場で目立たないことと、一台として魅力がないことは、まったく別物なんですよね。
車重がミドルクラスとしては重いと感じる人が多い
次によく挙げられるのが車両重量です。GSX-S750の車両重量は212〜213kg。この数字、ミドルクラスとしてはかなり重い部類に入ります。「ミドルなのにこんなに重いの?」と驚く人もいるかもしれませんね。
どれくらい重いのかを実感していただくために、具体的な比較を見てみましょう。ライバルとされるヤマハMT-07が184kgなので、GSX-S750はそれより約30kgも重いことになります。30kgというと、ちょっとした成人の体重差くらいですから、押し歩きやUターンのときに「おっ、重いな」と感じるのも無理はありません。たとえば、自宅の駐輪場でバックさせて停めるとき、傾斜があると30kgの差は思った以上に体に効いてきます。
| 車種 | 車両重量 | GSX-S750との差 | クラス |
|---|---|---|---|
| GSX-S750 | 212〜213kg | ― | ミドル直4 |
| MT-07 | 184kg | 約-29kg | ミドル2気筒 |
| MT-09 | 約189kg | 約-24kg | アッパーミドル3気筒 |
| Z900 | 212kg | ほぼ同等 | リッター直4 |
| GSX-S1000 | 約214kg | ほぼ同等 | リッター直4 |
特に注目したいのが、上位機種であるGSX-S1000との差です。GSX-S1000の装備重量がおよそ214kgなので、GSX-S750とはわずか2kg程度しか変わりません。さらにタンク容量などを考慮すると「むしろS1000とほぼ同じか、見方によっては差がない」とも言われるほど。同じクラス上位のZ900(212kg)ともほぼ同じ重さです。つまりGSX-S750は、車格としてはほぼリッタークラスと同等の体格を持っているわけですね。「同じくらいの重さなら、パワーに余裕のある上位機種を選んだほうがいいのでは」という心理が働きやすく、これがGSX-S750の存在感を薄くしている一因なんです。
重さは走り出せば「安定感」に変わる
とはいえ、この重さはネガティブな面ばかりではありません。実際に走り出してしまえば、しっかりとした安定感につながります。高速道路を100km/hで巡航しているとき、車体が地面に吸い付くような落ち着きがあって、横風を受けてもふらつきにくい。長距離ツーリングではむしろプラスに働く場面が多いんですよ。重い車体は、低速ではデメリット、高速ではメリットという二面性を持っているわけですね。
問題になるのはあくまで「停車時や低速での取り回し」という限られたシーンです。逆に言えば、その場面さえ慣れと対策でクリアできれば、重さが日常的な不満になることは少ないかなと思います。センタースタンドの装着や、エンジンガード兼用のスライダーを付けて立ちゴケのダメージを減らすなど、対策の引き出しもあります。過度に「重い=扱えない」と身構えなくて大丈夫ですよ。
スズキ独特のデザインが好みを分ける
デザインも、評価が割れやすいポイントです。GSX-S750は、スズキ独特の「牙」をモチーフにした攻撃的なフロントマスクや、角ばったタンクライン、派手なカラーリングが特徴。これが「攻めていてカッコいい」と熱烈に支持される一方で、「ちょっと古臭く感じる」「Z900のほうが洗練されている」という声も少なくありません。フロントの吊り上がったヘッドライト周りは、まさに賛否がくっきり分かれる部分ですね。
バイクのデザインは完全に好みの世界なので、優劣をつけられるものではありません。ただ、MTシリーズやZシリーズのような個性的かつ現代的なデザインと並べて比較されると、「万人受けはしにくいかな」と感じる人が出てくるのは事実です。バイク選びでは、性能やスペックだけでなく「毎日見て惚れ惚れできるか」という感情面がかなり大きいですから、デザインの好き嫌いが購入の決め手を左右するのも当然なんですよね。
派手なカラーリングも好みが分かれる要素
スズキのバイクは全体的に、ブルーやイエローといった鮮やかなカラーリングが多めです。これがスポーティで「いかにもスズキ」という個性につながっている一方、落ち着いた色味を好む人や、街に溶け込むシックなバイクが欲しい人には選びにくいと感じられることもあります。もっとも、最終モデルではブラックなどの落ち着いた色も用意されていたので、色の選択肢で印象をかなり変えることはできますよ。
スズキ車のスタイルが好きな人にはたまらない魅力ですが、そうでない人には選ばれにくい。デザインが好みの分かれ目になっているというのは、覚えておいて損はないですよ。逆に言えば、このデザインに「カッコいい!」とビビッときたなら、それはもう相性が良い証拠かなと思います。
