香川県おすすめツーリングスポット!絶景ロードから島旅・絶品うどんまで完全ガイド

こんにちは。風と共に駆けるライダーの旅路 代表の「H」です。

香川県のおすすめツーリングスポットを探しているけれど、どこを走ればいいか迷っていませんか。瀬戸内海の絶景ロードを走りたい、讃岐うどんをバイクで食べ歩きしたい、小豆島へのフェリーツーリングにも挑戦してみたい、そういった気持ちはあっても、ワインディングの場所、海沿いの快走路、日帰りで回れるコース、初心者でも安心な穴場ルート、フォトジェニックなバイク映えスポット、さらに冬でも走りやすいのかどうかといった情報が散らばっていて、なかなか全体像がつかめないという方も多いかなと思います。

香川県は全国で最も面積の小さい県でありながら、走りの楽しさと旅の充実感がぎゅっと凝縮されたエリアです。信号が少なく快走できる山岳スカイライン、瀬戸内海の多島美を一望できる絶景展望台、SNSで話題のフォトジェニックスポット、そして全国屈指のグルメ目的地となる讃岐うどんや骨付鳥まで、コンパクトな県内に驚くほど多彩な楽しみが詰まっています。しかも瀬戸内海式気候のおかげで年間を通じて雨が少なく、冬でも比較的温暖で積雪が少ないため、ソロツーリングでもマスツーリングでも計画が立てやすいのが大きな魅力です。

この記事では、私自身が走って感じたリアルな体験と視点をもとに、香川県おすすめツーリングスポットをカテゴリー別に整理し、日帰りで回れるモデルルート、グルメ情報、季節ごとの走り方のコツ、そして初心者からベテランまで使える安全情報まで、あなたのツーリング計画に必要な情報をまるっとまとめました。読み終えるころには、次の週末に走るルートがきっと決まっているはずですよ。

  • 五色台スカイラインや屋島スカイウェイなど、香川県の絶景ワインディングとフォトジェニックスポットの全体像がわかる
  • 小豆島フェリーツーリングの楽しみ方や、日帰りで回れるモデルコースの具体的なルートが理解できる
  • 讃岐うどん巡りや骨付鳥など、ツーリングと相性抜群のグルメ情報と立ち寄り方がつかめる
  • 初心者向けのコース選びのコツや、冬ツーリングの注意点など、安全に走るための実用情報が手に入る
  1. 香川県おすすめツーリングスポット一覧と魅力
    1. 五色台スカイラインで楽しむワインディングと絶景
    2. 屋島スカイウェイで感じる瀬戸内海の多島美
    3. 父母ヶ浜で狙うバイク映えと夕陽の絶景
    4. 荘内半島・紫雲出山の海沿い快走路と穴場絶景
    5. 豊稔池ダムと高屋神社天空の鳥居の穴場スポット
    6. 小豆島フェリーツーリングと寒霞渓ワインディング
  2. 香川県おすすめツーリングスポットを巡る日帰りルートと実用情報
    1. 讃岐うどんと骨付鳥を楽しむグルメツーリング
      1. 讃岐うどん:朝うどんツーリングが最強スタイル
      2. うどんスタイル別の特徴比較
      3. 骨付鳥:宿泊ツーリングの夕食に間違いなし
      4. 瀬戸内の海鮮グルメも忘れずに
    2. 初心者からベテランまで使えるモデルコース
      1. 日帰りプランA:東讃・絶景ワインディングルート
      2. 日帰りプランB:西讃・フォトジェニック海沿いルート
    3. 冬でも走りやすい瀬戸内気候と季節別のおすすめ
      1. 冬ツーリング(12月〜2月)
      2. 春ツーリング(3月〜5月)
      3. 夏ツーリング(6月〜8月)
      4. 秋ツーリング(9月〜11月)
    4. ソロツーリングとマスツーリングの駐車場・注意点
      1. ソロツーリングで気をつけること
      2. マスツーリング(集団走行)でのおすすめ集合場所
      3. 海沿い走行後のメンテナンス
      4. 瀬戸大橋・海上橋の強風対策
    5. 銭形砂絵と瀬戸大橋記念公園のフォトジェニックスポット
    6. 香川県おすすめツーリングスポットまとめと計画のコツ
    7. 📝 記事ご利用上の注意事項

香川県おすすめツーリングスポット一覧と魅力

香川県は面積こそ小さいものの、その地形の多様さはライダーにとって最高のフィールドです。山岳ルートあり、海沿いの快走路あり、フェリーで渡る島ツーリングあり、さらに歴史ある名所やSNS映えスポットまで、走り始めると次々と新しい発見が続きます。このセクションでは、ワインディング系・フォトジェニック系・小豆島エリア・グルメの4つのカテゴリーに分けて、各スポットの特徴と楽しみ方を詳しく紹介していきます。自分の走行レベルや好みに合ったスポットから、まずはチェックしてみてください。

五色台スカイラインで楽しむワインディングと絶景

香川県を代表するワインディングロードといえば、五色台スカイライン(香川県道281号五色台線)が筆頭です。高松市と坂出市の境に広がる五色台は、瀬戸内海に突き出した溶岩台地で、全長約8.7kmの山岳ルートが南北に走っています。かつては有料道路でしたが現在は無料開放されており、路面のコンディションが良好なのも元有料道路ならではのメリットです。全国のライダーが「香川で最初に走るならここ」と口をそろえて言うだけあって、走りと絶景のバランスが非常に高い一本です。

走り始めると、直線とコーナーが絶妙なリズムで交互に現れ、コーナーの先には瀬戸内海の多島美が広がります。標高が上がるにつれて視界がどんどん開けていき、頂上付近の展望台からは瀬戸大橋と瀬戸内海を一望できる大パノラマが楽しめます。特に夕暮れ時に山頂へ向かうと、オレンジ色に染まる海と橋のシルエットが幻想的で、夜景ツーリングのスポットとしても密かに人気があります。晴れた日の午後に山頂展望台へ向かうと、光の加減で海の色がエメラルドグリーンから深いブルーへと刻々と変化し、同じ景色でも二度と同じ瞬間はないと実感させられます。

