茨城県おすすめツーリングスポット完全攻略ガイド

こんにちは。風と共に駆けるライダーの旅路 代表の「H」です。

茨城県のおすすめツーリングスポットを探しているあなた、「どこを走ればいいの?」「グルメや絶景スポットも一緒に楽しみたい」「初心者でも安心して走れるルートが知りたい」といった疑問、ありますよね。関東近郊にいながら、こんなにも走りごたえのあるエリアがあるのかと、正直驚くと思います。

茨城県は、太平洋の海岸線から里山、山岳ワインディング、霞ヶ浦の湖畔まで、1つの県でまったく異なる走行シーンを楽しめる、ライダーにとってかなりお得なエリアです。東京から常磐自動車道を使えば日帰りで十分回れる距離感も魅力で、週末ツーリングの行き先として人気が急上昇しています。

この記事では、茨城県ツーリングの王道ルートであるビーフライン・フルーツライン・グリーンふるさとラインの走り方から、初心者向けの海沿いコース、穴場スポット、日帰りコース、グルメ情報、春夏秋冬のベストシーズン情報、そして筑波山エリアの通行規制まで、私が実際に走り回って集めた情報をギュッとまとめました。ルート選びで迷っている方にも、もっと茨城を深く楽しみたい方にも、きっと役立つ内容になっています。ぜひ最後まで読んでいってください。

    • ビーフライン・フルーツライン・グリーンふるさとラインの特徴と走り方
    • 初心者から上級者まで楽しめるエリア別おすすめスポットと絶景ルート
    • 那珂湊・大洗・奥久慈など地域別の必食グルメ情報
    • 春夏秋冬のベストシーズンと筑波山周辺の通行規制・安全情報
  1. 茨城県おすすめツーリングスポットへの走りどころを徹底解説
    1. 走りを楽しむビーフライン・フルーツライン
      1. フルーツラインってどんな道?
      2. ビーフラインってどんな道?
    2. グリーンふるさとラインの魅力と走り方
    3. 初心者でも安心な海沿いルート
    4. 穴場スポットで差をつける絶景ライド
      1. 稲フォルニア(稲敷市)
      2. 石岡市パラグライダー離陸場
      3. 母子島遊水池(筑西市)
      4. 神栖市1000人画廊
      5. その他の穴場スポット
    5. 日帰りで行ける山岳ワインディング
      1. 筑波山エリア(つくば市・石岡市・桜川市)
      2. 奥久慈パノラマライン(大子町・常陸太田市)
  2. 茨城県おすすめツーリングスポットの楽しみ方を深掘り
    1. グルメも満喫できる那珂湊・大洗エリア
      1. 那珂湊おさかな市場
      2. めんたいパーク大洗
      3. あんこう鍋(冬季限定)
      4. エリア別おすすめグルメまとめ
    2. 袋田の滝と奥久慈を巡る山里コース
      1. 袋田の滝(大子町)
      2. 竜神大吊橋(常陸太田市)
      3. 八溝山(大子町)
      4. 道の駅奥久慈だいご(温泉付き)
    3. 春夏秋冬で変わる季節ごとの見どころ
      1. 春(3月〜5月):花のリレーが続く最人気シーズン
      2. 夏(6月〜8月):海と旬の味覚を楽しむ
      3. 秋(9月〜11月):コキアと紅葉のダブル絶景
      4. 冬(12月〜2月):氷瀑と冬グルメで渋い旅
    4. 筑波山エリアの通行規制と安全な走り方
    5. 道の駅と温泉で充実した休憩を取る方法
      1. ツーリングにおすすめの道の駅5選
      2. 日帰り温泉でライドの疲れをリセット
    6. 茨城県おすすめツーリングスポットをもっと楽しむまとめ
    7. 📝 記事ご利用上の注意事項

茨城県おすすめツーリングスポットへの走りどころを徹底解説

茨城県は「走りのバリエーション」という点で、関東エリアの中でもトップクラスのポテンシャルを持っています。広域農道から山岳ワインディング、海岸線ルートまで、それぞれのライダーのスタイルに合った道が揃っているのが最大の強み。都心からのアクセスも良好で、常磐自動車道を使えば東京都心部から水戸まで約1時間半〜2時間程度。首都高の渋滞さえ抜ければ、あっという間に非日常の風景が広がる道に出られます。千葉・神奈川・埼玉のように市街地が密集していないぶん、一歩郊外に出れば信号の少ない快走路がどこまでも続く——これが茨城ツーリングの最大の魅力です。さらに、太平洋の海岸線・霞ヶ浦の湖畔・筑波山系のワインディング・県北の里山風景と、1つの県の中でまったく性格の違う走行シーンを味わえるのも大きなポイント。「関東のツーリングスポットはだいたい行き尽くした」と感じているライダーほど、茨城の奥深さに驚くはずです。ここでは、茨城を代表する走りどころを、具体的なルート情報とともに紹介していきます。

走りを楽しむビーフライン・フルーツライン

茨城ツーリングの話になると、必ず名前が挙がるのがビーフラインフルーツラインです。この2本を組み合わせた「フルーツ&ビーフライン周遊コース」は、茨城ツーリングの王道中の王道といっていいでしょう。どちらも「広域農道」に分類される道なんですが、農道とは思えないほど路面状態がよく、しかも信号がほとんどない。ライダーにとってはまさに理想的な環境です。週末になるとソロライダーからマスツーリングのグループまで多くのバイクが走っていて、途中の休憩所ではライダー同士の情報交換が自然に始まる——そんな雰囲気の道です。

フルーツラインってどんな道?

