映画『グランメゾンパリ』で木村拓哉さん演じる尾花夏樹が、パリの街を颯爽と駆け抜けるシーン。
その姿に多くの視聴者が心を奪われ、彼の乗る美しいバイクに釘付けになったのではないでしょうか。
私自身、バイクを愛する一人のライターとして、あの洗練されたマシンが気になって仕方がありませんでした。この記事では、そんな多くのファンが抱く「グランメゾンパリでBMWバイクの車種は何乗ってる?」という核心的な疑問にお答えします。
さらに、そのベースとなったBMW Motorrad R nineT cherry’s COMPANYの驚くべき正体、そして気になるチェリーズカンパニーのBMW、価格は?といった、マニアックな詳細まで徹底的に深掘りします。
本記事は、単なる車種紹介に留まりません。
映画グランメゾンパリのBMWバイク、その魅力を徹底解説すると同時に、前作と比較してグランメゾン東京のバイクシーンを振り返り、キャラクターの成長を考察します。
また、劇中で光るグランメゾンパリのキムタクが愛用するメガネにも注目し、ドラマから学ぶBMWバイクの憧れの乗りこなし方を提案。
しかし、憧れだけでは語れないのがバイクの世界です。
後半では、憧れのグランメゾンパリBMWバイク、購入前の注意点も徹底的に解説。グランメゾンパリのBMWは高すぎ?庶民には無理か、ドラマ影響によるBMWバイク購入の後悔、そして料理人がBMWバイクを維持する費用と現実といったリアルな側面にも切り込みます。
影響による衝動買いの危険性とは何か、実際に乗ってる人の口コミ・感想レビューも交え、最終的には総括としてグランメゾンパリのBMWバイクへの憧れと現実をまとめ、あなたが本当に豊かなバイクライフを送るための、多角的な情報をお届けすることをお約束します。
- グランメゾンパリに登場するBMWバイクの、車種からカスタムビルダーまでプロの視点で徹底解説
- 前作『グランメゾン東京』のバイクと比較し、物語における演出の意図を深掘り
- 「欲しい!」と思った人が知るべき、価格・維持費・デメリットといった現実的な注意点
- バイクだけでなく、キムタク演じる尾花のファッションや、憧れのスタイルを実現するコーディネートのポイント
映画グランメゾンパリのBMWバイク、その魅力を徹底解説
映画やドラマにおいて、登場人物が乗るバイクは単なる移動手段ではありません。
それはキャラクターの個性、内面、そして物語の舞台となる時代の空気感を映し出す、極めて重要な「装置」です。
特に『グランメゾン』シリーズのように、主人公の生き様そのものがテーマとなる作品では、バイクの選択が彼のフィロソフィーを雄弁に物語ります。
このセクションでは、パリの美しい街並みを駆け抜けたあのBMWバイクの正体と、その背景にある深いこだわりに迫ります。
- グランメゾンパリでBMWバイクの車種は何乗ってる?
- BMW Motorrad R nineT cherry’s COMPANYの正体
- 気になるチェリーズカンパニーのBMW、価格は?
- 比較!グランメゾン東京のバイクシーン
- グランメゾンパリのキムタクが愛用するメガネ
- ドラマから学ぶBMWバイクの憧れの乗りこなし方
グランメゾンパリでBMWバイクの車種は何乗ってる?