リセールバリューが低めで中古価格が下がりやすい
将来的に売却を考えている人にとって気になるのが、リセールバリューです。GSX-S750は、正直に言うとリセールはあまり強くありません。理由はいくつか重なっています。ここは正直にお伝えしておきますね。
まず、前述のとおり750ccクラス自体の需要が少ないため、中古市場でも買い手が付きにくい傾向があること。次に、スズキ車は他メーカーと比べて中古市場で値崩れしやすいと一般的に言われていること。そして、新車価格が比較的リーズナブルなため、中古価格が高止まりしにくいこと。この3つが組み合わさって、「リセールが低め」という評価につながっています。新車のときに安く買えるバイクは、中古でも価格の天井が低くなりがち、という構造ですね。
低リセールは「買う側」には追い風になる
これは売る側から見ればデメリットですが、買う側から見れば「お手頃な価格で手に入れられる」というメリットにもなります。たとえば、これからGSX-S750を中古で買おうとしているあなたにとっては、値落ちが大きいことはむしろ歓迎すべき話。新車で100万円近くしたバイクを、状態の良い中古でぐっと安く狙えるわけですからね。視点を変えれば、狙い目とも言えるわけです。
もちろん、数年後に乗り換える前提で「できるだけ高く売りたい」という人にとっては気になる点です。具体的な相場については後ほど詳しく触れますが、なお中古車の価格は時期や車両の状態によって変動します。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
兄貴分GSX-S1000の影に隠れがちな立ち位置
車重のところでも少し触れましたが、GSX-S750が目立ちにくい大きな理由のひとつが、兄貴分であるGSX-S1000の存在です。両車は車格や重量がほぼ同じで、価格差もそれほど大きくありません。それでいてパワーには明確な差があります。スペック表を並べて比べると、その構図がよくわかります。
| 項目 | GSX-S750 | GSX-S1000 |
|---|---|---|
| 排気量 | 749cc | 999cc |
| 最高出力 | 112PS | 150PS前後 |
| 車両重量 | 212〜213kg | 約214kg |
| 車格 | ほぼ同等 | ほぼ同等 |
こうなると、「だったら少しお金を足してS1000を買ったほうが満足度が高いのでは」という発想になりやすいんですね。重さがほぼ同じで、出力には40PS近い差がある。カタログ上のコストパフォーマンスだけ見れば、S1000に目移りするのも無理はありません。シリーズの中でGSX-S750の立ち位置が曖昧になり、「上位モデルの影に隠れる中間グレード」のような扱いになってしまう。これも不人気と言われる構造的な理由のひとつです。
ただし、ここで誤解しないでほしいのは、S1000とS750は乗り味のキャラクターが違うという点です。リッターのパワーを公道で持て余してしまう人にとっては、112PSというGSX-S750のパワーのほうが「使い切れる楽しさ」があります。S1000の150PSは、公道では一瞬でスピードが乗ってしまって、アクセルを開ける前に法定速度に達してしまう場面も多い。一方でS750は、回しても余裕があって、エンジンを使い切る満足感を味わいやすいんです。単純にパワーが大きいほうが良いとは限らないんですよ。
最新の電子制御やアフターパーツが少なめ
近年のライバル車は、クイックシフター、複数のライディングモード、IMU連動のコーナリングABSなど、先進的な電子制御を次々と搭載しています。それと比べると、GSX-S750の装備は3モード+OFFのトラクションコントロール、ローRPMアシスト、ABS、スズキイージースタートシステムといった構成で、ややシンプル。「最新装備が好き」というガジェット好きの人からは、機能面で地味に見えてしまうことがあります。
特にクイックシフター、つまりクラッチを使わずにシフトアップ・ダウンができる装備は、近年のミドル〜アッパーミドルでは標準化が進んでいて、これが付いていないだけで候補から外す人もいます。IMU連動のコーナリングABSのような、車体の傾きに応じて制御を調整する先進装備も、GSX-S750にはありません。こうした「最新感」の差が、スペック比較サイトで横並びにされたときに見劣りして見える原因なんですね。
パーツの少なさはオーナーの実感としても大きい