フルーツラインは、県道199・138・150・42号を組み合わせた広域農道で、土浦市〜石岡市八郷地区〜笠間市を結ぶ約38〜40kmのルートです。筑波山地の東側山麓に沿って南北に延びるため、走行中に筑波山の雄大な眺望が楽しめる区間もあります。名前の由来は、沿道に広がる果樹園。梨・リンゴ・ぶどう・柿・いちごなど、季節ごとにさまざまなフルーツの直売所や観光農園が点在しているんです。秋のシーズンにはフルーツ狩りを目当てに立ち寄るライダーも多く、バイクのサイドバッグに梨を詰め込んで帰る——なんて光景も珍しくありません。

道路の特徴としては、全線2車線で舗装もしっかりしており、緩やかなアップダウンが連続する田園地帯を走り抜けるイメージです。タイトヘアピンのような神経を使うカーブは少なく、中速〜高速のゆるやかなコーナーが中心。初心者から中級者まで幅広く楽しめる難易度で、「ガチガチのテクニカルコースはちょっと……」という方でも気持ちよく走り続けられます。沿道の風景も、田んぼ・果樹園・里山が交互に現れるのどかなもので、走っているだけでリフレッシュできますよ。

起点としては、常磐自動車道の土浦北ICがベスト。ICを降りてすぐにフルーツラインへ入れるため、東京方面から来るライダーにとって非常にアクセスしやすいルートです。土浦北ICからフルーツラインを北上し、石岡市八郷を経由して笠間方面へ抜ける——これが基本の走り方になります。笠間まで出たら、そのままビーフラインへ接続できるので、2本をセットで走るのが定番のコース取りです。

注意:フルーツライン内の二輪通行禁止区間

ここ、気になりますよね。フルーツラインには、朝日峠付近と道祖神峠付近に二輪通行禁止区間が設定されています。茨城県警察の公式情報によると、石岡警察署管内では「フルーツライン・辻交差点〜朝日峠三差路(約3,570m)」が終日二輪通行禁止、笠間警察署管内では「笠間つくば線・道祖神峠(約1,300m)」が終日二輪通行禁止となっています。朝日峠はその下を通る「朝日トンネル」で迂回可能ですが、道祖神峠は完全に通過不可のため別ルートでの迂回が必須です。取り締まりも実施されているので、「知らなかった」では済まされません。初めて走る方は、事前に茨城県警察のウェブサイトで最新の規制区間を必ず確認してください。

(出典:茨城県警察本部「県内の二輪の自動車・一般原動機付自転車通行止め規制実施箇所について」

ビーフラインってどんな道?

ビーフラインは笠間市から常陸大宮市にかけて広がる広域農道で、全長はおよそ20〜25km。その名の通り、常陸牛の産地を通ることからこのユニークな名前がついています。フルーツラインが「果物の道」ならこちらは「牛肉の道」というわけですね。道の性格はフルーツラインに近いですが、こちらのほうが林間部を走る区間が多く、木漏れ日の中を駆け抜けるような感覚が楽しめます。タイトなコーナーは少なく、中速コーナーと適度なアップダウンが続くため、走っていて非常に気持ちがいい道です。

信号がほとんどないのもビーフラインの大きな魅力で、走り始めたら10〜15分ノンストップで走り続けられる区間がザラにあります。林間部と田園部が交互に現れるので景色に飽きることもなく、初心者から中級者まで幅広く楽しめるルートです。路面は基本的にきれいですが、落ち葉が多い季節(秋〜初冬)は木陰の区間でスリップに注意してください。

休憩スポットとしては物産センター山桜(城里町)が定番中の定番です。地元の新鮮野菜やお土産物が並ぶ直売所で、週末はライダーのバイクがズラリと並ぶ光景が見られます。ここでライダー同士の情報交換が始まることも多く、「この先の道どうだった?」「おすすめの立ち寄りスポットある?」といった生きた情報が手に入る、リアルなライダーズステーションのような場所です。ソフトクリームや軽食もあるので、小休憩にぴったりですよ。

フルーツ&ビーフライン周遊コースの定番プラン

常磐道・土浦北ICからフルーツラインを北上 → 石岡市八郷を経由 → 笠間市でビーフラインに接続 → 物産センター山桜で休憩 → 常陸大宮方面へ抜ける、というのが王道コース。全行程60〜70km程度で、休憩込みで3〜4時間が目安です。ここからさらに北上してグリーンふるさとラインに繋げると、丸1日たっぷり走れるロングコースになります。

グリーンふるさとラインの魅力と走り方

グリーンふるさとラインは、茨城県北部の山間部を縦断する全長約71〜80kmの広域農道で、ビーフライン・フルーツラインに続く「茨城広域農道3本目の柱」として、多くのライダーから熱い支持を集めているルートです。常陸太田市から高萩市を経由し、北茨城市の大津港まで繋がるこの道は、2020年6月に常陸太田市内の十国トンネルを含む最後の未開通区間が供用開始されたことで、全線が走破可能になりました。この全線開通をきっかけに、一気に注目度が上がったルートです。

グリーンふるさとラインの最大の魅力は、ビーフラインの北端から自然にルートを繋げられるという点です。フルーツライン → ビーフライン → グリーンふるさとラインと3本を一気通貫で走ると、土浦から北茨城まで茨城県を南北に縦断する大ツーリングコースが完成します。全行程130km以上のロングルートになりますが、信号が少なく快走路が続くので、想像以上にスムーズに走破できますよ。

道の性格としては、中速コーナーが多く、道幅もそれなりにあるため、初心者〜中級者でも十分楽しめます。ビーフラインと比較すると、よりワインディング色が強い区間もあり、走り好きのライダーにはたまらない道です。走行中は北茨城の里山風景が広がり、新緑の季節(4〜5月)や紅葉シーズン(10〜11月)には特に美しい景色の中を走ることができます。山間部なので人家も少なく、「自分だけの道を走っている」という特別感を味わえるのも醍醐味ですね。

途中の立ち寄りスポットとしては、花貫渓谷(高萩市)がおすすめです。汐見滝吊橋から眺める渓谷美は、特に紅葉シーズンに訪れると息を呑むほどの美しさ。また、ルートの終盤で太平洋側に出てくると、高戸小浜海岸(北茨城市)という隠れた絶景ビーチがあります。日本の渚百選にも選ばれた美しい砂浜で、山から一気に海に出るこのフィナーレは、走り終えた後の満足感がとても高いです。

グリーンふるさとライン走行時の注意点

広域農道のため、途中にダンプカーや農業用車両の出入り口がある区間があります。カーブの先に突然大型車がいることもあるので、速度を上げすぎず、安全マージンを十分に取って走行してください。また、分岐点にはルート案内の看板がありますが、T字路の突き当たりは基本的に「右折」でルートが繋がるパターンが多いです。初めて走る場合は、スマホナビやGoogle マップでルートを確認しながら走ることを強くおすすめします。途中にコンビニやガソリンスタンドが少ないので、出発前に燃料と飲み物を確保しておくのも重要なポイントです。