走りの面では、適度なアップダウンと中低速コーナーが連続するレイアウトが特徴的で、スポーツバイクはコーナリングを楽しみ、ツアラーやアドベンチャー系は車体の安定感を活かしながら景色を堪能するという、バイクの種類を問わない懐の深さがあります。コーナーの立ち上がりで加速するたびに木々の合間から海が顔を出し、その繰り返しがこの道の中毒性になっているんですよね。ワインディングとしての難易度は中程度で、初心者がいきなり無理をするような極端なコーナーはないため、ライディングに慣れてきた段階で最初に挑戦するスカイラインとしても最適です。

駐車場は山頂付近に広く整備されており、大型バイクでもゆったり停められるのがうれしいポイント。山頂エリアには休暇村讃岐五色台(2025年3月にリニューアルオープン)があり、日帰り入浴や食事の利用も可能です。走り終えた後に温かい食事と温泉でリフレッシュできるのは、日帰りツーリングでも宿泊ツーリングでも嬉しい選択肢です。ツーリングの締めくくりにひと風呂浴びて帰宅するという流れも、香川ツーリングの定番スタイルとして定着しています。

五色台には複数の展望スポットが点在しており、それぞれ微妙に眺める角度が異なります。スカイラインを走りながら各展望ポイントに立ち寄ってみると、瀬戸大橋の見え方が少しずつ変わっていくのが面白く、全ての展望台を回り終える頃には五色台の魅力を余すところなく堪能できます。初めて訪れる方はまず山頂展望台を目指し、余裕があれば帰り道に別の展望スポットに立ち寄るルートがおすすめです。

五色台スカイライン 走行ポイントまとめ

  • 夜間は照明が少ない区間があるため、夕暮れ後のツーリングは光量のあるヘッドライトで走行すること
  • 山頂付近は風が強い日があるため、特に排気量の小さいバイクや軽量車体は風向きに注意が必要
  • 展望台への駐車スペースは無料。混雑する土日は午前中の早い時間帯の訪問がおすすめ
  • 山頂の休暇村讃岐五色台では日帰り入浴も可能。最新の営業情報は公式サイトで要確認
  • 路面状態は比較的良好だが、落ち葉や濡れた路面はスリップの原因になるため季節によって注意が必要

屋島スカイウェイで感じる瀬戸内海の多島美

屋島スカイウェイは、高松市街地から約15分というアクセスのよさが抜群の絶景ルートです。かつて有料道路だったこの道は現在無料開放されており(山上駐車場は二輪車料金あり)、アクセスのしやすさから高松周辺でライダーが最初に向かうスポットとして鉄板の人気を誇ります。全長約3.7kmと短めですが、走り始めてすぐに標高が上がり、山頂に到着したときの視界の広がりには思わず声が出ます。コンパクトなルートながら、走りと絶景の両方をしっかり楽しめる完成度の高いスポットです。

屋島は溶岩が固まってできたテーブル状の台地で、その独特の地形が生み出す景色は他では見られない個性があります。山頂の展望台からは、高松市街地と瀬戸内海の多島美が180度以上広がるパノラマが楽しめます。源平合戦の舞台にもなった屋島の歴史に触れながら、瀬戸内に点在する島々を眺めるこの体験は、香川ツーリングならではの一コマです。晴れた日には遠く小豆島まで見渡せることもあり、「あの島に次は行ってみよう」という気持ちが自然と湧き上がってきます。

山頂エリアにはカフェや土産物店も点在しているため、コーヒーを飲みながら絶景を眺めるという贅沢な休憩が楽しめます。屋島山頂には四国八十八ヶ所霊場の第84番札所・屋島寺もあり、参拝しながら旅の安全を祈願するライダーも少なくありません。境内には源平合戦にまつわる史跡が点在しており、走りと歴史探訪の両方を一か所で楽しめるのは屋島ならではです。境内で見かける「蓑亀(みのがめ)」の縁起物は、長寿と旅の守護として知られています。

夜景スポットとしても高く評価されていて、高松の市街地の灯りと瀬戸内海の夜景が重なる眺めは格別です。夕暮れから夜にかけての時間帯に訪れるライダーも多く、日帰りツーリングのフィナーレとして組み込むのに最適なロケーションです。夕日が瀬戸内海の向こうに沈んでいくタイミングに山頂で待ち構えると、空がオレンジからピンク、そして藍色へと変化していく様子が手に取るように見えて、言葉では伝えきれない美しさがあります。屋島への夕日ツーリングは、一度体験したらやみつきになりますよ。

山頂の駐車場は有料(二輪車料金あり)ですが、料金に見合う眺望が確実に得られるため、ケチらず山頂まで上ることをおすすめします。高松市内の宿泊施設と組み合わせて夜景を楽しむ宿泊ツーリングのプランにも非常に向いていて、翌朝は朝うどんからスタートという「香川の定番旅程」に屋島を組み込むと、ツーリング全体の満足度がぐっと上がります。

屋島の歴史をちょっとだけ
屋島は壇ノ浦の戦いの前哨戦ともいわれる「屋島の戦い(1185年)」の舞台として有名です。那須与一が扇の的を射た逸話もここが舞台。山頂には源平合戦を紹介した「屋島寺」があり、四国八十八ヶ所巡礼のお遍路さんも多く訪れる霊場でもあります。走りだけでなく、歴史の奥深さも一緒に楽しめるのが屋島の特徴です。ライダーとして訪れるときも、ぜひ少し時間をとって史跡を歩いてみてください。

父母ヶ浜で狙うバイク映えと夕陽の絶景

香川県のフォトジェニックスポットといえば、三豊市にある父母ヶ浜(ちちぶがはま)は外せません。南米ボリビアのウユニ塩湖にたとえられるこのビーチは、干潮時間帯に潮溜まりに空と風景が映り込む幻想的な写真が撮れることで、SNSを中心に全国的な知名度を誇ります。特に干潮と夕日が重なる時間帯に訪れると、鏡のような海面に沈む夕陽が映し出される絶景写真を狙えます。この条件が揃う瞬間は1日の中でも限られていて、それを知ってか知らずか全国からカメラを持ったライダーや観光客が集まってきます。