また、オーナーレビューで頻出する不満が「アフターパーツの少なさ」です。マフラーはヨシムラのスリップオンなど定番の選択肢がありますが、リアサスはマトリス、ナイトロン、ハイパープロといった限定的なラインナップで、量販店では取り寄せが基本。マフラー以外のカスタム品が見つけにくいという声は、たしかに多く聞かれます。人気車種だと、ボルトオンで付くパーツが各社から豊富に出ているものですが、GSX-S750はその点でやや寂しいのが実情です。
カスタムをガンガン楽しみたい人、自分仕様にとことん作り込みたい人にとっては、ちょっと物足りなく感じる部分かもしれませんね。ただ、これも「ノーマルの完成度が高いから手を入れる必要が少ない」という見方もできます。最低限のカスタム、たとえばマフラーとスクリーン、シート程度で十分満足できるなら、パーツの少なさはそれほど致命的にはならないかなと思います。
クラッチの重さやシートの硬さなど扱いづらさの指摘
日常的に乗るうえでの細かな不満点も、いくつか挙がっています。代表的なのが、クラッチがやや重いという声。4気筒エンジンの特性もあって、渋滞路や市街地でのストップアンドゴーが続くと、左手が疲れやすいと感じる人がいます。通勤や通学で渋滞路を毎日走るような使い方だと、この左手の疲れは地味に効いてくるかもしれません。クラッチレバーの調整や、軽い操作感のレバーへの交換で多少は緩和できますが、根本的にスポーツ系4気筒のクラッチは2気筒よりも重めだと考えておくといいですよ。
シートの硬さと積載性のクセ
もうひとつ多いのが、シートの硬さです。GSX-S750のシートはやや硬めに設定されていて、ツーリングで2時間以上連続して乗ると「お尻が痛くなってきた」という声がよく聞かれます。スポーティな乗り味を優先した結果、クッションが薄めになっているんですね。日帰りで200km、300kmと走るような人は、休憩のタイミングを意識しておくと快適に過ごせます。
さらに、リアシートも小さく絞り込まれたスポーティな形状なので、シートバッグなどの荷物を固定しにくく、積載性の面でもキャンプツーリング重視の人には不満が残るかもしれません。テントや寝袋など大きな荷物を積みたい人は、タンクバッグやサイドバッグ、専用のキャリアを組み合わせる工夫が必要になります。
シートの硬さや積載性は、対策アイテムでかなりカバーできるポイントですよ。お尻の痛み対策にはゲルザブの追加や低反発加工、カスタムシートの導入が定番。積載性はサイドバッグやシートバッグ用のベルト、デイトナなどのキャリアで解決できます。最初から「対策ありき」で考えておけば、ツーリングバイクとして十分活躍してくれます。
このあたりは、工夫次第で対策できる部分ではあります。ただ、ノーマルのまま長距離快適性を最優先する人にとっては、知っておくべきポイントですね。
低速トルクの薄さと生産終了による将来への不安
エンジン特性の面では、4気筒の高回転型という性格上、低回転域のトルクの厚みは2気筒のMT-07や3気筒のMT-09に一歩譲ります。街乗りで「トコトコ」とのんびり流すような乗り味、いわゆる低回転でドコドコと鼓動を感じながら走る感覚を求める人には、少し物足りなく感じられるかもしれません。4気筒は本来、高回転までスムーズに回してこそ気持ちよさが出るタイプ。回してこそ真価を発揮するエンジンなので、ゆっくり流したい派とは相性が合わないこともあるんです。
ただ、誤解しないでほしいのは、GSX-S750の低速トルクが「弱い」わけではないという点です。中低速域のトルクはしっかりしていて、信号待ちからの発進や街乗りでも扱いやすいエンジンです。あくまで「2気筒や3気筒のような低回転の鼓動感」とは性格が違う、という話ですね。ローRPMアシストのおかげでエンストもしにくいので、街乗りでストレスを感じる場面は少ないかなと思います。
生産終了という事実が不安を生む
そしてもうひとつ、将来性への不安です。GSX-S750は2022年10月末をもって生産終了となりました。理由は性能や販売不振ではなく、平成32年(令和2年)排出ガス規制への対応を見送ったことによるものです。国内向けの後継機種は今のところ発表されていないため、「整備や部品供給は大丈夫だろうか」「将来的に価値はどうなるんだろう」と不安を覚える層がいるのも事実。この生産終了という事実が、検索ユーザーの心理に影を落としている面もあります。
もっとも、生産終了直後のモデルは、メーカーが一定期間は補修部品を供給するのが一般的です。すぐに整備できなくなるわけではありませんので、過度に心配しすぎる必要はないかなと思います。生産終了の経緯と、それがむしろ価値につながる側面については、後の章で改めて詳しく解説しますね。