初心者でも安心な海沿いルート

「まず茨城ツーリングを気軽に楽しみたい」「峠道はまだ自信がないな……」という方には、大洗〜日立の海岸沿いルートが断然おすすめです。ここ、最初の茨城ツーリングに本当にぴったりなんですよ。国道245号や海岸沿いの県道を使って太平洋沿いを北上するこのコースは、難しい峠道もなく、景色を楽しみながらのんびり走れます。右手に太平洋の水平線が広がる海沿いの直線道路は、初心者でもリラックスして走れる難易度。それでいて、「海沿いをバイクで駆け抜ける」という、ライダーなら誰もがテンションの上がるシチュエーションを存分に味わえます。

このルートのいいところは、立ち寄りスポットが非常に充実している点です。南から順に挙げると、まずは大洗磯前神社の神磯の鳥居。太平洋の荒波の中に佇む鳥居は、とくに朝日が差し込む時間帯は息を呑むほどの美しさで、バイクと一緒に写真を撮るライダーも多いスポットです。続いてめんたいパーク大洗では明太子の製造工程見学と工場直売、アクアワールド大洗水族館ではサメの飼育種類数日本一という展示が楽しめます。さらに北上して那珂湊おさかな市場で新鮮な海鮮丼に舌鼓を打ったら、国営ひたち海浜公園でネモフィラやコキアの絶景を堪能——という流れが黄金ルートです。

グルメも楽しめるので、ライダー以外の家族やパートナーを誘いやすいルートでもありますね。「バイクのツーリングって、走ってばっかりで観光しないんでしょ?」なんて言われがちですが、このルートなら観光・グルメ・絶景がぜんぶ揃っているので、同行者の満足度も高いはず。タンデム(二人乗り)ツーリングのコースとしてもかなりおすすめです。

また、日立市まで北上すると道の駅日立おさかなセンターがあり、ここの「味勝手丼」が大人気。好きな刺身のネタを自分で選んで海鮮丼を作れるという、ライダーにはたまらないシステムです。さらに北茨城まで足を延ばせば、五浦海岸(いづらかいがん)の六角堂や天心記念五浦美術館といった文化的なスポットもあります。日帰りでも1泊でも楽しめる、茨城ツーリングの入門コースとして最適なルートです。

海岸ルートのおすすめ起点IC

常磐道の水戸大洗ICが大洗エリアへのメインゲートです。東水戸道路の大洗ICも便利で、東京からは約1時間半でアクセスできます。早朝出発すれば朝イチの那珂湊市場で朝ごはんを食べることも十分可能です。なお、大洗〜ひたちなか周辺は夏の海水浴シーズンやGW、ネモフィラの見頃時期(4月中旬〜下旬)はかなり混雑するので、早朝着を心がけるか、平日に訪問するのがおすすめです。

穴場スポットで差をつける絶景ライド

定番スポットだけじゃ物足りない、ちょっと人と違う場所を走ってみたいという方には、茨城の穴場スポットが刺さるはずです。茨城県は面積が全国24位と中規模ながら、平野部・山間部・海岸部がバランスよく存在するため、知名度は低いけれど絶景が楽しめるポイントが県内各地に散らばっています。私が実際に走って「ここは人に教えたい!」と思った穴場を、それぞれ詳しく紹介していきます。

稲フォルニア(稲敷市)

霞ヶ浦の西岸、稲敷市周辺の農道沿いに現れる「稲フォルニア」は、近年SNSを中心に急速に知名度が上がっているスポットです。名前の由来は見たままで、「稲敷」+「カリフォルニア」。南国風の椰子の木(正確にはワシントンヤシ)が道路沿いに並んでいて、その先に霞ヶ浦が広がる景色は、まるでアメリカ西海岸を走っているかのような錯覚を覚えます。バイクとの写真映えが抜群で、若いライダーやバイク系SNSアカウントの間で一気に認知度が上がりました。

アクセスは圏央道・稲敷ICから比較的スムーズ。駐車場は整備されていない場所が多いので、路肩に停める際は通行の妨げにならないよう十分注意してください。また、あくまで生活道路沿いのスポットなので、周辺住民への配慮もお忘れなく。撮影に夢中になって道路に出てしまうと危険ですし、マナー違反で規制がかかってしまうのはライダーとして避けたいところです。霞ヶ浦の周遊ルート(約130km)と組み合わせると、湖畔ロングツーリングのアクセントとして最高のスポットになりますよ。

石岡市パラグライダー離陸場

林道北筑波稜線の途中、加波山エリアにあるパラグライダー発着場は、東西に大きく展望が開ける、ライダーだけが知る隠れた絶景スポットです。ここは関東平野を一望できるだけでなく、天気が良ければ富士山やスカイツリーまで見渡せることもあります。標高はそこまで高くないのに、パラグライダーの離陸に適した尾根筋のため視界を遮るものがなく、360度に近いパノラマが楽しめるんです。

「筑波山エリアに来たついでに立ち寄る」のではなく、ここを目的地にしてもいいくらいの場所だと私は思っています。お弁当を持参してゆっくり過ごすのがおすすめで、ベンチもいくつか設置されています。平日はほとんど人がいないので、絶景を独り占めできる贅沢な時間を味わえます。アクセスは石岡市側から林道を上っていくルートが一般的。道幅はやや狭いので、対向車に注意しながらゆっくり走ってください。筑波山本体は二輪通行規制が多いですが、この加波山エリアは規制がないので安心して走れますよ。

母子島遊水池(筑西市)

筑西市にある母子島遊水池(はこしまゆうすいち)は、水面に筑波山が映り込む「逆さ筑波山」が楽しめるスポットとして、写真愛好家の間では密かに知られています。特に2月と10月には、筑波山の山頂から朝日が昇る「ダイヤモンド筑波山」現象が見られることで知られ、その瞬間を水面に映り込んだ状態で撮影できるという贅沢なロケーションです。早朝に到着する必要がありますが、バイクで夜明け前に出発してここに来る——という早朝ツーリングのプランは、なかなか渋くてかっこいいですよ。

知名度は高くありませんが、写真を撮るライダーには密かに人気の場所です。周辺は田園地帯なので、日中は関東平野ど真ん中ののどかな風景の中を走ることになります。筑西市や下妻市エリアには常陸牛を提供する飲食店も点在しているので、ランチとセットで訪れるプランもおすすめです。

神栖市1000人画廊

鹿島臨海工業地帯の近く、太平洋沿岸の防潮堤約1kmにわたり、1000人の芸術家の作品が展示されたアートスポットです。コンクリートの壁面に描かれたカラフルな壁画がずらりと並ぶ様子は圧巻で、バイクで走りながら作品を次々に眺められるという、なかなか珍しい体験ができます。「バイクとアート」という組み合わせが意外とフォトジェニックで、SNS映えする写真が撮れるスポットとしても人気上昇中。鹿島神宮から太平洋沿いを南下するルートの途中に位置しているので、鹿島神宮参拝の帰り道に立ち寄るコース取りが人気です。