早速、多くの人が最も知りたいであろう結論からお伝えします。
映画『グランメゾンパリ』で木村拓哉さん演じる尾花夏樹が乗っているバイクの正体は、BMW Motorradの「R nineT(アールナインティ)」をベースにした、ワンオフのカスタム車両である可能性が極めて濃厚です。
現在、製作委員会やBMW Motorrad Japanから「劇中車はこのモデルです」という公式の発表はなされていません。し
かし、バイクに詳しい人間が見れば、その特徴的なディテールからベース車両を特定することは、さほど難しくありません。
私自身、初めて予告映像でバイクが映し出された瞬間、エンジンの形状を見て「これはBMWのボクサーエンジンだ」と直感しました。
では、なぜ「R nineT」だと断言に近いレベルで言えるのか。その根拠を専門的な視点から詳しく解説していきましょう。
根拠1:BMWの魂「ボクサーエンジン」
最大の根拠は、車体の左右に大きく張り出したエンジンです。
これはBMW Motorradが100年以上にわたって採用し続ける伝統の「水平対向2気筒エンジン」、通称「ボクサーエンジン」に他なりません。
ピストンが左右水平方向に、まるでボクサーがパンチを打ち合うように動くことからこの名が付きました。
この独特のエンジン形式は、BMWバイクのアイデンティティそのものであり、他のメーカーにはない唯一無二の存在感を放ちます。
劇中のバイクが持つ、低く構えた重心と安定感のあるフォルムは、このボクサーエンジンが生み出しているのです。
根拠2:R nineT特有のフレームとタンクのシルエット
次に注目すべきは、全体のフォルムです。
バイク全体のスタイルは、クラシックな雰囲気と現代的なパフォーマンスを融合させた「ヘリテイジ」または「ネオクラシック」と呼ばれるジャンルに分類されます。
その中でもR nineTは、美しい曲線を描く燃料タンクと、エンジンを強調するようなシンプルなフレーム構造が特徴です。
映画に登場するバイクのタンク形状や、シート下のフレームラインは、紛れもなくR nineTシリーズのそれと一致します。
特に、タンク側面のニーグリップ部分のえぐれ具合は、見間違えようのないポイントです。
R nineTがベース車両とされる決定的理由
- クラシックな丸目一灯ヘッドライト:ネオクラシックの象徴。劇中車もこのスタイルを踏襲しています。
- 特徴的な形状の燃料タンク:R nineTシリーズに共通する、流麗かつボリュームのあるデザイン。
- BMWの象徴、水平対向ボクサーエンジン:これぞBMWバイクの魂。低重心で独特の鼓動感を生み出します。
- カフェレーサースタイルに通じる全体的なフォルム:カスタムの方向性として、R nineTが最も得意とするスタイルです。
もちろん、映画に登場するのはノーマルのR nineTではありません。
後述するカスタムビルダーによって、細部に至るまで徹底的に手が加えられた「作品」です。
しかし、その根幹をなす骨格と心臓部が、BMW R nineTであることは、これらの根拠から間違いないと結論付けて良いでしょう。
このバイクの選定には、パリという舞台で新たな挑戦をする尾花の、洗練された大人のキャラクター像を表現する狙いが明確に感じられます。
BMW Motorrad R nineT cherry’s COMPANYの正体
劇中車のベースがR nineTであることは判明しました。では、あの息をのむほど美しいカスタムバイクは、一体誰が手掛けたのでしょうか。
その答えは、日本のカスタムバイク業界において、世界にその名を轟かせる伝説的なビルダー、「CHERRY’S COMPANY(チェリーズカンパニー)」です。
東京都練馬区にファクトリーを構えるチェリーズカンパニーは、代表の黒須嘉一郎氏が率いるカスタムショップです。
その名は、国内だけでなく海外の権威あるカスタムショー、例えば「AMD World Championship of Custom Bike Building」などで数々の輝かしい賞を受賞しており、世界中のバイク愛好家やビルダーから尊敬を集める存在です。
彼らの作り出すバイクは、単なる改造車の域を遥かに超え、走行可能な芸術品「モーターサイクルアート」と評されています。
今回の劇中車は、過去の雑誌記事やSNSの情報から、チェリーズカンパニーが製作した「R nineT Highway Fighter」という名のカスタムマシンであることが分かっています。
この「Highway Fighter」は、R nineTが元来持つクラシックな魅力を最大限に尊重しつつ、チェリーズカンパニーの美学を注ぎ込み、よりアグレッシブで流麗なカフェレーサースタイルへと昇華させた一台です。
私がこの情報を知った時、思わず膝を打ちました。
「なるほど、チェリーズカンパニーか…」と。彼らの仕事は、細部のフィニッシュ、パーツの質感、全体のバランス、どれをとっても一級品。
映画という大舞台で、日本のカスタムカルチャーの最高峰を見せつけてくれたことに、同じ日本人として誇らしい気持ちにさえなりました。
芸術品たる所以、ワンオフパーツの数々
「Highway Fighter」を特別な存在たらしめているのは、市販のパーツを組み合わせるのではなく、そのほとんどが職人の手によって生み出された「ワンオフ(一点製作)」のパーツで構成されている点です。
例えば、フロントのロケットカウルやシートカウルは、一枚のアルミ板からハンマーで叩き出して成形する「アルミ叩き出し」という伝統的な技法で作られています。
また、マフラーの取り回しやステップの位置なども、このバイクのためだけに設計された専用品です。これらは、まさに黒須氏のセンスと職人技の結晶であり、簡単に真似できるものではありません。
カスタムの魅力を知るために、まずはベース車両の素性を見てみましょう。(現行モデル参考)
・エンジン:空冷/油冷水平対向2気筒(ボクサーエンジン)
・排気量:1,170cc
・最高出力:80kW(109ps)/ 7,250rpm
・最大トルク:116Nm / 6,000rpm
・車両重量:221kg
このパワフルな心臓部と、カスタムビルダーが腕を振るいやすいシンプルな車体構成が、R nineTを世界的な人気モデルへと押し上げた理由なのです。(参照:BMW Motorrad )
気になるチェリーズカンパニーのBMWの価格は?