ここまでをまとめると、GSX-S750が不人気と言われる理由は、(1)750ccという市場での立ち位置、(2)ミドルクラスとしては重い車重、(3)好みが分かれるデザイン、(4)低めのリセールバリュー、(5)上位モデルとの差の小ささ、(6)装備やパーツの少なさ、(7)細かな扱いづらさ、(8)生産終了という事実、の8点に集約できます。いずれも「致命的な欠陥」ではなく、相対的・市場的な理由が中心だという点がポイントですよ。ここが理解できれば、次は「それでも選ぶ価値」の話に進めます。
不人気でも選ぶ価値があるGSX-S750の魅力と判断材料
ここからは視点を変えて、「不人気」と言われながらも実際のオーナーから高く評価されているGSX-S750の魅力と、購入を判断するための具体的な材料を見ていきます。ネガティブな理由を理解したうえで、それを上回るだけの価値があるのかどうか。エンジンの魅力やスペック、ライバル比較、足つき、燃費、中古相場、故障やカスタム、そして向き不向きまで、あなたが最終判断を下すために必要な情報をまるごとお届けします。ここを読み終えるころには、あなたの中でかなり答えが固まっているはずですよ。
GSX-R750譲りの4気筒エンジンと吸気音の魅力
GSX-S750の最大の魅力は、なんといってもエンジンです。2005年型のGSX-R750(K5)由来の水冷4気筒エンジンをベースにしていて、スーパースポーツゆずりの素性の良さを持っています。レーサーレプリカの148PSから112PSへとデチューンされていますが、これは単にパワーを落としただけではなく、中速トルクを厚くしてストリート向けに最適化した結果なんですね。サーキット用の尖った特性を、公道で扱いやすいように作り直したと考えるとイメージしやすいかなと思います。
このエンジンの何が良いかというと、「600ccより全域で力強く、リッターより扱いやすい」という絶妙なバランスにあります。低中回転域では優等生のようにマイルドで扱いやすく、いざ高回転まで回すと一気に表情を変えてスポーツバイクの牙を剥く。この二面性が、多くのオーナーを虜にしています。街乗りでは穏やかな顔、ワインディングではスポーツバイクの顔。一台で二度おいしい、まさにイイトコ取りのエンジンなんです。
純正でも惚れ惚れする吸気音
そして、特筆すべきが吸気音です。GSX-S750はエアボックスの吸気口形状を最適化して、ライダーに積極的に吸気音を聞かせる構造になっています。オーナーからは「トンネルに入ると反響音が聴きたくて無駄に加速してしまう」「マフラーを替えると吸気音が聞こえなくなるほど、純正の音が良い」といった声が出るほど。アクセルを開けたときに、ヘルメットの中に「シュオー」っと吸い込まれるような音が響いてくる。これがクセになるんですよね。
面白いのが、社外マフラーに替えると排気音は大きくなる反面、この自慢の吸気音がかき消されてしまうという点です。そのため、あえて純正マフラーのまま吸気音を楽しむオーナーも少なくありません。普通は「マフラーを替えてこそ」と思いがちですが、このバイクに限っては純正サウンドにこだわる人がいるくらい。これは4気筒ならではの大きな魅力ですよ。回す楽しさと音の演出、この2つを高い次元で味わえるのが、GSX-S750のエンジンなんです。
充実した装備とコストパフォーマンスの高さ
GSX-S750は、価格と装備のバランスがとても優れたバイクです。最終モデルの新車価格は税込987,800円。発売当初は96万9840円帯でした。100万円を切る大型バイクとしては、装備内容を考えると非常に割安なんです。「大型なのに100万円以下」というのは、それだけでも十分な魅力ですよね。
| 主な装備 | 内容 |
|---|---|
| KYB製倒立フォーク | このクラスでは上質な足回りで高速安定性に貢献 |
| ラジアルマウントキャリパー | 制動力の高いフロントブレーキ |
| トラクションコントロール | 3モード+OFF、滑りやすい路面で安心 |
| ローRPMアシスト | 発進時にエンストしにくくする機能 |
| フル液晶メーター | 視認性が高く情報が見やすい |
| スズキイージースタートシステム | ボタンひと押しで始動できる |
これだけの装備が100万円以下で手に入るのは、同クラスではかなりお得です。特にKYB製の倒立フォークやラジアルマウントキャリパーは、しっかりとした走りを支える要素。安価なバイクだと正立フォークや軸対向キャリパーで済まされがちなところを、GSX-S750はスポーツ走行も視野に入れた本格的な足回り・ブレーキを与えられているんです。価格以上の満足感が得られるというオーナーの声も納得ですね。
価格.comなどのレビューでも、エンジン性能・走行性能・デザイン・価格の各項目で高い評価がついています。実際に乗った人ほど満足度が高いというのは、このバイクの本質をよく表しているなと思います。なお、価格や仕様は時期によって変わる可能性があるため、最新の正確な情報はスズキ二輪公式サイトをご確認ください。