神栖市1000人画廊の最新情報に注意

周辺では堤防の補修工事が行われることがあり、工事期間中は一部区間が通行止めになる場合があります。訪問前に神栖市の公式情報やSNSで最新の通行状況を確認してから向かうのが確実です。また、防潮堤上は風が非常に強い日があるので、強風時は無理をせず安全を最優先にしてください。

その他の穴場スポット

上記の4つ以外にも、茨城には穴場と呼べるスポットがまだまだあります。常陸太田市の西山御殿(西山荘)は水戸黄門こと徳川光圀が晩年を過ごした隠居所で、庭園の静けさに包まれた空間は、走り疲れた体と心を癒やしてくれます。また、笠間市の笠間稲荷神社は日本三大稲荷の一つに数えられ、門前町の笠間焼ギャラリーや栗のスイーツ店を巡るのも楽しいですよ。これらは定番観光地ではあるものの、「ツーリングの目的地」としてはまだ穴場的なポジション。走りとセットで楽しめる文化スポットとして、ぜひ選択肢に入れてみてください。

日帰りで行ける山岳ワインディング

東京から日帰りで山岳ワインディングを楽しみたいなら、筑波山エリア奥久慈エリアが2大選択肢です。どちらも常磐自動車道を使えば都心から2時間以内でアクセスでき、朝出発して夕方には帰宅できる距離感。それでいて、走りの充実度は「日帰りとは思えない」レベルです。ここではそれぞれのエリアの特徴と走り方を詳しく解説していきます。

筑波山エリア(つくば市・石岡市・桜川市)

「西の富士、東の筑波」と称される標高877mの筑波山は、北関東を代表する観光&ツーリングスポットです。都心からのアクセスの良さ、ロープウェイやケーブルカーで気軽に山頂まで登れる手軽さ、そして山頂からの関東平野360度のパノラマ——この3つが揃っているのが筑波山の強みですね。晴れた日の山頂からは、東京スカイツリー・富士山・日光連山・太平洋まで一望できます。

ただし、ライダーにとって筑波山エリアは「走りたいけど走れない」というジレンマがあるスポットでもあります。というのも、筑波山周辺は茨城県内でもっとも二輪通行規制が集中しているエリアだからです。表筑波スカイライン(筑波公園永井線)は終日二輪通行禁止、筑波スカイライン(笠間つくば線〜筑波公園永井線の一部)は夜間(19時〜8時)二輪通行禁止、道祖神峠も終日二輪通行禁止と、主要な山岳道路のかなりの部分が規制対象になっています。これは後の章でも詳しく説明しますが、知らずに走ると取り締まりに遭うリスクがあるので、事前確認は絶対に必要です。

そこでおすすめしたいのが、筑波山の南西に位置する加波山エリア(林道北筑波稜線)です。こちらは筑波山本体と違って二輪通行規制がなく、適度なワインディングを楽しみながら尾根筋を走ることができます。途中の石岡市パラグライダー離陸場からは東西大展望が楽しめ、初訪問の場合は筑波山より加波山エリアから入るほうがスムーズに走れるかもしれません。桜川市側からのアクセスが比較的わかりやすく、林道の路面状態も良好です(ただし落石・落ち葉には注意)。

奥久慈パノラマライン(大子町・常陸太田市)

「茨城でもっとも走り応えのあるワインディングは?」と聞かれたら、私は迷わず奥久慈パノラマラインを挙げます。奥久慈エリアの山々を縫うように走るこのルートは、里山の棚田・久慈川の清流・遠くに連なる阿武隈山系の山並みを見渡しながら走れる、茨城屈指の快走路です。

道の特徴としては、信号がほとんどなく、適度なアップダウンと中速〜低速のカーブが連続するワインディングが続きます。タイトヘアピンも一部ありますが、全体的には「景色を楽しみながら気持ちよく流す」ことができるバランスのいい道です。路面は基本的にきれいですが、山間部なので落ち葉や路面の湿りには注意してください。特に秋の紅葉シーズンは、走りも景色も最高の組み合わせになります。

奥久慈パノラマラインは、袋田の滝・竜神大吊橋・八溝山といった主要観光スポットとの組み合わせが抜群です。パノラマラインを走った後に袋田の滝に立ち寄り、帰りに大子町の温泉でひと風呂浴びる——このコースが定番の1日プランです。また、竜神大吊橋から奥久慈パノラマラインに入り、八溝山方面まで走り抜けるロングルートもおすすめ。こちらは1泊2日で回るのが最高の楽しみ方だと私は思っています。大子町には旅館や民宿も豊富なので、泊まりがけの奥久慈ツーリングはぜひ一度体験してほしいですね。

日帰り山岳ワインディング コース例

【筑波山エリア 半日コース】
常磐道・土浦北IC → フルーツライン → 加波山・林道北筑波稜線 → パラグライダー離陸場で絶景休憩 → 石岡市街 → やさと温泉ゆりの郷で入浴 → 帰路(走行距離約50〜60km)

【奥久慈エリア 1日コース】
常磐道・那珂IC → 竜神大吊橋 → 奥久慈パノラマライン → 袋田の滝 → 道の駅奥久慈だいごで昼食&温泉 → 国道118号で那珂IC方面へ帰路(走行距離約120〜150km)

茨城県おすすめツーリングスポットの楽しみ方を深掘り

走りを楽しんだあとは、食事・絶景スポット・季節のイベント・安全情報まで、茨城ツーリングをより充実させるための情報を押さえておきましょう。茨城は「走りの県」であると同時に、「食の県」でもあり「四季の県」でもあります。ビーフラインやグリーンふるさとラインでアドレナリンを出したあと、那珂湊の海鮮丼で満腹になり、袋田の滝で自然の迫力に圧倒され、最後は道の駅の温泉で疲れを癒やす——この一連の体験が1日で完結するのが、茨城ツーリングの素晴らしさです。ここでは、グルメ・絶景スポット・シーズン情報・安全情報・道の駅活用法まで、私が実際に役立てている情報をまとめていきます。