「あのバイク、いったいいくらするんだろう?」これは、映画を観た誰もが抱く素朴な疑問でしょう。
しかし、結論から言えば、この特別なカスタムバイクに定価は存在せず、その価値を正確な金額で表すことは極めて困難です。
それでも、おおよその価値を推測することはできます。
まず、ベース車両となるBMW R nineTの新車価格が、モデルやオプションによって変動しますが、おおよそ220万円~250万円が目安となります。
ここからが本題で、チェリーズカンパニーによるフルカスタムの費用が上乗せされます。このカスタム費用が、我々の想像を遥かに超えるものなのです。
カスタム費用の内訳を考える
カスタム費用は、大きく「パーツ代」と「工賃」に分けられます。しかし、このバイクの場合、ほとんどのパーツがワンオフのため、パーツ代と工賃は不可分です。その内訳を想像してみましょう。
- デザイン・設計料:全体のコンセプトを決め、各パーツのデザインを描き起こす費用。トップビルダーのクリエイティビティには相応の価値があります。
- ワンオフパーツ製作費:アルミ叩き出しのカウルやタンク、特注のフレーム加工、マフラー製作など、膨大な時間と高度な技術を要する作業の対価です。職人の技術料は時間単価で計算されることが多く、数十時間、数百時間単位の作業になることも珍しくありません。
- 高性能パーツ代:サスペンションやブレーキなど、走行性能に関わる部分は、オーリンズやブレンボといった世界トップクラスのブランドの高性能パーツが使われている可能性があります。これらも一つ数十万円する高級品です。
- 塗装費:芸術的なカスタムバイクの塗装は、単に色を塗るだけではありません。何層にもわたるクリア塗装や磨き上げなど、深みのある艶を出すために特別な技術と時間がかけられます。
- 組み立て・セッティング工賃:全てのパーツを精密に組み上げ、エンジンやサスペンションを最適にセッティングする費用です。
これらを総合すると、カスタム費用だけでもベース車両の価格を優に超える、300万円~500万円以上がかかっていると考えるのが妥当です。
つまり、劇中車の市場価値をあえて見積もるのであれば、少なくとも500万円から、高ければ700万円、あるいはそれ以上のプライスが付けられても全く不思議ではないのです。
もはや移動手段としてのバイクの価格ではなく、唯一無二のアート作品としての価値がそこには存在します。
購入は現実的に不可能に近い
「お金さえあればオーダーできるのでは?」と考えるかもしれませんが、それも難しいでしょう。
劇中車そのものは映画の製作用に作られたプロップ(小道具)であり、販売されることはまずありません。
また、トップビルダーに「全く同じものを」と依頼しても、ワンオフである以上、完全に同じものは二度と作れないのがカスタムの世界の常識です。
仮にオーダーが受け付けられたとしても、完成までには年単位の歳月と、莫大な費用がかかることを覚悟しなければなりません。
比較!グランメゾン東京のバイクシーン
『グランメゾンパリ』のBMW R nineTが持つ意味をより深く理解するためには、前作であるドラマ『グランメゾン東京』で尾花夏樹が乗っていたバイクとの比較が欠かせません。
この二つの作品で彼が選んだバイクは、同じ人物の愛車でありながら、そのキャラクターや置かれた状況を反映し、全く対照的なメッセージを発信しています。
前作『グランメゾン東京』で、どん底から這い上がろうとする尾花が跨っていたのは、アメリカンバイクの王様、ハーレーダビッドソンの「ソフテイル・デュース(FXSTD)」をベースにした、重厚でワイルドなカスタムバイクでした。
群馬県のカスタムショップ「ナセル(Nacell)」が手掛けたこの一台は、長く低いシルエット、力強いVツインエンジンの鼓動、そして黒を基調としたカラーリングが特徴でした。
このバイクは、過去の栄光と挫折を背負い、世間に背を向けてでも自分の信じる道を突き進む、孤高で武骨な男の生き様そのものを象徴していたと言えるでしょう。
東京という雑多でエネルギッシュな街を、重低音を響かせながら突き進む姿は、彼の不屈の魂と見事にシンクロしていました。
一方、『グランメゾンパリ』で選ばれたのは、ヨーロッパの知性が香るBMW R nineTのカスタム。
ハーレーダビッドソンが「自由」や「反骨精神」の象徴であるのに対し、BMWは「技術力」「機能美」「洗練」といったイメージを持ちます。