父母ヶ浜の魅力は、写真映えだけにとどまりません。砂浜の長さは約1kmほどあり、夕方の光の中をゆっくり歩きながら潮の香りを感じていると、バイクで走り続けていた疲労が自然と抜けていくような感覚があります。瀬戸内海は波が穏やかなため、遠浅の砂浜と海が溶け合うような水平線の広がりがとても穏やかで、「ああ、来てよかった」という気持ちが静かに込み上げてきます。夏には海水浴場としても賑わいを見せますが、シーズンオフの秋〜冬は人出が落ち着いて、空間を独り占めできるような穴場感が出てくるので個人的には好きな時期です。

バイクツーリングとの相性も非常によく、海岸近くに無料駐車場が整備されていて、砂浜まで徒歩ですぐアクセスできます。バイクを浜辺の近くに停めて、夕日をバックにした愛車の写真を撮れるのも魅力。ソロツーリングで訪れて黄昏の中に佇む一枚は、ツーリングの思い出として格別なものになります。愛車のシルエットと、燃えるように染まる空と海が一枚のフレームに収まるこの場所は、「日本で最もバイクが映える夕日スポットのひとつ」と言っても過言ではないかなと思います。

ただし人気スポットゆえに、夕方の干潮タイム付近は観光客で非常に混雑します。週末の夕方は特に駐車場待ちが発生することも多く、バイクでもすんなり入れない場合があります。干潮時刻は日によって大きく異なるため、事前に潮見表(三豊市観光交流局の公式サイト等で確認可能)をチェックして、ベストタイムを計算してから訪問スケジュールを組むことをおすすめします。干潮のタイミングがわかったら、そこから逆算して「何時に出発すれば間に合うか」を計算するのが父母ヶ浜ツーリングの攻略の基本です。

また、砂浜に近い駐車スペースは表面が砂利や砂地になっている場所もあります。バイクのサイドスタンドが砂に沈み込むと立ちゴケの原因になるため、スタンド沈み込み防止プレートの携行を強くおすすめします。100円ショップで購入できるかまぼこ板や、市販のサイドスタンドパッドが有効です。小さなことですが、この一手間が愛車を守ります。

父母ヶ浜 訪問時の注意点

  • 夕方の混雑時は駐車場が満車になりやすい。少し早めに到着して周辺を散策しながら時間調整するのがベター
  • 砂浜沿いの駐車スペースは砂利・砂地の場合がある。サイドスタンドのめり込み防止プレート(かまぼこ板等)の持参を推奨
  • 夏季(7〜8月)は海水浴場として開設されるため、バイクの乗り入れ制限がかかる場合がある。事前確認を忘れずに
  • 正確な干潮時刻・混雑状況は三豊市観光交流局の公式サイトでご確認ください

荘内半島・紫雲出山の海沿い快走路と穴場絶景

父母ヶ浜と同じ三豊市に位置する荘内半島は、香川の穴場ツーリングルートとして私が特に好きなエリアです。半島の外周を海沿いに走る道は交通量が少なく、のんびりとした瀬戸内海の景色を独り占めしながらクルージングできます。海の色が抜けるように青く、複数の島が視界に浮かぶ多島美を間近に感じながら走れるこのルートは、ソロツーリングで「何も考えずにただ走りたい」というときにぴったりです。週末でも混雑しにくい穴場感が保たれているのは、香川県内にまだこれほど静かな海沿いルートが残っているという事実に驚かされます。

荘内半島を走るときのコツは、半島の外周を時計回りに回ること。瀬戸内海を左手に見ながら進むことで、景色が常に正面から視野に入り続けるため、走りながら海と島の景色を最も自然に楽しめます。途中に小さな漁港や海岸線が点在しており、気の向くままに立ち止まってエンジンを止め、ただ海を眺める時間を作るのが荘内半島ツーリングの正しい楽しみ方だと私は思っています。ライダーズハイとは違う、静かな充足感が得られるルートです。

荘内半島の先端に位置する紫雲出山(しうでやま・標高352m)は、春の桜と瀬戸内海の眺望が組み合わさった絶景で全国的に知名度が上がっています。山頂の展望台からは荘内半島の付け根から先端まで、そして瀬戸内海に浮かぶ島々が一望でき、その美しさは思わず息を止めてしまうほど。大手旅行誌などで「夕日絶景ランキング」上位に選ばれたこともあり、日本全国から写真好きのライダーや観光客が訪れる注目度の高い山です。

山頂へ向かう道は適度なカーブと勾配があって走りも楽しく、麓から頂上まで海沿いルートとワインディングの両方を楽しめる構成が絶妙です。登り始めると木々に囲まれた山道になり、山頂手前で視界が突然開けて瀬戸内海が飛び込んでくる瞬間の感動は、初めて訪れた人なら間違いなく声を上げるはずです。この「視界が一気に開ける」体験がたまらなく好きで、私は何度訪れても飽きません。

桜のシーズン(3月下旬〜4月上旬頃)は特に圧巻で、山頂一帯がピンク色に染まり、その背景に広がる瀬戸内の青い海とのコントラストは、写真に収めても現実とは思えないほどの美しさです。ただし、桜シーズンは交通規制や事前予約制(マイカー規制)が導入される場合があります。春に訪れる場合は必ず三豊市の公式情報で最新の交通規制情報をご確認ください。バイクの場合は規制の適用範囲が異なることもあるため、二輪車に関する記載を特に確認することをおすすめします。

荘内半島・紫雲出山 ツーリングのポイント

  • 半島外周は時計回りに走ると瀬戸内海を常に左手に見ながら走れてベスト
  • 紫雲出山への道は適度なワインディングあり。初心者でも走りやすい難易度
  • 桜シーズンはマイカー規制が入る場合がある。三豊市の公式サイトで事前確認を
  • 山頂駐車場は無料だが、花のシーズン中は混雑する。平日訪問か早朝到着を推奨
  • 父母ヶ浜とセットで回ると西讃エリアの魅力を1日で凝縮して楽しめる

豊稔池ダムと高屋神社天空の鳥居の穴場スポット

香川の穴場スポットとして、ライダーの間でじわじわと人気が広がっているのが豊稔池ダム(ほうねんいけだむ)です。観音寺市にあるこのダムは、1930年(昭和5年)に竣工した日本最古の石積み式マルチプルアーチダムで、国の重要文化財にも指定されています。ヨーロッパの古城を思わせるアーチが連なる石積みの堰堤は、香川県内のダムとは思えないほど独特の風格と重厚感があり、ダム好きライダーにとっては聖地といっても過言ではありません。