グルメも満喫できる那珂湊・大洗エリア

茨城ツーリングでグルメを外すのは、正直もったいないです。というか、食べずに帰るのは茨城に対して失礼かもしれない——それくらい、茨城には魅力的なご当地グルメが揃っています。特に那珂湊・大洗エリアは、海鮮グルメの宝庫として全国的に知られていて、ライダーにとっては最高の昼食スポットになります。

那珂湊おさかな市場

那珂湊漁港に隣接する観光市場で、新鮮な魚介をその場で食べられるスタイルが人気です。市場内には複数の食堂・店舗が軒を連ねていて、海鮮丼・刺身定食・焼き魚・浜焼きなど、選択肢の幅が広い。海鮮丼は1,000〜2,000円台が目安で、ネタの新鮮さとボリュームを考えればコスパは相当に高いです。回転寿司チェーンでは味わえない、港町ならではの「朝獲れ」の鮮度を体感できます。

ただし、週末は開店直後から混雑するので注意が必要です。11時を過ぎると各店舗に行列ができることも珍しくありません。おすすめは、早朝出発で10時前に到着するプラン。「朝ごはんに海鮮丼」という贅沢なスタートを切れば、そのあとのツーリングのモチベーションが爆上がりしますよ。駐車場はバイク用のスペースが限られることがあるので、邪魔にならない場所に停めてくださいね。

めんたいパーク大洗

明太子の老舗「かねふく」が運営するテーマパークで、明太子の製造工程をガラス越しに見学できるほか、できたて明太子の試食・工場直売が楽しめます。入場無料なので、ふらっと立ち寄りやすいのがポイント。名物のジャンボ明太おにぎりは、走った後の腹ペコ状態にぴったりのサイズ感と味です。明太子ソフトクリームなど変わり種スイーツもあるので、甘党のライダーも楽しめます。大洗磯前神社からバイクで数分の距離にあるため、神社参拝とセットで立ち寄るルートが定番です。

あんこう鍋(冬季限定)

11月〜3月の冬シーズンに茨城を走るなら、あんこう鍋は絶対に外せない名物です。茨城県は全国でもトップクラスのあんこうの水揚げ量を誇り、特に大洗・那珂湊・日立・北茨城エリアは本場中の本場。あんこう鍋には「どぶ汁」と「味噌仕立て」の2種類があり、どぶ汁はあん肝を鍋で炒って溶かした濃厚な出汁が特徴、味噌仕立てはよりまろやかで食べやすい味わいです。どちらも、冷えた体を芯から温めてくれる冬ツーリングの最強パートナーです。

「冬にバイクで走って鍋を食べに行く」というのは、ライダーならではの渋い楽しみ方ですよね。防寒対策をしっかり整えて、目的地であんこう鍋にありつく——このプランは一度やるとクセになります。大洗・那珂湊周辺の飲食店では予約なしで入れる店も多いですが、人気店は週末に混むので、事前に電話確認しておくと安心です。

エリア別おすすめグルメまとめ

那珂湊・大洗以外にも、茨城県内にはエリアごとに個性的なグルメが点在しています。ツーリングのルートに合わせて、立ち寄りグルメを計画に組み込んでおくと旅の満足度がぐっと上がりますよ。

エリア おすすめグルメ ひとことメモ
大洗・那珂湊 海鮮丼、あんこう鍋(冬)、明太子グルメ 那珂湊おさかな市場が鉄板。早朝到着がおすすめ
日立・北茨城 味勝手丼(道の駅日立おさかなセンター)、浜焼き 好きなネタを選んで作るオリジナル海鮮丼が人気
奥久慈・袋田 つけけんちんそば、奥久慈しゃも、大子おやき、舟納豆 しゃもは弾力のある食感が特徴。そばは常陸秋蕎麦で
笠間・水戸 スタミナラーメン、笠間の栗菓子、常陸秋蕎麦 スタミナラーメンは水戸のソウルフード。甘辛あんかけが絶品
霞ヶ浦・鹿行 なめパックン・こいパックン、しじみ丼、なまず料理 道の駅たまつくりのご当地バーガーが話題
土浦・つくば・県西 常陸牛ハンバーグ、つくばうどん、下妻コロッケ 常陸牛はビーフライン沿線の由来にもなった名産品

袋田の滝と奥久慈を巡る山里コース

「1日で茨城の山と自然を満喫したい」というライダーにとって、袋田の滝〜奥久慈パノラマライン〜八溝山を繋ぐコースは、まさに理想的な選択肢です。このエリアは茨城県の北西部に位置し、久慈川が刻んだ渓谷美と阿武隈山系の山並みが織りなす、関東とは思えないほどの深い自然が広がっています。東京方面からのアクセスは、常磐自動車道・那珂ICから国道118号を北上するルートが基本。那珂ICから袋田の滝までは約60〜80分の道のりですが、国道118号沿いにも見どころが点在しているので、道中も退屈しませんよ。

袋田の滝(大子町)

日本三名瀑の一つに数えられる袋田の滝は、高さ120m・幅73mという圧倒的なスケールを誇る名瀑です。大子町の公式情報によると、滝の流れが大岩壁を四段に落下することから「四度(よど)の滝」とも呼ばれ、かつて西行法師がこの地を訪れた際に「四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛したことに由来するとも伝えられています。実際、春の新緑・夏の轟音・秋の紅葉・冬の氷瀑と、四季それぞれにまったく異なる表情を見せてくれるので、何度訪れても新鮮な感動があります。

特に冬の氷瀑は幻想的な景観で、完全凍結した年のビジュアルは「自然が作り出した芸術作品」と呼ぶにふさわしい迫力。12月にはライトアップイベント「大子来人〜ダイゴライト〜」も開催され、照明に照らされた滝が幻想的に浮かび上がります。氷瀑シーズン(1〜2月)は路面凍結の可能性があるため、バイクでのアクセスには十分注意してください。

滝の観覧には観瀑トンネルを通る必要があり、トンネル利用料は大人500円・子供300円(2025年7月改定後の料金)。営業時間は5月〜10月が8:00〜18:00、11月が8:00〜17:00、12月〜4月が9:00〜17:00です。第1観瀑台と第2観瀑台があり、エレベーターで上がる第2観瀑台からは滝の全景を見下ろす角度で楽しめます。駐車場は町営無料駐車場と民間有料駐車場があり、バイクは町営無料駐車場に停められることが多いですが、混雑時は案内に従ってください。

竜神大吊橋(常陸太田市)