これは、一度成功を収め、シェフとして、そして一人の人間として成熟した尾花が、美食の都パリという新たなステージで、よりスマートかつ洗練されたアプローチで頂点を目指す姿を暗示しています。
歴史と文化が調和するパリの美しい街並みを、軽快なエンジン音とともに駆け抜ける姿は、前作の荒々しさとは対照的な、大人の余裕と自信に満ちたキャラクター像を鮮やかに描き出しています。
比較項目 | グランメゾン・パリ | グランメゾン・東京 |
---|---|---|
ベース車両 | BMW R nineT | ハーレーダビッドソン ソフテイル・デュース |
カスタムスタイル | カフェレーサー(都会的・洗練・機能美) | チョッパー/クルーザー(武骨・重厚・反骨) |
カスタムビルダー | CHERRY’S COMPANY(東京) | Nacell(群馬) |
象徴するもの | 新たな挑戦、成熟、スマートさ、国際性 | 挫折からの再起、孤高、力強さ、野生味 |
舞台との調和 | パリの歴史的な街並みに溶け込むヨーロピアンテイスト | 東京の雑多なエネルギーに負けないアメリカンテイスト |
このように、バイクの選択は単なる乗り物の変更に留まらず、主人公・尾花夏樹の成長と物語の進化を、視覚的に、そして感覚的に視聴者に伝えるための極めて重要な演出なのです。
シリーズを通して彼のバイクに注目することで、作品の世界観をより一層深く味わうことができるでしょう。
グランメゾンパリのキムタクが愛用するメガネ
『グランメゾンパリ』において、尾花夏樹というキャラクターのスタイルを完成させているのは、あの美しいBMWバイクだけではありません。
彼の知性とプロフェッショナリズムを象徴する小道具として、着用しているメガネもまた、非常に重要な役割を担っています。
劇中で木村拓哉さんが料理と向き合う真剣なシーンで着用しているのは、多くのファンや専門サイトの分析により、アイウェアブランドの絶対的王者である「Ray-Ban(レイバン)」の、不朽の名作「WAYFARER(ウェイファーラー)RX5121F 2000」モデルであると特定されています。
1952年の誕生以来、その完成されたデザインで世界中の人々を魅了し続けてきたウェイファーラーは、まさに「キング・オブ・アイウェア」と呼ぶにふさわしい存在です。
このモデルが持つ、太めで存在感のある黒縁のフレームは、尾花のキャラクターに深みを与えています。
それは、料理に対して一切の妥協を許さない強い意志、そして数々の経験に裏打ちされた揺るぎない自信の表れと言えるでしょう。
バイクに乗る際の、アクティブで少しワイルドなサングラス姿から一転、厨房でこのメガネをかけることで、彼は繊細で知的な「シェフ」の顔へと切り替わります。この見事なスイッチが、キャラクターの多面性を際立たせているのです。
注目すべきは、このウェイファーラーという選択が、BMW R nineTの持つ「モダンクラシック」というコンセプトと見事に響き合っている点です。
両者ともに、時代を超えて愛される普遍的なデザイン(クラシック)でありながら、現代の技術やファッションシーンにも完璧にフィットする(モダン)という共通項を持っています。
バイクとメガネ、この二つのアイテムが完璧に調和することで、尾花夏樹の洗練された世界観が構築されているのです。
バイクを降りた後のライフスタイルまで含めてトータルでコーディネートする、これこそが真のおしゃれと言えるのではないでしょうか。
私自身もバイクに乗る際は、ヘルメットを脱いだ後のことを考えてアイウェアを選びます。
ウェイファーラーのような普遍的なデザインは、ライダースジャケットにも、少しフォーマルなジャケットにも合わせやすく、非常に重宝します。
尾花のように、シーンによってアイウェアを使い分けることで、自分のスタイルをより深く表現できる。これはバイク乗りならずとも、参考にしたいテクニックですね。
ドラマから学ぶBMWバイクの憧れの乗りこなし方
『グランメゾンパリ』で描かれる尾花夏樹のライディングシーンを見て、「自分もあんな風にBMWバイクをスタイリッシュに乗りこなしたい」と憧れを抱いた方は少なくないでしょう。
あの洗練されたスタイルは、単に高価なバイクに乗っているから生まれるものではありません。そこには、バイクと乗り手が一体となるための、計算されたコーディネートと意識が存在します。
ここでは、ドラマから学び、憧れのスタイルを実現するための具体的なポイントをプロの視点から解説します。
1. ファッション:引き算の美学と上質な素材感