燃費の良さとツーリング適性
大型4気筒というと燃費が気になるところですが、GSX-S750はこの点でも優秀です。WMTCモードでの燃費は20.1km/L。4気筒で20km/L台というのは、かなり立派な数字ですよ。実測ベースでも、一般道で23〜25km/L、高速道路で18〜20km/L、ワインディングで15〜17km/Lあたりが目安とされています。
| 走行シーン | 実測燃費の目安 | 16Lでの航続距離目安 |
|---|---|---|
| 一般道 | 23〜25km/L | 約370〜400km |
| 高速道路 | 18〜20km/L | 約290〜320km |
| ワインディング | 15〜17km/L | 約240〜270km |
タンク容量は16Lなので、燃費が好調なときは航続距離300km以上も狙えます。これだけ走れれば、ツーリングでガソリンスタンドを探してハラハラすることも少ないですよね。地方の山間部で給油ポイントが少ないエリアでも、ある程度の安心感をもって走れます。エンジンの振動も少なく、高速巡航もスムーズなので、長距離ツーリングの相棒としての適性は十分。シートの硬さだけ対策しておけば、ツーリングバイクとしてかなり使えるんですよ。
燃費はライディングスタイルや走行環境によって大きく変わります。高回転を多用すれば当然燃費は落ちますし、のんびり巡航すれば伸びます。上の数字はあくまで一般的な目安として捉えてくださいね。航続距離も給油ランプ点灯のタイミングなどを考えると、実際にはもう少し早めの給油が安心です。
ライバル車MT-07・MT-09・Z900・CB650Rとの比較
GSX-S750の立ち位置をはっきりさせるために、よく比較されるライバル車と並べてみましょう。それぞれに明確な個性があるので、何を重視するかで選択肢が変わってきます。バイク選びは「自分が何を一番大事にするか」を決めることでもあるので、ここはじっくり見比べてみてくださいね。
| 車種 | 排気量 | エンジン | 最高出力 | 車重 | 新車価格目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GSX-S750 | 749cc | 直列4気筒 | 112PS | 212kg | 約99万円 | 4気筒の伸びと吸気音、装備充実 |
| MT-07 | 688cc | 直列2気筒 | 73PS | 184kg | 約88万円 | 軽量・扱いやすい・低速トルク |
| MT-09 | 889cc | 直列3気筒 | 約120PS | 約189kg | 約110万円 | 3気筒の鼓動・電子制御充実 |
| Z900 | 948cc | 直列4気筒 | 125PS | 212kg | 約110万円 | パワーと洗練デザイン |
| CB650R | 649cc | 直列4気筒 | 95PS | 約202kg | 約106万円 | 4気筒の上質感・ホンダ品質 |
こうして並べると、GSX-S750の強みは「4気筒であること」と「価格の手頃さ」だとわかります。同じ4気筒でもZ900やCB650Rより安く、3気筒で電子制御充実のMT-09よりもお買い得です。4気筒という滑らかさと高回転の伸びを、もっとも安い価格帯で味わえるのがGSX-S750なんですね。
それぞれ何を重視する人に向くのか
正直に言うと、GSX-S750は各項目で「1番」になれるわけではないんですね。軽さで選ぶならMT-07、最新の電子制御や現代的な感覚ならMT-09、純粋なパワーならZ900、ブランドや上質感ならCB650Rに分があります。だからこそ「どっちつかず」と評されてしまいやすい。これは正直なところです。
でも逆に言えば、突出した弱点もなく全方位でバランスが取れているとも言えるんです。「軽さはMT-07ほどじゃないけど、パワーはMT-07以上。パワーはZ900ほどじゃないけど、価格はZ900より安い」というふうに、どこを取っても及第点以上。一台で街乗りもツーリングもワインディングもこなしたい、というオールラウンダー志向の人にとっては、むしろ理想的なバランスなんです。「4気筒の楽しさをお手頃価格で味わいたい」という軸がはっきりしている人にとっては、間違いなく一番の選択肢になりますよ。なお、価格や仕様は変動するため、各車の最新情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
足つき・取り回し・乗りやすさの実際