本州最長級の歩行者専用吊り橋で、全長375m・湖面からの高さ約100m。竜神ダムの上に架けられた橋からは、八溝・阿武隈山系の山並みとダム湖の碧い水面を一望できます。橋の中央には透明アクリル板の「のぞき窓」があり、100m下を覗き込めるスリル体験も楽しめます。高所恐怖症の方にはなかなかハードかもしれませんが、ここから見る景色は本当に絶景なので、ぜひ挑戦してみてほしいです。

竜神大吊橋ではバンジージャンプも体験できます(別料金・要予約)。高さ100mからのバンジーは日本でも最大級で、「バイクで走るスリル」とはまた違った種類の興奮が味わえます。春には約1000匹の鯉のぼりが橋に吊るされる「竜神峡鯉のぼりまつり」も圧巻で、GW前後の風物詩になっています。橋の通行料は大人320円・小人210円、営業時間は8:30〜17:00(毎週土曜日はライトアップ営業で20:00まで)。バイクの駐車場は橋の手前にあり、無料で停められます。

八溝山(大子町)

茨城県の最高峰・標高1,022mの八溝山は、山頂に八溝嶺神社が鎮座する霊峰です。那須連山を間近に望む大パノラマが楽しめる絶景スポットで、晴れた日には日光連山や太平洋まで見渡せます。山頂には展望台も設置されており、360度の眺望を楽しめます。

バイクでのアクセスは、奥久慈パノラマラインから八溝山公園線を経由するルートが一般的。道幅はやや狭く、落ち葉や路面の荒れがある区間もあるので、初心者は慎重に走ってください。山頂近くまで車両で行けるのは嬉しいポイントですが、途中にガソリンスタンドやコンビニは一切ないので、燃料と飲み物は事前に準備しておくことを強くおすすめします。また、標高が高いぶん気温が平地より5〜6度低くなることもあるので、防寒具も忘れずに持っていきましょう。

道の駅奥久慈だいご(温泉付き)

奥久慈エリアのツーリングのフィナーレにぴったりなのが、道の駅奥久慈だいごです。この道の駅の最大の魅力は、なんといっても大子温泉の源泉を引いた温泉施設が併設されていること。入浴料は大人500円程度で、露天風呂から大子の山並みを眺めながら、走り疲れた体をゆっくりと癒やすことができます。泉質はナトリウム硫酸塩泉で、肌がすべすべになる「美人の湯」として地元でも親しまれています。

温泉だけでなく、食事処も充実しています。奥久慈しゃもソースかつ重は、この道の駅の名物メニューで、弾力のあるしゃもの肉にソースが絡んだ食べ応え抜群の一品。ほかにも大子そばや大子おやきなど、地元の味が揃っています。お土産コーナーには大子産のりんごジュースや舟納豆といった名産品も並んでいるので、帰宅時の手土産調達にも便利です。営業時間は季節によって変動するので、訪問前に確認してください。

春夏秋冬で変わる季節ごとの見どころ

茨城ツーリングの魅力の一つは、四季折々で楽しみ方がガラリと変わることです。同じ道を走っていても、春と秋ではまるで違う景色が広がります。季節ごとのハイライトを事前に押さえておくと、訪問時期に合わせた最適なルートが組めるし、何度訪れても新鮮な体験ができます。ここでは各シーズンの見どころと注意点を、ツーリング計画に直結する実用的な情報として整理していきますね。

春(3月〜5月):花のリレーが続く最人気シーズン

茨城ツーリングのベストシーズンと聞かれたら、多くのライダーが「春」と答えるでしょう。気温が上がって走りやすくなるだけでなく、県内各地で花のリレーが展開されるからです。まず2〜3月は水戸偕楽園の梅まつりが幕を開けます。約100種類・3,000本の梅が咲き誇る偕楽園は、日本三名園の一つ。梅の甘い香りが漂う園内を散策したあと、水戸市内でスタミナラーメンを食べる——これだけで立派なツーリングプランが成立します。

3〜4月には筑波山麓・母子島遊水池・桜川市の桜が見頃を迎え、沿道の桜並木を走り抜ける花見ツーリングが楽しめます。そして4月中旬〜5月上旬には、茨城ツーリング最大のハイライトがやって来ます。国営ひたち海浜公園のネモフィラ約530万本が「みはらしの丘」一面を青く染め上げる絶景です。空と丘の境界が溶け合うような青の世界は、写真や映像で見るのと実物ではスケール感がまるで違います。2026年の見頃は平年より2日ほど早い4月中旬〜下旬がピークで、GW前半に見頃後半を迎える予想となりました。

ただし、ネモフィラの見頃時期——特にGWは園内も周辺道路も大混雑します。バイクの機動力を活かして、開園直後(7:30に繰り上げ開園されることも)を狙うか、平日に訪問するのが強くおすすめです。公園の西口駐車場がバイクでのアクセスには便利です。

夏(6月〜8月):海と旬の味覚を楽しむ

夏は大洗・阿字ヶ浦など海岸沿いのツーリングが輝くシーズンです。青い海と青い空の下を走る爽快感は夏ならでは。ただし、梅雨明けから8月にかけては気温35度を超える猛暑日も多いので、暑さ対策は必須です。メッシュジャケット・冷感インナー・ネッククーラーなどの装備を整え、こまめな水分補給と休憩を心がけてください。早朝出発・午前中に走って昼過ぎには涼しい室内へ——というプランが、夏ツーリングの基本戦略です。

夏の味覚としては、鉾田産のメロンが外せません。茨城県はメロンの生産量日本一で、特に鉾田市は「メロンのまち」として知られています。6〜8月が旬で、道の駅や沿道の直売所ではカットメロンを購入できます。甘みと香りが格別で、走りの途中のおやつとして最高。このほか、6〜8月は岩ガキのシーズンでもあり、日立〜北茨城エリアの飲食店で新鮮な岩ガキを味わうこともできます。

秋(9月〜11月):コキアと紅葉のダブル絶景

秋は走りの気候・景色・グルメのすべてが高水準に揃う、春と並ぶベストシーズンです。まず9月下旬〜10月中旬は、国営ひたち海浜公園のコキアが主役。約33,000本のコキアが緑から赤へグラデーションに変化する「みはらしの丘」の景色は、春のネモフィラに並ぶ人気イベントで、全国からツーリスト・ライダーが集まります。