まず最も重要なのがファッションです。劇中の尾花は、これ見よがしなブランドロゴが入った服や、奇抜なデザインのアイテムは一切身につけていません。
彼のスタイルの基本は「シンプル&上質」です。身体にフィットした黒のレザージャケット(ライダース)を中心に、インナーは無地のTシャツやニット、ボトムスは細身のブラックデニムやスラックス。
全体をモノトーンで統一することで、バイクの持つ造形美と、乗り手自身の存在感の両方を引き立てています。これは「引き算の美学」とも言えるでしょう。
主役であるバイクと自分自身を際立たせるため、余計な装飾は削ぎ落とす。これが洗練された大人に見せるための鉄則です。
素材選びも重要です。使い込まれて体に馴染んだレザーの質感、上質なコットンの肌触りなど、一つ一つのアイテムが持つ素材感を大切にすることで、シンプルな中にも深みが生まれます。
2. ライディングフォーム:力みなく、美しく
次に意識したいのがライディングフォームです。
R nineTのようなカフェレーサースタイルのバイクは、セパレートハンドルや低いバーハンドルによって、自然とやや前傾姿勢になります。
この時、猫背になったり、腕が突っ張ったりしていると、非常に格好悪く見えてしまいます。
ポイントは、肩の力を抜き、背筋をスッと伸ばす意識を持つこと。
そして、ハンドルを力で抑えつけるのではなく、軽く添えるようにグリップします。
下半身でバイクをしっかりとホールド(ニーグリップ)することで、上半身はリラックスでき、安定した美しいフォームを保つことができます。
これは見た目の美しさだけでなく、バイクをスムーズに操作し、安全運転を確保するための基本でもあります。
3. ヘルメットとギアの統一感
ヘルメットやグローブといった安全装備も、スタイルを構成する重要な要素です。
劇中で使用されているヘルメットの詳細は不明ですが、おそらくバイクの雰囲気に合わせたクラシックなデザインのジェットヘルメットなどが選ばれているはずです。
ヘルメットはバイクやウェアの色と合わせ、全体のトーンを崩さないシンプルなものを選ぶのがセオリーです。
グローブも、ジャケットに合わせたレザー製のものを選ぶと、統一感が生まれます。
究極的には、「バイクに着せられる」のではなく、「バイクを自分のスタイルの一部として乗りこなす」という意識が最も大切です。
高価なバイクやウェアを揃えることだけがゴールではありません。
自分の体型や雰囲気を理解し、自分に合ったアイテムを選び、そして自信を持って振る舞うこと。
尾花夏樹が見せてくれたのは、バイクという乗り物を通して自分自身を表現するという、成熟した大人のライダーの姿なのかもしれません。
まずは手持ちのアイテムから、彼のスタイルを意識してコーディネートを組んでみてはいかがでしょうか。
憧れのグランメゾンパリBMWバイクの購入前の注意点
『グランメゾンパリ』を見て、R nineTへの憧れが最高潮に達している方も多いことでしょう。
パリの街を駆け抜けるあの姿は、確かにライダーの心を鷲掴みにする魔力があります。
しかし、一呼吸おいてください。
憧れだけで高価なバイク、特に輸入車を購入することは、時として後悔に繋がる危険な道でもあります。
私自身、多くのライダーが夢と現実のギャップに苦しむ姿を見てきました。
このセクションでは、あなたが「最高の選択だった」と心から言えるバイクライフを送るために、購入前に必ず知っておくべき現実的な注意点を、包み隠さずお伝えします。
- グランメゾンパリのBMWは高すぎ?庶民には無理か
- ドラマ影響によるBMWバイク購入の後悔
- 料理人がBMWバイクを維持する費用と現実
- 影響による衝動買いの危険性とは
- 実際に乗ってる人の口コミ・感想レビュー
グランメゾンパリのBMWは高すぎ?庶民には無理か
「どうせ何百万円もするバイクなんて、自分には縁のない世界だ」と諦めてしまうのは、少し早いかもしれません。
確かに、前述の通りチェリーズカンパニーが手掛けた劇中車そのものは、家が一軒買えるほどの価値を持つ可能性があり、一般人が所有するのは非現実的です。
しかし、我々が憧れの対象としているのは、そのベースとなった「BMW R nineT」というバイクです。
R nineTシリーズの新車価格は、最もシンプルな「Pure」モデルで約200万円から、標準モデルで約240万円からとなっています。
(2024年現在のメーカー希望小売価格参考)これは決して安い金額ではなく、国産の同クラスのバイクと比較すれば高価な部類に入ります。