シート高は820mmです。数字だけ見ると高めに感じるかもしれませんが、GSX-S750はタンクが細く絞り込まれているため、数値ほどには足つきは悪くないという声が多いんですよ。シート高の数字だけで判断して諦めてしまうのは、ちょっともったいないかなと思います。
| 身長の目安 | 足つきの状態 |
|---|---|
| 176cm・68kg | 両足べったり、余裕あり |
| 165cm前後 | 両足の母指球が接地する程度 |
| 155cm前後(女性) | 両足つま先が届く程度 |
具体的な例を挙げると、身長176cm・体重68kgのライダーで両足べったり、余裕で着きます。身長155cm前後の女性ライダーでも、両足のつま先が届く程度には足が出ます。さらにローダウンすれば40mmほど下げることも可能なので、足つきに不安がある人でも対策の余地はあります。シートのあんこ抜き加工なども含めれば、足つきの不安はかなり軽減できますよ。
足が着くかより「支えられるか」が大事
ただし、注意したいのは車重です。足つきが浅い人の場合、停車時に車体を支える際、212kgという重さをダイレクトに感じやすくなります。つま先がチョンと着くだけだと、信号待ちで少し傾いたときに支えきれず、ヒヤッとする場面があるかもしれません。足が着くかどうかだけでなく、「支えきれる重さか」という視点も大切なんですね。
可能であれば、購入前に実車にまたがってみるのが一番ですよ。バイク店で実際に足を着いて、車体を左右に少し傾けてみると、自分が支えきれる重さかどうかの感覚がつかめます。走り出してしまえば400ccクラス並みに軽快に感じるという声も多いので、低速時のハードルさえクリアできれば、扱いやすいバイクだと思います。心配な人は、足つき改善と取り回しのコツを意識して、無理のない範囲で慣らしていくといいかなと思います。
中古市場の相場とリセールの実態
不人気と言われるからこそ気になる中古相場について、もう少し具体的に見ていきましょう。GSX-S750の中古販売の平均価格は、おおよそ80〜81万円あたり。価格帯としては、おおむね45〜78万円のレンジに収まることが多く、最終型のワンオーナー車だと77万円前後がひとつの目安になります。年式や走行距離によって、かなり幅があるのが特徴ですね。
| 区分 | 価格帯の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 中古販売(店頭)平均 | 約80〜81万円 | 整備・保証込みが多い |
| 中古販売の価格帯 | 約45〜78万円 | 年式・走行距離で変動 |
| 買取相場(2017〜21年式) | 平均52.5〜68.7万円 | 上限82.8万円程度 |
| オークション系全取引 | 41.2万〜75万円 | 平均約60.6万円 |
業者間取引、いわゆる買取相場で見ると、2017〜2021年モデルで平均52.5〜68.7万円、上限で82.8万円程度。あるオークション系のデータでは、全取引価格帯が41.2万〜75万円で、平均約60.6万円という数字もあります。店頭の販売価格と買取価格の差が、お店の整備費用や保証、利益分にあたると考えるとイメージしやすいかなと思います。
注目すべきは、生産終了によってタマ数が減ってきているという点です。特に最終型や低走行・修理歴なしの個体は需要が高く、価格が維持される傾向にあります。「安く買える」というメリットと「将来の希少価値」という両面を持っているのが、今のGSX-S750中古市場の特徴ですよ。状態の良い最終型を見つけたら、それは長く乗れる良い買い物になる可能性が高いと思います。
なお、中古相場は時期や個体の状態、走行距離によって大きく変動します。ここで挙げた数字はあくまで一般的な目安として捉えてください。実際に購入や売却を検討する際は、複数の販売店や買取業者で見積もりを取り、相場を比較することをおすすめします。価格や条件は変わるため、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
生産終了の経緯と現在の評価
GSX-S750が生産終了に至った経緯を、ここで整理しておきましょう。デビューは2017年(先代のGSR750は2011年から)。2021年2月にカラーチェンジで青・グレー・黒の3色展開となり、そして2022年10月末をもって生産終了が発表されました。比較的短いモデルライフだったとも言えますが、これにはちゃんとした理由があります。
生産終了の本当の理由は環境規制