10〜11月は県内各地の紅葉が最盛期を迎えます。特に奥久慈・竜神大吊橋・花貫渓谷の紅葉は見応え抜群。竜神大吊橋の上から眺める紅葉の絨毯、花貫渓谷の汐見滝吊橋から見下ろす渓谷の紅葉は、「ここは関東なのか?」と思うほどの美しさです。バイクでの走行にも最適な気温(15〜20度前後)で、汗もかかず寒さもそこまで厳しくない、まさにツーリング日和が続きます。

秋の味覚も充実しています。常陸秋蕎麦は茨城が誇る蕎麦のブランド品種で、新そばが出回る10〜11月は蕎麦好きにはたまらない季節。笠間市では栗の最盛期を迎え、栗ご飯・モンブラン・栗のどら焼きなど栗スイーツの名店が賑わいます。「走って、見て、食べて」の三拍子が最高のバランスで揃うのが、秋の茨城ツーリングです。

冬(12月〜2月):氷瀑と冬グルメで渋い旅

冬ツーリングはライダーの中でも好みが分かれるところですが、茨城には冬だからこそ楽しめるスポットがあります。筆頭は袋田の滝の氷瀑。凍結した滝の神秘的な美しさは、冬にしか見られない特別な光景です。完全凍結する年はそう多くありませんが、部分凍結でも十分に見応えがあります。12月のライトアップ「大子来人〜ダイゴライト〜」は、氷瀑とは別のタイミングですが、滝がカラフルな照明で照らされる幻想的な夜景は一見の価値あり。

冬グルメの王者は言うまでもなくあんこう鍋。11月〜3月の期間限定で、大洗・那珂湊・北茨城エリアの飲食店で提供されます。冷えた体に熱々の鍋が染みわたる幸福感は、冬ツーリングの最大のご褒美です。また、冬は空気が澄んでいるため、筑波山や太平洋の眺望がもっとも遠くまでクリアに見渡せる季節でもあります。

ただし、冬の茨城ツーリングには注意点があります。山間部や県北エリアは路面凍結のリスクがあるため、ビーフラインやグリーンふるさとラインなどの山間ルートは12〜2月の利用には十分な注意が必要です。早朝・夕方以降は凍結リスクが高まるため、走行は日中に限定してください。防寒装備もしっかり整え、グリップヒーター・電熱ジャケットなどの装備があると快適度が格段に上がります。冬はルートの選択肢が限られるぶん、海沿いの平坦ルート(大洗〜那珂湊)を中心にプランを組むのが賢い戦略です。

筑波山エリアの通行規制と安全な走り方

筑波山エリアは関東でも特に二輪通行規制が多い地域として知られています。ここを走るなら事前の確認が絶対に必要です。「こんなにいい道なのになぜ通れない?」と感じるライダーも多いと思いますが、過去の騒音問題や事故が規制の背景にあると言われています。知らずに走ると取り締まりに遭い、反則金や違反点数を課されるリスクがあるので、しっかり頭に入れておいてください。

茨城県警察本部が公開している「県内の二輪の自動車・一般原動機付自転車通行止め規制実施箇所」の情報をもとに、筑波山周辺の主な規制区間を整理すると以下のとおりです。なお、規制内容は変更される場合があるため、走行前には必ず最新の公式情報を確認してください。

規制区間 管轄 規制時間 規制対象 備考
笠間つくば線・道祖神峠(笠間市本戸地内)約1,300m 笠間警察署 終日 二輪車・原付 迂回必須。フルーツラインの接続が途切れる
笠間つくば線・道祖神峠(石岡市太田地内)約2,150m 石岡警察署 終日 二輪車・原付 上記と合わせて道祖神峠全体が通行不可
フルーツライン・辻交差点〜朝日峠三差路(石岡市)約3,570m 石岡警察署 終日 二輪車・原付 朝日トンネルで迂回可能
筑波公園永井線・朝日峠三差路〜不動橋(土浦市〜つくば市)約4,460m+3,400m 土浦警察署 終日 二輪車・原付 表筑波スカイライン区間
筑波公園永井線・風返し峠〜不動橋(つくば市)約5,500m つくば警察署 終日 二輪車・原付 表筑波スカイライン区間
湯袋観光道路(石岡市小幡地内)約3,400m 石岡警察署 終日 二輪車・原付 月岡真壁線交差点〜風返し峠
笠間つくば線&筑波公園永井線・ホテル一望西側〜つつじヶ丘駐車場(つくば市)約4,300m つくば警察署 19時〜8時 二輪車・原付 夜間のみ規制。日中は通行可

上の表を見てわかるとおり、筑波山の南側(表筑波スカイライン)は終日二輪通行禁止の区間がかなり長く、事実上バイクでは走破できません。日中に走行できるのは、つつじヶ丘方面から筑波山神社方面へのルートの一部に限られます。このため、「筑波山をバイクで走り回りたい」と思って来ると、想像以上に走れる道が少なくてがっかりする——というのが、初めて訪れるライダーのよくある体験談です。

だからこそ、繰り返しになりますが、加波山エリア(林道北筑波稜線)が現実的なおすすめルートになるわけです。加波山エリアは筑波山本体の通行規制エリアから外れており、バイクで自由に走れます。石岡市パラグライダー離陸場からの東西大展望は、筑波山山頂に負けないくらいの開放感がありますよ。筑波山エリアでのツーリングは「走れるところと走れないところを事前に把握しておく」ことが何よりも重要です。

最新の規制情報は必ず公式サイトで確認してください

本記事に記載した規制情報は、茨城県警察本部の公開情報(2024年2月14日更新分)に基づいた一般的な目安です。規制内容は変更・追加される場合があるため、ツーリング前には必ず茨城県警察本部の公式ウェブサイトで最新情報をご確認ください。「知らなかった」は交通違反の言い訳にはなりません。安全に楽しく走るための事前準備として、規制情報のチェックは習慣にしておきましょう。

道の駅と温泉で充実した休憩を取る方法

長距離を走るツーリングでは、休憩の質がそのまま旅の満足度に直結します。疲労がたまった状態で無理に走り続けると、判断力が鈍ってリスクが高まるだけでなく、せっかくの景色やグルメを楽しむ余裕もなくなってしまいます。茨城県には個性豊かな道の駅が16箇所あり、温泉付きの施設も充実しているので、これらを上手に活用して「走る・休む・楽しむ」のバランスが取れたツーリングを組み立てましょう。

道の駅をツーリングの休憩ポイントとして使うメリットは、駐車場が広くてバイクを停めやすいこと、トイレと売店が確実にあること、そして地元の名産品やグルメに出会えることです。コンビニ休憩では味わえない「その土地ならではの体験」が得られるのが、道の駅の最大の魅力。また、スマホの充電やルート確認など、次の区間の走行準備をするにも便利な場所です。