しかし、例えば国産メーカーのフラッグシップモデルや、他のヨーロッパブランドのバイクと比較した場合、突出して天文学的な価格というわけではありません。
計画的に貯蓄をしたり、ローンを利用したりすることで、一般的な会社員や公務員の方でも十分に手が届く範囲にあると言えるでしょう。
さらに、視野を中古市場に広げれば、そのハードルはぐっと下がります。
R nineTは2014年の登場から10年以上の歴史があり、中古車のタマ数も豊富になってきました
。年式や走行距離、車両の状態によって価格は大きく変動しますが、探せば100万円台前半、場合によっては100万円を切る価格で見つけることも不可能ではありません。
ここで重要なのは、車両価格だけで判断しないことです。
特に輸入中古車は、購入後のメンテナンス費用が国産車よりも高くなる傾向があります。
安さに飛びついた結果、修理代がかさんで「新車を買っておけばよかった」という事態に陥ることも少なくありません。
購入時には、信頼できるディーラーや専門店で、車両の状態をしっかりと見極めてもらうことが不可欠です。
そして、後述する維持費まで含めた長期的な資金計画を立てることが、豊かなバイクライフを送るための絶対条件となります。
結論として、劇中車は「高すぎて無理」ですが、ベースモデルのR nineTであれば、計画次第で「庶民でも夢は叶えられる」というのが現実的な答えです。
ドラマ影響によるBMWバイク購入の後悔
ドラマや映画がきっかけでバイクを購入すること。それは素晴らしい出会いの一つですが、同時に最も注意すべき購入動機でもあります。
なぜなら、映像作品はバイクの「最も輝いている瞬間」だけを切り取って見せているからです。
あの高揚した気分のままディーラーに駆け込み、契約書にサインをしてしまうと、後々「こんなはずじゃなかった」という後悔の念に苛まれるケースが後を絶ちません。
特に、R nineTのような趣味性の高いカフェレーサースタイルのバイクには、デザインと引き換えに失っているものも多く、購入後に直面する現実的なデメリットが存在します。
私がこれまで見聞きしてきた「購入後にありがちな後悔ポイント」を具体的に見ていきましょう。
R nineT購入後にありがちな後悔ポイント
- 絶望的な前傾姿勢:カフェレーサーの低いハンドルは、見た目は非常にスタイリッシュですが、長時間のライディングでは確実に腰や首、手首に負担がかかります。劇中のようにパリの街を数キロ流す程度なら最高ですが、日本の交通事情で週末に200kmのツーリングに出かけようものなら、帰りは苦行になる可能性があります。「見た目以上にキツい」と感じる人が多いのが現実です。
- 壊滅的な積載性:デザインを最優先しているため、荷物を積むスペースは物理的に皆無です。シート下の収納はもちろん、荷掛けフックすらありません。日々の買い物ですらリュックサックが必須となり、泊りがけのツーリングに行くには、スタイルを崩す大きなシートバッグなどを装着せざるを得ず、理想と現実のギャップに悩むことになります。
- 意外な足つきの悪さ:スペック上のシート高はそれほど高くありませんが、R nineTの最大の個性である水平対向エンジンが、ちょうど足を下ろす位置で左右に大きく張り出しています。これにより、小柄なライダーは足をまっすぐ下ろせず、ガニ股気味になるため、スペック以上に足つきが悪く感じることがあります。立ちゴケのリスクは常に付きまといます。
- 想定外の維持費:「車両代はどうにかなる」と考えていても、輸入車特有のメンテナンスコストはボディブローのように効いてきます。オイル交換一つとっても、ディーラーで行えば国産車の倍近い費用がかかることも。この現実を知らずに購入し、維持できずに手放す人は少なくありません。
ドラマの中の尾花夏樹は、あくまでフィクションの世界の住人です。
彼のライフスタイルと、あなたの現実のライフスタイルは異なります。
週末の主な使い方はツーリングなのか、街乗りなのか。荷物を運ぶ必要はあるか。
自分の体格に合っているか。
これらの自問自答を繰り返し、自分の使い方に本当にマッチしたバイクなのかを冷静に、客観的に判断すること。
それが、購入後の後悔を避けるための唯一にして最大の方法です。
試乗は絶対に欠かさないようにしましょう。
料理人がBMWバイクを維持する費用と現実
劇中で三つ星を目指す尾花夏樹は、おそらく高給取りの一流シェフでしょう。
しかし、一般的な料理人、あるいは私たちのような普通の会社員が、BMW R nineTのような高級バイクを維持するには、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