繰り返しになりますが、生産終了の理由は人気や販売台数の問題ではありません。2022年11月以降に生産される全てのバイクに適用された平成32年(令和2年)排出ガス規制への適合と、OBD2(自己故障診断装置)の搭載義務化に対して、スズキがGSX-S750のアップデートを見送ったためです。つまり、環境規制という外的要因による幕引きだったわけですね。「売れなかったから消えた」のではなく、「規制対応のコストを考えて、後継の新クラスに資源を振り向けた」という流れなんです。排出ガス規制の枠組みについては、環境省の公式サイトなどの公的機関の情報を参照すると、背景を正確に把握できます。
国内向けの後継機種は2026年初頭時点で発表されておらず、スズキはGSX-8Rのような800cc前後のアッパーミドル路線へとシフトしています。海外向けには2025年モデルが流通しているものの、日本仕様は生産終了という扱いです。
今は「最後の直4ナナハン」として再評価されている
こうした背景から、近年はGSX-S750を「最後の国内向け750cc直4ネイキッド」として再評価する動きが出ています。日本のバイク史において伝統的なナナハン直4の火が消えることになるわけで、その希少性に価値を見出すライダーが増えているんです。「速すぎて神経をすり減らすこともなく、遅すぎてストレスがたまることもない、日本の公道にちょうどいい一台」として、生産終了後も根強い人気を保ち続けています。
生産終了は不安要素であると同時に、「今だからこそ手に入れる意味がある」という側面も持っているんですよ。新車では手に入りにくくなった今、状態の良い個体を選んで長く付き合うという楽しみ方ができるのも、生産終了モデルならでは。なお、生産終了モデルの整備性や部品供給状況については、最新の正確な情報を公式サイトやディーラーでご確認ください。
故障・信頼性とおすすめのカスタム
中古で検討するなら、信頼性や故障リスクも気になりますよね。結論から言うと、GSX-S750は信頼性の評価が高いバイクです。GSX-R750由来の実績あるエンジンをベースにしていて、電子制御もシンプルなため、大きな持病と呼べるような弱点は少ないとされています。「壊れにくい」「維持費が安い」「長く乗れる」という評価がオーナーコミュニティで目立ちます。複雑な電子制御が少ないということは、裏を返せば故障する箇所が少ないということでもあるんですね。
中古でチェックしておきたい消耗・故障箇所
とはいえ、年式や走行距離によっては消耗してくる部分もあります。中古で見かける代表的な事例としては、ステーターやレギュレーターの不良、スロットル関連センサーやスロットルボディの同調不良、フロントフォークシールの劣化などが挙げられます。中古車を選ぶ際は、これらの箇所が問題ないか、整備記録がしっかりしているかをチェックすると安心ですよ。
| チェック箇所 | 症状の例 | 確認のポイント |
|---|---|---|
| ステーター/レギュレーター | 充電系の不調、バッテリー上がり | 電圧の安定、警告灯の有無 |
| スロットルボディ同調 | アイドリングの不安定、振動 | 暖機後のアイドリングの様子 |
| フロントフォークシール | オイルのにじみ、漏れ | インナーチューブの状態 |
| 整備記録 | ― | 定期点検・消耗品交換の履歴 |
定番カスタムと注意点
カスタムについても触れておきましょう。定番なのは、ヨシムラなどのスリップオンマフラー。ただし前述のとおり、純正の吸気音が良いので、社外マフラーにすると吸気音が聞こえにくくなる点は知っておいてください。音の好みで選ぶといいですよ。リアサスはナイトロン、マトリス、ハイパープロといった選択肢があり、ローダウンを兼ねたコンビキット(約-20mm程度)もあります。ほかにも、加速重視ならフロントスプロケットを1T小さくする、印象を引き締めたいならスモークスクリーンを追加する、尻痛対策にゲルザブやカスタムシートを入れる、取り回し改善にセンタースタンドを付ける、といったカスタムが人気です。
カスタムパーツが少なめなのは前述のとおりです。特にリアサスなどは取り寄せが基本になるので、装着を考えている場合は事前に対応パーツの有無や納期を確認しておくと安心ですよ。社外品の取り付けや整備の可否について不安があれば、最終的な判断は専門家にご相談ください。安全に関わる足回りやブレーキ周りのカスタムは、特に信頼できるショップに相談することをおすすめします。
GSX-S750が向いている人・向いていない人
ここまでの情報を踏まえて、GSX-S750がどんな人に向いていて、どんな人には向かないのかを整理しておきます。自分がどちらに当てはまるかで、判断がぐっと明確になるはずですよ。バイク選びは結局のところ「相性」が一番大事ですからね。
向いている人