このダムの特徴は、複数のアーチが連続する「マルチプルアーチ式」という構造で、日本国内でもほとんど例がない珍しい形式です。コンクリートダムが当たり前の現代から見ると、石を積み上げて造られたこの堰堤は、職人技の結晶ともいえる歴史的な土木遺産です。ダムに詳しくない人でも、その佇まいを見た瞬間に「なんだこれは」と立ち止まってしまうような存在感があります。歴史的建造物が好きなライダーや、普通の観光地ではなく「本当の穴場」を探している方に特におすすめしたいスポットです。

観光地化されすぎていない分、休日でも比較的静かに訪れることができ、堰堤の近くにバイクを停めてじっくり眺める時間がゆったりと取れます。駐車場は無料で、バイクも停めやすい環境です。堰堤の近くまで歩いて近づくことができ、石積みのテクスチャーを間近で見ると、当時の職人たちが一つひとつ積み上げた苦労が伝わってくるような気がします。観音寺市の海沿いルートや銭形砂絵と組み合わせて周回すると、西讃エリアの魅力をたっぷり堪能できる充実したコースになります。

同じく観音寺市にある高屋神社の天空の鳥居も、香川の隠れた絶景スポットとして外せません。標高404mの稲積山の山頂に鎮座する本宮の鳥居は、まるで空中に浮かんでいるように見えることから「天空の鳥居」と呼ばれ、SNSで全国的に話題になりました。鳥居の向こうに瀬戸内海が広がるこの景色は、写真で見ても十分に感動的ですが、実際に目の前に立ったときの開放感と高揚感はまた別次元です。

山頂へ続く参道は非常に急勾配で道幅が狭く、バイクで登る場合は相当の運転技術と慎重さが求められます。ヘアピンに近いカーブや、すれ違いが困難な区間もあります。不安がある場合は麓の下宮にバイクを停め、徒歩で登るルートを強くおすすめします。歩いて約30分ほどかかりますが、その時間も山道の雰囲気を楽しめる充実した体験です。いずれにしても、頂上からの眺めは感動の一言。晴れた日に登ると、瀬戸内海が一面に広がり、鳥居を額縁に見立てた絶景写真が撮れます。

天空の鳥居(高屋神社)へのアクセス注意
山頂へ続く道は非常に急勾配かつ道幅が狭い箇所があります。バイクで山頂まで向かう場合は、Uターンが困難な場所も存在するため、運転に自信がない方は麓の駐車場に停めて徒歩でのアクセスを強く推奨します。徒歩の場合は登り約30分ほどを見込んでおくとよいでしょう。最新のアクセス情報や通行規制については観音寺市の公式観光サイトでご確認ください。

スポット名 場所 特徴 バイク駐車 難易度
豊稔池ダム 観音寺市 日本最古の石積み式マルチプルアーチダム。国重要文化財 無料・停めやすい 初心者〜
高屋神社 天空の鳥居 観音寺市 標高404mの山頂に建つ鳥居。瀬戸内海の絶景 麓に無料駐車場あり 中級〜上級(山頂まで)
銭形砂絵(琴弾公園) 観音寺市 有明浜の巨大砂絵「寛永通宝」。金運スポット 展望台近くに駐車可 初心者〜

小豆島フェリーツーリングと寒霞渓ワインディング

香川ツーリングの最大のハイライトのひとつが、小豆島へのフェリーツーリングです。高松港や姫路港、岡山の新岡山港などから複数の航路が出ており、バイクごとフェリーに乗り込んで島に渡るスタイルは、普段の陸上ツーリングとは一線を画す特別な旅情があります。デッキから眺める瀬戸内海の青さと、点在する島々の景色を見ながら「さあ、島へ行くぞ」という気持ちの高揚感は、何度経験しても色褪せません。フェリーの甲板に立って潮風を全身で浴びている時間そのものが、もうツーリングの一部になっています。

高松港からのフェリーは約1時間(高速艇なら約35分)で小豆島の土庄港または池田港に到着します。この航路は便数が多く、日帰りツーリングでも十分に島を楽しめる時間が確保できるため、初めての島ツーリングに挑戦するライダーにも入りやすい条件が揃っています。フェリーへのバイク乗船は車両甲板の指定スペースに自走して停車し、エンジンを切ってロープ固定してもらうという手順です。初めての方は乗船前にスタッフに確認すれば丁寧に案内してもらえるので、難しく考えなくて大丈夫ですよ。

島内最大の見どころは寒霞渓(かんかけい)。日本三大渓谷美のひとつに数えられる絶景地で、ダイナミックな奇岩と紅葉が織りなす秋の景色は特に有名ですが、新緑の初夏や澄んだ空気の冬もそれぞれに美しい顔を持っています。山頂まで続くスカイラインは島内屈指のワインディングロードで、タイトなコーナーが続く山岳道路をバイクで駆け上がる爽快感は抜群です。頂上の展望台からは瀬戸内海の多島美が360度広がり、遠くには本州まで見渡せることも。眼下には緑の渓谷と切り立った岩壁、その向こうに広がる海という、唯一無二の景観を楽しめます。

寒霞渓のワインディングは、四国の山岳ルートとは異なる「島山」ならではの景色が特徴で、海を背景にしたコーナリングが随所で楽しめます。コーナーのたびに異なるアングルで海と渓谷が現れるので、一本の道として飽きが来ない設計になっています。スカイラインの入口から山頂まではそれほど距離が長くないため、往復2回走っても満足感が得られる道です。

島内のほかのおすすめスポットとしては、ギリシャ風の白い風車が映える道の駅 小豆島オリーブ公園、干潮時だけに現れる幻の道エンジェルロード、昭和の映画の世界観を体験できる二十四の瞳映画村などがあります。オリーブ公園ではほうきを借りて空飛ぶ魔女のような写真が撮れることで有名になりましたが、バイクとギリシャ風風車を組み合わせた写真も絵になります。エンジェルロードは1日に干潮が2回来るため、事前に潮見表を確認してタイミングを合わせて訪れると、砂の道を渡って小島に到達するという体験ができます。島の外周道路は交通量が少なく、海沿いを気持ちよく流せる快走路です。