ツーリングにおすすめの道の駅5選

道の駅名 所在地 特徴・名物 おすすめルートとの組み合わせ
奥久慈だいご 大子町 温泉施設併設(約500円)。しゃもソースかつ重、大子そば、おやき 奥久慈パノラマライン・袋田の滝コースの拠点
たまつくり 行方市 霞ヶ浦の湖景観。なめパックン・こいパックンのご当地バーガー 霞ヶ浦一周ルートの中継地点として最適
日立おさかなセンター 日立市 自分で作る味勝手丼・海鮮浜焼き。久慈漁港隣接 海岸沿いルート(大洗〜日立)の折り返し地点
かつら 城里町 那珂川のほとり。那珂川の鮎・地元野菜直売 ビーフラインの南端付近。走行後の休憩に
常総 常総市 2023年オープンの県内最新道の駅。バーベキュー施設やカフェが充実 圏央道アクセス。霞ヶ浦方面への出発拠点

日帰り温泉でライドの疲れをリセット

走った後の温泉は最高ですよね。「ツーリング+温泉」は、もはやライダーの黄金コンビといってもいいくらい。茨城県内にはツーリングルートからアクセスしやすい日帰り温泉が各エリアに点在しているので、ルートの終盤に温泉を組み込むプランを強くおすすめします。温泉に入ると疲労回復だけでなく、帰りの高速道路での集中力維持にも効果があるんですよ。ここでは、ライダーに人気の日帰り温泉をエリア別にいくつか紹介します。

潮騒の湯(大洗町)は、太平洋を一望できる露天風呂が最大の魅力。海岸ツーリングの帰りに立ち寄れば、湯船から夕焼けに染まる太平洋を眺められることもあります。泉質はナトリウム塩化物泉で、走行後の筋肉疲労に効く温まりの良い湯です。大洗エリアでの食事&観光と組み合わせると、1日のプランがきれいにまとまります。

やさと温泉 ゆりの郷(石岡市)は、フルーツライン・ビーフラインからのアクセスが良好で、広域農道ツーリングの帰りに最適。露天風呂からは筑波山系の山並みが望め、レストランではランチメニューも充実しています。地元で採れた野菜を使った料理が人気で、温泉と食事をセットで楽しめるのがポイントです。

袋田温泉(大子町)は、袋田の滝のすぐ近くにあり、渓流のせせらぎを聞きながらの露天風呂が楽しめます。奥久慈エリアを走った後のリカバリーにぴったり。複数の旅館が日帰り入浴を受け付けているので、好みの雰囲気の宿を選んで入浴できます。

三太の湯(常陸太田市)は、グリーンふるさとライン走行後の休憩にぴったりの立地。美肌の泉質として地元で評判の温泉で、施設もきれいに整備されています。料理もおいしく、温泉+食事で走行後のリフレッシュが完了します。

温泉利用時の注意点

温泉施設の営業時間・定休日・料金は変更になる場合があります。特に年末年始やお盆期間は営業時間が変わる施設が多いので、訪問前に必ず各施設の公式サイトや電話で最新情報を確認してください。また、ライディングブーツの脱ぎ履きに時間がかかるため、下駄箱のスペースに余裕がある施設を選ぶと快適です。バイク用のグローブやジャケットをロッカーに入れやすい大型ロッカーがあるかどうかも、地味に重要なチェックポイントですよ。

茨城県おすすめツーリングスポットをもっと楽しむまとめ

今回は茨城県のおすすめツーリングスポットについて、走りどころ・絶景スポット・グルメ・季節情報・安全情報まで幅広くまとめました。かなりの情報量になりましたが、それだけ茨城という県がライダーにとって奥深いエリアだということの証でもあります。改めて、この記事のポイントを整理しておきましょう。

茨城ツーリング 総まとめ

  • ビーフライン・フルーツライン・グリーンふるさとラインの広域農道3本が王道の走りどころ。3本を繋げると南北縦断のロングルートが完成する
  • 海岸ルート(大洗〜日立)は初心者でも走りやすく、グルメ・観光スポットが充実。茨城ツーリングの入門コースとして最適
  • 筑波山エリアは二輪通行規制が非常に多い。走行前に茨城県警察本部の公式ウェブサイトで必ず最新の規制情報を確認すること
  • 国営ひたち海浜公園のネモフィラ(春)・コキア(秋)は関東最大級の絶景イベント。混雑を避けるなら平日or早朝到着が鉄則
  • 穴場スポットとして稲フォルニア・石岡市パラグライダー離陸場・母子島遊水池・神栖市1000人画廊がおすすめ
  • 奥久慈エリア(袋田の滝・竜神大吊橋・パノラマライン)は走り・絶景・グルメの三拍子が揃った茨城ツーリングのハイライト
  • 道の駅奥久慈だいごの温泉(約500円)と奥久慈しゃも料理で、旅の締めくくりを最高のものに
  • 四季それぞれに異なる楽しみ方があるので、春夏秋冬どのシーズンに来ても新鮮な体験ができる

東京から日帰りで十分楽しめる距離感でありながら、走りのバリエーション・グルメ・絶景・歴史スポットが凝縮された茨城県は、何度でも通いたくなるエリアです。「まず最初の1回」は、フルーツライン&ビーフラインの王道コースか、大洗〜那珂湊の海岸ルートから始めるのがおすすめ。そこで茨城の魅力に触れたら、次は奥久慈、その次はグリーンふるさとライン……と、回を重ねるごとに茨城の深みにハマっていくこと間違いなしです。

季節ごとに表情が変わるのも茨城の大きな魅力で、春に来て秋にも来て、冬のあんこう鍋を食べにも来て——気づいたら1年を通じて茨城を走り続けているライダーになっているかもしれませんよ。「茨城にこんなにいい道があったのか」「こんなに美味しいものがあったのか」という発見を、あなた自身の走りで体感してもらえたら嬉しいです。

なお、本記事に記載している営業時間・入場料・通行規制情報などはあくまで執筆時点の一般的な目安です。料金改定やルート変更が行われている場合がありますので、訪問前には必ず各スポットの公式サイトや茨城県警察の最新情報をご確認ください。安全運転で、茨城ツーリングを思いっきり楽しんでいきましょう!

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安全運転を心がけ、素晴らしいツーリングをお楽しみください!🏍️