まず向いている人から。4気筒エンジンのフィーリングと吸気音を存分に楽しみたい人、リッタークラスからのダウンサイジングを考えている人、街乗りからツーリング、ワインディングまで万能にこなしたい中級者以上のライダー、人と被らない希少なバイクに乗りたい人、100万円以下で装備の充実したミドルクラスを探している人、そしてスズキの直4ナナハンの伝統に価値を感じる人。こうした人にとって、GSX-S750はまさにうってつけの一台です。特に「リッターは持て余すけど600では物足りない」という、ちょうど真ん中を探している人にはぴったりですよ。
向いていない人
一方で向いていない人もはっきりしています。バイク初心者や小柄なライダー(212kgの取り回しは負担になりやすい)、リセールバリューを最重視する人、クイックシフターやIMUなど最新の電子制御が必須な人、街乗り中心で2気筒のトコトコ感が欲しい人、純粋なパワーだけを求める人(それならリッターへ行くべきです)、そしてノーマルのまま長距離ツーリングを快適にこなしたい人(シートの硬さがネックになります)。こうした人は、別の選択肢のほうが満足度が高いかもしれません。たとえば軽さと低速の扱いやすさ最優先ならMT-07、最新装備重視ならMT-09、というふうにですね。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 4気筒の音と吹け上がりを楽しみたい | 2気筒のトコトコ感が欲しい |
| リッターからのダウンサイズ検討中 | 純粋に最大パワーを求める |
| 街乗り〜ツーリングを万能にこなしたい | ノーマルで長距離快適性を最優先 |
| 人と被らない希少車に乗りたい | リセールバリューを最重視 |
| 100万円以下で装備充実を求める | 最新の電子制御が必須 |
| 直4ナナハンの伝統に価値を感じる | 初心者・小柄で取り回しが不安 |
大切なのは、GSX-S750は「誰にでもおすすめできる万人向けの人気車」ではないということです。むしろ「分かる人には深く刺さる4気筒ミドル」。あなたの使い方や好みが向いている人の条件に当てはまるなら、不人気というワードに惑わされる必要はまったくありませんよ。むしろ、人気がないからこそ手頃に手に入って、人と被らない。それを楽しめる人にとっては、最高の相棒になってくれます。
まとめ|GSX-S750が不人気と言われる本当の理由と賢い選び方
ここまで、GSX-S750が不人気と言われる理由から、それを覆す魅力、ライバル比較、足つきや燃費、中古相場、故障やカスタム、向き不向きまで、じっくり解説してきました。かなりのボリュームでしたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。最後に、要点を振り返っておきましょう。
GSX-S750が不人気と言われる背景は、750ccという市場で中途半端に見られがちな排気量、ミドルクラスとしては重い212kg前後の車重、好みが分かれるデザイン、低めのリセールバリュー、兄貴分GSX-S1000の影に隠れがちな立ち位置、最新装備やアフターパーツの少なさ、クラッチやシートといった細かな扱いづらさ、そして生産終了という事実、といった要素に集約されます。ただ、これらの多くは「バイクとしての出来が悪い」という話ではなく、市場の中での相対的な見られ方による部分が大きいんですね。ここをしっかり押さえておくことが、惑わされないための第一歩です。
その一方で、実際に乗ったオーナーからは「GSX-R750譲りの4気筒エンジンと吸気音が最高」「峠が楽しい」「コスパが高い」「リッターより気を使わない」「人と被らない」といった高い評価が数多く寄せられています。100万円以下で本格的な4気筒の走りと充実装備を味わえて、燃費も良く、信頼性も高い。しかも現在の国内向けラインナップで唯一の750cc直4ネイキッドという希少性まで備えている。これは、分かる人にはたまらない価値です。
結局のところ、GSX-S750が不人気かどうかという問いに振り回されるより、「自分の使い方や好みに合っているか」を基準に考えるのが一番です。4気筒の楽しさを手頃な価格で味わいたいなら、これほどコスパに優れた選択肢はそう多くありません。中古を狙うなら、最終型や低走行・修理歴なしの個体を、整備記録を確認しながら選ぶのが賢い選び方ですよ。もし気になっているなら、ぜひ一度実車にまたがって、できれば試乗してみてください。「不人気」という言葉のイメージとは裏腹に、「これ、自分にぴったりだ」と感じる瞬間がきっとあるはずです。あなたのバイク選びが、後悔のない最高の一台との出会いになることを願っています。それでは、よいバイクライフを。
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