小豆島フェリー利用の注意点

  • バイクの乗船には台数制限があるため、連休・GW・お盆期間は事前予約または早めの到着が必須。特に積み残しのリスクがある繁忙期は余裕を持ったスケジュールを組むこと
  • フェリーの時刻・料金・バイクの予約方法は各運航会社の公式サイト(国際フェリー・小豆島フェリー等)で必ず最新情報をご確認ください
  • 島内はガソリンスタンドの数が本土より少ない。フェリー乗船前に満タンにしておくと安心
  • 帰りの便も混雑する繁忙期は乗船順番待ちが発生する場合がある。帰路の時間にも余裕を持たせたスケジュールを推奨

香川県おすすめツーリングスポットを巡る日帰りルートと実用情報

香川のスポットを把握したら、次は実際にどう走るかという計画が重要です。コンパクトな県内をどう組み合わせれば最高の一日になるか、グルメはどこで何を食べるのが正解か、冬や初心者のケースでの走り方はどうすればいいか。このセクションでは、具体的なモデルコースと実用情報を余すところなくまとめます。すぐにでも出発できるプランニングのヒントとして活用してください。

讃岐うどんと骨付鳥を楽しむグルメツーリング

香川ツーリングを語るうえで、グルメは走りと同じくらい重要なテーマです。「うどん県」の異名を持つ香川では、ツーリングそのものを讃岐うどん巡りの旅として設定するライダーが非常に多く、これが香川ツーリングの大きな個性にもなっています。走りながらグルメを楽しむというスタイルはどこのエリアでも成立しますが、香川の場合は「うどん目当てでバイクに乗る」というモチベーションが生まれるほど、グルメそのものの引力が強いんです。私自身、香川に向かうときの動機の半分はうどんだったりしますから、それがよく表しているかなと思います。

讃岐うどん:朝うどんツーリングが最強スタイル

香川のうどん店は早朝から営業しているところが多く、午前6時前後から開いている名店も珍しくありません。これを活かして、涼しい早朝に走り出して一軒目のうどん店でブランチをとる「朝うどんツーリング」は、夏の香川ツーリングの定番スタイルです。午前中のうちに走りとグルメを両立できるこのスタイルは、暑さを避けながら効率よく楽しめるという点でもライダーに支持されています。早朝の空気の中、エンジン音だけが響く静かな道を走って、開店直後の店で湯気立つうどんを食べる体験は、香川でしかできない朝の過ごし方です。

讃岐うどんにはいくつかのスタイルがあり、それぞれの楽しみ方が異なります。最もライダーにおすすめしたいのは、郊外にあるセルフサービス形式の大型店舗です。広い駐車場にゆったりバイクを停めて、トレーを手に取り、好みのうどんをオーダーし、天ぷらやおにぎりをセルフで選んでカウンターで会計する一連の流れは、観光客も地元民も同じ空間で楽しむ香川らしい食文化を体感できます。また、製麺所スタイルの店も香川ならでは。製麺作業の傍らで食べさせてもらうような素朴な雰囲気が、食べるうどんをより特別なものに感じさせてくれます。

1杯200〜300円台という圧倒的なコスパで食べられるのも、うどん県を走る大きな楽しみです。この値段で本場の讃岐うどんが食べられるということ自体が、他県では体験できない特別感です。2〜3軒をはしごしても財布へのダメージが小さいため、「今日は3軒回ろう」という欲張りプランが気軽に立てられるのも香川うどん巡りの醍醐味です。食べ比べをしながら自分好みの一杯を探す旅は、何度来ても答えが変わるので飽きません。

うどんスタイル別の特徴比較

スタイル 特徴 バイクでの利用しやすさ 価格帯目安
セルフ系大型店 広い駐車場・回転が速い・観光客も多い ◎ 非常に停めやすい 1杯200〜400円台
製麺所スタイル 素朴な雰囲気・地元密着・早朝営業が多い △ 駐車場が狭い場合あり 1杯150〜300円台
一般店(座敷あり) メニューが豊富・ゆっくり食べられる ○ 店によって異なる 1杯400〜700円台

駐車場の砂利・砂地に注意!
人気のうどん店の中には、駐車場が砂利や砂地の店舗もあります。サイドスタンドがめり込むと立ちゴケの原因になるため、スタンド用のプレート(かまぼこ板など)を携行する習慣をつけておくと安心です。100円ショップで購入できる木製プレートや、市販のサイドスタンドパッドが有効です。製麺所スタイルの店は住宅街の路地にあることも多いので、Googleマップで事前にルートと駐輪スペースを確認しておくとスムーズです。

骨付鳥:宿泊ツーリングの夕食に間違いなし

丸亀市発祥の骨付鳥(ほねつきどり)は、鶏のもも肉を大量のニンニクとスパイスで豪快に焼き上げた香川のソウルフードです。かじりついた瞬間に広がるスパイスの香りと、ジューシーな肉汁のインパクトは一度食べたら忘れられません。疲労回復効果が高いニンニクをふんだんに使っているため、1日走り終えた後の夕食として非常に理にかなっているグルメでもあります。ライダーの体が自然と「食べたい」と求めるものに、ちゃんと栄養的な裏付けがあるのが骨付鳥の面白いところです。

骨付鳥には「おやどり(親鳥)」と「ひなどり(若鶏)」の2種類があります。おやどりは肉質が締まっていてスパイスが濃く、かみしめるほど旨みが出る大人向けの味わい。ひなどりはやわらかくジューシーで食べやすく、初めての方にはひなどりから挑戦するのがおすすめです。どちらを頼むかで意見が分かれるのも、骨付鳥を食べる楽しみのひとつです。

宿泊ツーリングの夜に、ビールと一緒に骨付鳥を頬張る体験は、香川ツーリングのクライマックスとして記憶に残ります。丸亀市内や高松市内に専門店が集中しているため、宿泊エリアと組み合わせてプランニングしやすいのも魅力です。バイクを宿に停めてから徒歩で骨付鳥の名店に向かい、帰りはゆっくり夜風に当たりながら歩いて戻る。そんな夜のルーティンが香川宿泊ツーリングの定番になっています。