車両代という初期投資だけでなく、所有し続ける限り発生する「維持費」の現実を直視してみましょう。
ここでは、排気量1170ccのR nineTを所有した場合にかかる、年間のランニングコストを具体的にシミュレーションしてみます。
費用項目 | 年間費用の目安 | 詳細・備考 |
---|---|---|
軽自動車税 | 6,000円 | これは排気量250cc超のバイクに一律で課税される税金です。毎年4月1日時点の所有者に納税義務があります。 |
自賠責保険料 | 約5,000円(24ヶ月契約の場合) | 車検ごとに2年分をまとめて支払うのが一般的です。ここでは1年分に換算しています。 |
任意保険料 | 30,000円 ~ 100,000円以上 | 最も個人差が大きい項目です。年齢、運転歴(等級)、車両保険の有無、補償内容によって保険料は大きく変動します。若い方や等級の低い方、車両保険を付ける場合は高額になります。 |
車検費用 | 40,000円 ~ 80,000円(2年ごと) | 法定費用(重量税、印紙代)に加えて、ディーラーや販売店に支払う点検整備費用がかかります。BMW正規ディーラーの場合、高めに考えておくのが無難です。これも1年分に換算すると20,000円~40,000円となります。 |
メンテナンス・消耗品費 | 30,000円 ~ 100,000円以上 | エンジンオイル、タイヤ、ブレーキパッド、バッテリーなどが主な消耗品です。特にタイヤはR nineTのようなハイパワーなバイクでは摩耗が早く、前後交換すると10万円近い出費になることもあります。 |
ガソリン代 | 変動 | 年間5,000km走行、燃費18km/L、ガソリン価格170円/Lと仮定すると、約47,000円となります。 |
駐車場代 | 変動 | 月極駐車場を借りる場合、都市部では月額1万円~3万円程度かかり、年間では12万円~36万円という大きな負担になります。 |
これらを合計すると、駐車場代を除いても、年間で最低でも10万円以上、任意保険やメンテナンス内容によっては軽く20万円、30万円を超える維持費がかかることがお分かりいただけるでしょう。
特に料理人という職業は、拘束時間が長く、体力的な負担も大きい仕事です。
その中で、趣味であるバイクのために、これだけの費用と、メンテナンスに費やす時間を捻出し続けられるのか。憧れだけでは乗り越えられない、シビアな現実がここにはあります。
影響による衝動買いの危険性とは
「影響による衝動買い」がなぜこれほど危険視されるのか。
その本質は、それが自分の内側から湧き出た「真の欲求」ではなく、外部からの刺激によって一時的に作られた「偽りの欲求」に基づいた行動だからに他なりません。
『グランメゾンパリ』を見て高揚した気分は、残念ながら日常生活の現実の中で少しずつ薄れていきます。
そして、熱が冷めた頃、目の前にはバイクという「モノ」としてのリアルな側面が突きつけられるのです。
私がこれまでに見てきた、衝動買いによる悲劇的な末路は、おおよそ次のようなネガティブな連鎖を辿ります。
- 理想と現実の巨大なギャップ:「尾花夏樹のように颯爽と…」という理想は、日々の渋滞、厳しい前傾姿勢、積めない荷物、夏のエンジンの熱地獄といった現実の前に脆くも崩れ去ります。「こんなはずじゃなかった」という感情が芽生え始めます。
- バイクから足が遠のく:乗るたびに感じる不便さや身体的な苦痛、そして頭をよぎる維持費の負担から、次第にバイクに乗ることが億劫になります。「天気の良い週末に…」と思っていたはずが、その週末もガレージで眠らせたまま過ごすようになります。
- 愛情の冷却と罪悪感:乗らないバイクは、もはや愛車ではなく、高価な粗大ゴミ、あるいは維持費だけを食う厄介な置物へと変わっていきます。輝いていたバイクを見るたびに、乗ってあげられない罪悪感と、高い買い物をしてしまった後悔の念に苛まれるのです。
- 痛恨の売却と経済的大損失:最終的に維持を諦め、売却を決意します。しかし、バイクの買取価格は、購入時よりも大幅に下落しているのが通常です。特に趣味性の高い輸入車は、需要が限られるため値下がりも大きい傾向にあります。結果として、数百万円という大きな経済的損失を被り、手元には虚しさと苦い思い出だけが残るのです。
特にバイクのような高価な趣味のアイテムでは、この金銭的・精神的ダメージは計り知れません。