瀬戸内の海鮮グルメも忘れずに

うどんと骨付鳥が注目されがちですが、瀬戸内海に面した香川では海鮮グルメのレベルも非常に高いです。特にハマチ(ブリの幼魚)、タコ、カキ(牡蠣)、シラスは瀬戸内を代表する食材で、新鮮な状態で提供される地元の食堂や道の駅での海鮮定食は絶品です。走りながらの昼食として海鮮丼を選ぶのも、うどん一辺倒にならないバリエーションのある香川ツーリングの楽しみ方です。道の駅 瀬戸大橋記念公園エリアや、小豆島の港周辺の食堂では新鮮な瀬戸内の魚介をリーズナブルに食べられる機会が多いので、ぜひ立ち寄ってみてください。

初心者からベテランまで使えるモデルコース

香川県は面積が小さいため、1日でも複数スポットを無理なく回れるのが強みです。ここでは2つの日帰りモデルコースと、宿泊を前提にした1泊2日コースの計3パターンを紹介します。いずれもあくまで参考の目安プランです。実際には道路状況・天候・体力・バイクの特性によって大きく変わるため、ご自身のペースに合わせて柔軟にアレンジしてください。

日帰りプランA:東讃・絶景ワインディングルート

高松・坂出エリアを中心にした比較的コンパクトなコース設定で、走行距離が短めなため初心者でも無理なく1日を楽しめます。五色台のワインディングと屋島の絶景を両方体験でき、締めに骨付鳥という流れは「香川ツーリングの王道」と呼べる構成です。坂出ICから出発すれば、本州・四国からのアクセスが容易で、フェリーや新幹線+レンタルバイクというアプローチにも対応しています。

日帰りプランB:西讃・フォトジェニック海沿いルート

三豊エリアの海沿い快走路と写真映えスポットを存分に楽しめるコースで、父母ヶ浜の干潮・夕日タイムに合わせて逆算してスケジュールを組むのがポイントです。走行距離がプランAより長めなので、余裕を持った出発時刻(遅くとも午前9時台には出発)を心がけましょう。銭形砂絵で金運祈願、荘内半島でのんびりクルージング、そして父母ヶ浜の夕日でフィナーレを迎えるという流れは、写真好きのライダーにとって最高のシナリオです。

プラン名 主な経路 距離目安 所要時間目安 おすすめ対象
日帰りA
東讃・ワインディング
坂出IC → 郊外うどん店(ブランチ) → 五色台スカイライン → 屋島スカイウェイ → 高松市内(骨付鳥で夕食) 約80〜100km 6〜8時間 初心者〜中級者。走りとグルメのバランス重視
日帰りB
西讃・フォトジェニック
高松市内出発 → 国道11号西進 → 琴弾公園・銭形砂絵 → 荘内半島周回 → 紫雲出山 → 父母ヶ浜(夕日・干潮に合わせて) 約120〜150km 7〜9時間 全レベル対応。写真・絶景重視のライダーに
1泊2日
小豆島フェリー旅
1日目:高松市内(うどん朝食)→ 屋島 → 高松港からフェリー乗船 → 小豆島(土庄港)→ エンジェルロード → オリーブ公園 → 島内宿泊
2日目:寒霞渓 → 島内外周快走 → フェリーで高松へ → 帰路
約100〜150km(島内含む) 2日間 フェリー旅・島ツーリングに挑戦したいライダー全般

1泊2日の小豆島プランは、島の滞在時間をたっぷり確保できるのが最大のメリットです。島内をゆっくり走りながら、立ち寄りスポットに時間をかけて堪能できます。1日目の夜は島内の宿泊施設でゆっくり休み、翌朝の澄んだ空気の中で寒霞渓のワインディングを走るのは格別の体験です。小豆島にはリーズナブルな民宿から温泉付きのホテルまで宿泊施設が揃っているため、予算や好みに合わせて選んでください。

モデルコース活用のコツ

  • 出発前に各スポットの営業時間・駐車場情報・混雑予測を公式サイトで確認する習慣をつけること
  • 父母ヶ浜を含むルートは必ず事前に干潮時刻を調べてから逆算でスケジュールを組む
  • 夏季は熱中症リスクを考慮して出発時刻を早め(午前7〜8時台)に設定する
  • 走行距離と立ち寄りスポットは「欲張りすぎず、余裕を持たせる」のが後悔しないツーリングの鉄則
  • 小豆島プランは繁忙期のフェリー予約を最優先で確保してからスケジュールを組む

冬でも走りやすい瀬戸内気候と季節別のおすすめ

香川県は、日本全国の中でも年間日照時間が長く、降水量が少ない瀬戸内海式気候の恩恵を大きく受けているエリアです。この気候特性がライダーにとって非常にありがたく、特に冬のツーリングスポットとして全国から注目されているのが香川の大きな隠れた魅力でもあります。「冬はバイクに乗れない」と思っているライダーにこそ、香川の冬ツーリングを体験してほしいと思います。瀬戸内の穏やかな冬の景色は、他の季節とはまた違った「静かな美しさ」があります。

冬ツーリング(12月〜2月)

内陸部の山岳地帯では積雪の可能性がありますが、瀬戸内側の海沿いルートや平野部は積雪がほぼなく、晴天率が高いため冬でも快適に走れる日が多いです。防寒対策さえしっかりしていれば、空気が澄んでいて遠くまで見渡せる冬の瀬戸内海の美しさは格別。父母ヶ浜の冬の夕日や、空気の透明感が増した五色台からの眺めは、ほかの季節では味わえない特別感があります。冬の低い角度から差し込む陽光が海面に反射してキラキラと輝く光景は、夏や秋とは全く異なる表情で、写真好きのライダーには特に刺さる季節です。

冬の防寒装備については、電熱インナー・防風グローブ・ネックウォーマー・防水ブーツを基本セットとして揃えておくと、香川の冬でも快適に走れます。香川の冬は氷点下になる日は少なめですが、風が冷たいため体感温度は予想より下がります。特に海沿いルートでは風速が上がりやすく、停車中に急激に冷える場合があるため、防風性能の高いアウタージャケットは必須です。

春ツーリング(3月〜5月)

紫雲出山の桜(3月下旬〜4月上旬)と瀬戸内海のコラボレーションは、全国屈指の春の絶景として有名です。ただしシーズン中は交通規制が入る場合があるため、事前確認を忘れずに。五色台の新緑もこの時期は美しく、山頂付近の木々が芽吹き始める4月下旬〜5月は、淡い緑に囲まれながらのワインディングが格別な爽快感を生み出します。気温も走行に最適な範囲に落ち着いていて、日が長くなることでツーリングの行動時間が増えるのも春の嬉しいポイントです。

夏ツーリング(6月〜8月)

瀬戸内気候は夏の降水量も少なめですが、気温は高く、特に日中の平野部の走行は熱中症リスクがあります。夏の香川ツーリングは早朝出発・午前中勝負が鉄則です。朝うどんツーリングと相性が非常によく、涼しいうちにメインスポットを回ってしまうプランニングが賢明です。昼過ぎには日陰のある道の駅や屋内施設で休憩を挟み、夕方の気温が下がってから父母ヶ浜へ向かうという「二段構え」のプランが夏の香川ツーリングにおける最適解です。水分補給は走行中も1時間ごとを目安に意識的に行ってください。

秋ツーリング(9月〜11月)

気温が落ち着いてくる秋は、ツーリングのベストシーズンといえます。小豆島・寒霞渓の紅葉(10月下旬〜11月中旬頃が目安)は特に見事で、島全体が燃えるような色彩に染まる絶景は圧巻です。山肌の色が緑から黄・橙・赤へと変わっていく様子を、ワインディングを走りながら正面で感じられるのが寒霞渓の秋の醍醐味です。ただしこの時期の小豆島はフェリーが混雑するため、早めの計画と予約が重要。週末は特に混み合うため、できれば平日訪問を狙うか、早い便で乗り込んで混雑のピークを避けることをおすすめします。

季節 おすすめスポット 注意点 服装のポイント
春(3〜5月) 紫雲出山(桜)・五色台(新緑)・小豆島 桜シーズンは交通規制あり 重ね着対応の春用ジャケット
夏(6〜8月) 父母ヶ浜(夕日)・荘内半島・朝うどん 熱中症対策・早朝出発が必須 メッシュジャケット+水分補給
秋(9〜11月) 寒霞渓(紅葉)・五色台・屋島 小豆島フェリーの混雑に注意 秋〜初冬用の防風ジャケット
冬(12〜2月) 海沿いルート・父母ヶ浜(冬の夕日)・五色台 山岳部は積雪の可能性あり 電熱インナー+防風アウター

ソロツーリングとマスツーリングの駐車場・注意点

香川ツーリングを快適かつ安全に楽しむために、駐車場と安全に関する実用的な情報をまとめておきます。ここ、意外と事前にしっかり調べておかないと当日困ることが多い部分なので、出発前にしっかり読んでおいてください。

ソロツーリングで気をつけること

ソロツーリングの最大のリスクは、万一のトラブル発生時に誰にも助けを求めにくいことです。特に荘内半島の外周部や山岳エリアは携帯電話の電波が入りにくい区間もあるため、出発前にルートの共有(家族や友人へのLINEや電話での連絡)と、バイクの基本点検(タイヤ空気圧・チェーン・ブレーキ・灯火類)を行う習慣をつけることを強くおすすめします。ツールキット(パンク修理キット・携帯ポンプ・レンチ類)の携行も、安心感が大きく変わります。

また、ソロの場合は疲労のサインを自分で察知する必要があります。集団走行と違って「他のメンバーに合わせる」という外部刺激がないため、疲れていても走り続けてしまうことがあります。1〜1.5時間に一度は必ず休憩を取り、道の駅やコンビニで水分補給と軽食をとる習慣をつけると、長丁場でも安全にツーリングを楽しめます。

マスツーリング(集団走行)でのおすすめ集合場所

瀬戸大橋記念公園(坂出市)は、広大な無料駐車場が整備されており、マスツーリングの集合・解散場所として非常に使いやすいスポットです。瀬戸大橋を真下から見上げる大迫力のロケーションは、集合前後の写真撮影にも最適。複数台のバイクを並べて撮影できるスペースが確保しやすく、人気の集合スポットになっています。トイレや自動販売機も完備されているため、集合待ちの時間も快適に過ごせます。

マスツーリングでは走行中の車間距離と隊列の組み方が安全の鍵です。初心者が混在する場合は、経験豊富なライダーを先頭と最後尾に配置し、参加者全員が無理なく走れるペースに合わせることが大切です。信号での隊列の分断を防ぐため、メンバー全員がルートを事前に把握しておき、分断されても合流できる手順を決めておくと安心です。

海沿い走行後のメンテナンス

海沿いのルートを走った後は、バイクへの塩害ケアを帰宅当日に行うことを強くおすすめします。特に金属部分(ブレーキキャリパー・ホイール・マフラーフランジ・チェーン・各種ボルト)への塩分付着は、放置すると急速に錆が進行する原因になります。帰宅後はできるだけ早く水洗い(高圧洗浄は避け、シャワー程度の水流で)してから柔らかいクロスで水気を拭き取り、チェーンには適切なルブを塗布することを習慣にしましょう。海岸線走行の頻度が高い方は、フレームやサスペンション部分への防錆スプレーの定期的な塗布もおすすめです。

瀬戸大橋・海上橋の強風対策

瀬戸大橋などの海上橋を渡る際は、地上では穏やかでも橋上では強烈な横風が吹いていることがあります。特に排気量が小さいバイクや車体の軽いモデル、背の高いアドベンチャー系バイクは横風の影響を受けやすいです。強風時には速度を落とし、ハンドルをしっかり握り、体の力を抜いてバイクが風の流れに自然に対応できるようにしながら走行してください。橋の通行規制情報は本州四国連絡高速道路株式会社(JB本四高速)の公式サイトで確認できます。(出典:本州四国連絡高速道路株式会社)

香川ツーリング 快適に走るための出発前チェックリスト

  • 父母ヶ浜・紫雲出山の訪問前は干潮時刻・交通規制を事前確認する
  • 小豆島フェリーは繁忙期に予約または早めの到着を徹底する
  • うどん店の駐車場(砂利・砂地)対策としてスタンド沈み込み防止プレートを持参する
  • 夏の走行は早朝スタートで熱中症リスクを回避し、こまめな水分補給を徹底する
  • 海沿い走行後は塩害ケアを帰宅当日に実施する
  • 天空の鳥居(高屋神社)は山頂へのルートが狭いため、不安がある場合は麓から徒歩を推奨
  • ソロツーリングの場合は出発前に家族・友人へルートと帰宅予定時刻を共有する
  • 橋上や海沿いの強風リスクに対して、速度を落として安定走行を心がける