衝動買いは、あなたの大切な資産と、バイクと共に過ごすはずだった楽しい時間を、一瞬で奪い去ってしまう可能性がある、極めてリスクの高い行為であることを、どうか強く認識してください。
実際に乗ってる人の口コミ・感想レビュー
では、実際にBMW R nineTを酸いも甘いも噛み分けた現役のオーナーたちは、このバイクをどのように評価しているのでしょうか。
ここでは、特定の個人を誹謗中傷するものではなく、WEB上の各種掲示板やレビューサイトで見られる一般的な意見を、ポジティブな側面とネガティブな側面に分けて紹介します。
これぞ購入前に聞くべき、最もリアルな声です。
オーナーが語る「最高の相棒」だと感じるポジティブな意見
- 「とにかくデザインが至高。ガレージに置いて眺めているだけで、最高の酒が飲める。所有欲が満たされるとはこのこと」
- 「唯一無二のボクサーエンジンの鼓動感。アイドリング時の車体の揺れからして官能的で、走り出せばトルクの塊。乗るたびに『バイクって楽しい!』と心から思える」
- 「カスタムパーツが国内外で非常に豊富。ノーマルで乗るもよし、自分だけの一台にコツコツ仕上げていく楽しみも無限大」
- 「見た目はクラシックだが、走りは驚くほど現代的でスポーティー。コーナリング性能が高く、峠道を駆け抜けるのが本当に楽しい」
- 「BMWというブランド力。出先で声をかけられることも多く、バイクを通じて新しい出会いが生まれることもある」
オーナーが語る「正直、キツい…」と感じるネガティブな意見
- 「荷物が本当に全く積めない。デザインのために実用性を完全に捨てている。コンビニの袋すら置き場所に困るレベル」
- 「ロングツーリングは拷問に近い。お尻は痛くなり、腰は砕けそうになり、首は上がらなくなる。1日に走れる限界は300kmがせいぜい」
- 「ディーラーでの点検や純正部品の価格は、やはり国産車の感覚でいると驚くほど高い。タイヤ代も馬鹿にならない」
- 「空冷エンジンの宿命だが、夏場の渋滞路は地獄。股下から凄まじい熱気が立ち上り、低温やけどの危険すら感じる」
- 「見た目のクラシックさとは裏腹に、乗り味は非常に優等生的でスムーズ。もっと荒々しい機械的な鼓動を期待すると、少し物足りなく感じるかもしれない」
これらのリアルな声から浮かび上がってくるのは、R nineTというバイクの明確なキャラクターです。
それは、「デザイン」「所有欲」「走る楽しさ」といった趣味や感性の領域で、オーナーに最高の満足感を与えるバイクである一方、「実用性」「経済性」「快適性」といった現実的な側面では、オーナーに多くの割り切りと覚悟を求めるバイクだということです。
この二面性を深く理解し、それでもなお「このバイクでなければダメなんだ」と思えるかどうか。
それが、あなたとR nineTが最高のパートナーになれるかどうかの、運命の分かれ道になるでしょう。
総括:グランメゾンパリのBMWバイクへの憧れと現実
- グランメゾンパリで尾花夏樹が乗るバイクはBMW R nineTのフルカスタム仕様
- カスタムを手掛けたのは日本の至宝、世界的なビルダー「チェリーズカンパニー」
- 劇中車の価値は数百万以上と推定され、一般人の入手は事実上不可能
- しかしベース車両のR nineTは中古市場なら100万円台から探すことが可能
- バイクの選択は前作のハーレーと対照的で、主人公の成長と舞台設定を象徴する演出
- 尾花のファッションは黒のライダースを中心とした洗練された大人のスタイル
- 彼が着用するメガネはレイバンの不朽の名作「ウェイファーラー」
- 映像のイメージだけで購入に踏み切ると、理想と現実のギャップに苦しむリスクがある
- カフェレーサースタイルは前傾姿勢や積載性の低さといった明確なデメリットを持つ
- BMWをはじめとする輸入車は、国産車よりも維持費が割高になることを覚悟すべき
- 税金、保険、車検、メンテナンスを合計すると、年間維持費は最低でも10万円以上かかる
- ドラマの影響による衝動買いは、最終的に大きな経済的・精神的損失に繋がる危険性が高い
- 購入前には必ず試乗し、自分のライフスタイルや体格に本当に合っているかを見極めることが最重要
- 実際のオーナー評価は、趣味性の高さでは絶賛される一方、実用面では厳しい声も多い
- R nineTは「割り切り」が求められるバイクであり、その特性を愛せるかどうかが満足度を左右する
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