銭形砂絵と瀬戸大橋記念公園のフォトジェニックスポット

香川の歴史系フォトジェニックスポットとして、銭形砂絵「寛永通宝」(琴弾公園)は独特の存在感を放っています。観音寺市の有明浜に描かれたこの巨大な砂絵は、東西約122m・南北約90mという圧倒的なスケールで、琴弾山の山頂展望台から見下ろすとその形がはっきりと確認できます。この砂絵が最初にいつ作られたかについては諸説ありますが、1633年(寛永10年)に徳川頼宣を歓迎するために地元民が一夜で造ったという伝説が有名で、地域の誇りとして大切にされ続けています。

見ると健康で長生きし、お金に不自由しないという言い伝えがあり、金運アップ祈願のツーリング目的として設定するライダーも多いユニークなスポットです。バイクで来てこの砂絵を見てから旅が続くと「なんとなく今日はいい一日になりそう」という気持ちになれるのが不思議です。縁起担ぎの気軽さで立ち寄れるのも、ライダーにとっては嬉しいポイントです。

展望台へ続く道はやや細い一方通行の区間があるため、バイクでのアクセス時は進入方向と対向車に注意が必要です。展望台のすぐ近くまでバイクで上ることができるため、愛車と銭形砂絵を同一フレームに収めた写真を狙いやすいのは大きなメリットです。展望台からの距離感と高さが絶妙で、スマートフォンでも十分に砂絵全体と愛車を一枚に収められます。観音寺エリアのツーリングルートでは、豊稔池ダムや荘内半島と組み合わせた西讃エリア周回コースに組み込むと効率よく訪れることができます。

もうひとつの撮影スポットとして、坂出市にある瀬戸大橋記念公園は圧倒的なスケール感が魅力です。全長約9.4kmに及ぶ瀬戸大橋の橋脚を真下から仰ぎ見ることができ、その構造美と巨大さには思わず見入ってしまいます。1988年(昭和63年)の瀬戸大橋開通を記念して整備されたこの公園は、瀬戸内海に面した絶好のロケーションにあり、橋と海と空が一体となった雄大な景色を独占できます。公園内の広大な無料駐車場は、バイクをゆったり停めやすく、愛車と橋を組み合わせた写真が撮りやすい環境が整っています。

橋の下から見上げるアングルで愛車と橋を一緒に撮ると、橋のスケール感が際立つ迫力ある一枚が仕上がります。広角レンズまたはスマートフォンのウルトラワイドモードを使うと、橋全体と愛車を無理なくフレームに収められるのでおすすめです。また、夕暮れ時には橋のライトアップが始まり、夜の瀬戸大橋と公園の組み合わせは昼間とはまた別の魅力があります。

香川県おすすめツーリングスポットまとめと計画のコツ

今回は香川県おすすめツーリングスポットを、絶景ワインディング・フォトジェニック・小豆島フェリーツーリング・グルメ・日帰りルート・季節対応・安全情報という多角的な視点で、できる限り詳しく紹介してきました。最後に、この記事で取り上げた全スポットと要点を整理しておきます。

スポット名 カテゴリー おすすめ度 初心者対応 ベストシーズン
五色台スカイライン ワインディング・絶景 ★★★★★ 通年(夕暮れ〜夜が特におすすめ)
屋島スカイウェイ 絶景・夜景 ★★★★★ 通年(夕暮れ〜夜景が特におすすめ)
父母ヶ浜 フォトジェニック ★★★★★ 通年(干潮×夕日のタイミングに合わせて)
荘内半島・紫雲出山 海沿い快走・絶景 ★★★★☆ 春(桜)・夏〜秋
豊稔池ダム 穴場・歴史 ★★★★☆ 通年
高屋神社 天空の鳥居 フォトジェニック・穴場 ★★★★☆ △(山頂へは中級以上推奨) 通年(晴天時)
小豆島・寒霞渓 島ツーリング・ワインディング ★★★★★ 秋(紅葉)・春〜初夏(新緑)
銭形砂絵(琴弾公園) フォトジェニック・縁起物 ★★★★☆ 通年
瀬戸大橋記念公園 フォトジェニック・集合場所 ★★★★☆ 通年(夜景は特におすすめ)

計画を立てる際は、まず訪れたいカテゴリー(走り重視か絶景重視かグルメ重視か)を決めてから、それに合ったモデルコースをベースにアレンジするのがおすすめです。香川は面積が小さいため、詰め込みすぎて走りに集中できなくなるより、スポットを絞って一つひとつをじっくり堪能するほうが充実感が高まります。「うどん2軒+メインスポット1〜2か所」というシンプルな構成でも、香川は十分すぎるほどの満足感を返してくれます。

何度来ても新しい楽しみ方が見つかるのが香川の魅力です。初めての訪問なら王道の東讃ワインディングルート、2回目以降なら西讃の穴場エリアや小豆島フェリーに挑戦というように、リピートするたびに深みが増していくエリアだと私は感じています。ぜひ、今回紹介したスポットを手がかりに、あなただけの香川ツーリングルートを作り上げてみてください。

なお、各スポットの最新の営業時間・駐車場情報・交通規制・フェリー時刻については、必ず公式サイトや各市町村の観光情報をご確認ください。安全に関わる走行判断は最終的にご自身の責任でお願いします。また、バイクの体調管理・装備の整備・メンテナンスについては、信頼できる専門のバイクショップや整備士へのご相談を強くおすすめします。

香川の道と景色と食を存分に楽しんで、最高のツーリングの思い出を作ってきてください。晴れた瀬戸内の空の下、気持ちのいい風を感じながら走る香川のルートは、きっとあなたのお気に入りのひとつになるはずです。行ってらっしゃい。

四国の他エリアのツーリング情報もあわせてチェックしたい方には、兵庫県側からのアプローチとして兵庫県おすすめツーリングスポットの完全ガイドも参考にどうぞ。淡路島経由で香川へアクセスするルートのヒントが得られます。また、北海道ツーリングのようなロングツーリングを検討している方は北海道ツーリングで走りたい絶景ロード17選【2026年版】も合わせてご覧ください。

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