こんにちは。風と共に駆けるライダーの旅路、代表の「H」です。
「終末ツーリング 茨城県」で検索してこのページにたどり着いたあなたは、きっとこんな気持ちを抱えているんじゃないでしょうか。「アニメや漫画に出てきた茨城の場所を、自分のバイクで走ってみたい」「せっかくなら効率よく、迷わず聖地を回りたい」あるいは「作品は関係なく、世紀末感のある廃墟や巨大建造物を巡るディープなツーリングがしたい」。わかります。私自身、同じライダーとして、その気持ちはすごくよくわかりますよ。
実はこのキーワード、大きく分けて二つの意味を持っているんですよね。ひとつは話題のバイク旅作品『終末ツーリング』の聖地巡礼。もうひとつは、ライダーがよく口にする「終末感・世紀末感」を味わう非日常スポット巡り。どちらの意図で検索していても「読んでよかった」と思ってもらえるよう、この記事では両方の視点から、つくば・霞ヶ浦・大洗の聖地情報はもちろん、牛久大仏や沈下橋といった終末感たっぷりのスポット、さらにバイクで巡る際のアクセスや駐車場、走るときのマナーまでまるごとまとめました。
加えて、多くの人がつまずきやすい「結局どのルートを選べばいいのか」という悩みにも答えられるように、タイプ別のおすすめコースや、事前に知っておきたい失敗しやすいポイントも盛り込んでいます。読み終わるころには、あなただけの茨城ツーリングプランがきっと組み立てられるはずですよ。
- アニメ『終末ツーリング』に登場した茨城県の舞台とアクセス方法
- つくば・霞ヶ浦・大洗を結ぶ王道の聖地巡礼モデルコース
- 牛久大仏や沈下橋など終末感あふれるディープスポット
- 作品ファン向け・終末感重視・日数別で選べるタイプ別ルートの考え方
- バイクで巡る際の駐車場情報と、失敗しないための守りたいマナー
作品『終末ツーリング』で辿る茨城県の聖地巡礼スポット

まずは作品ファンやライダーに一番人気のある、アニメ・漫画『終末ツーリング』に登場した茨城県内の舞台を詳しくご紹介していきます。この章では作品の基本情報から、つくば・霞ヶ浦・大洗という三つの主要エリアの聖地スポットまでを、実際にバイクで訪れることを前提に整理しました。
それぞれの場所がどのシーンで登場したのか、そして現地に行くとどんな体験ができるのかを合わせてお伝えしますね。「聖地巡礼はしてみたいけど、どこから手をつければいいのかわからない」という人でも迷わないよう、登場話数やアクセスもセットで具体的に書いていきます。まずは全体像をつかんでから、あとの章でルートに落とし込んでいきましょう。
そもそも『終末ツーリング』とはどんな作品か
『終末ツーリング』は、さいとー栄先生が手がけるバイク旅漫画で、月刊コミック誌『電撃マオウ』(KADOKAWA)で2020年から連載されている作品です。物語の舞台は、人がほとんどいなくなってしまった終末後の日本。そこを主人公の二人の少女「ヨーコ」と「アイリ」が一台のバイクにタンデム(二人乗り)で旅をしていきます。ヨーコがバイクの運転を担当し、アイリは博識で訪れる場所の歴史や背景をやさしく解説してくれる、そんな二人の掛け合いが作品の大きな魅力になっているんですよね。
特徴的なのが、二人が乗っているバイクです。ヤマハのオフロードバイク「セロー225」を電動に改造したカスタムマシンという設定で、すでに生産が終了しているセローを電動化しているという点が、滅んだ世界を旅するという世界観を象徴しています。ガソリンスタンドが機能していない終末世界だからこそ、太陽光などで充電できる電動バイクが理にかなっている、という設定の作り込みには、ライダーとして思わず唸ってしまいます。
ちなみに現実に茨城の聖地を回るときは、ここが作品と大きく違うポイントでもあります。作中は充電式ですが、私たちが実際に走るのはガソリン車。エリア間の移動距離もそれなりにあるので、給油のタイミングだけは作品気分に浸りすぎず、しっかり計画しておくと安心ですよ。
そして2025年10月からはテレビアニメの放送も始まり、作品はさらに大きな注目を集めています。放送後には茨城県をはじめとした各地の自治体が舞台を紹介したり、公式コラボ企画が動き出したりと、聖地巡礼の熱がぐっと高まりました。廃墟となった実在の観光スポットを二人が巡っていくという構成なので、ライダーにとっては「自分も同じ場所を走ってみたい」という気持ちを強くかき立てられる作品なんですよ。
作中では、実在の場所を忠実にモデルにしたリアルな風景が数多く描かれています。だからこそ現地を訪れると「あのシーンの場所だ」という感動が味わえるのが、この作品の聖地巡礼の醍醐味です。なお、コラボ企画やスタンプラリーは期間限定で開催されることがあるので、参加したい人は出発前に公式や自治体の告知をチェックしておくといいですよ。
つくばエリアの舞台(アニメ第7話・原作第3巻)
茨城県の聖地巡礼で最初におさえておきたいのが、アニメ第7話・原作第3巻で描かれたつくばエリアです。筑波研究学園都市という、整然と区画された近未来的な街並みが、人のいなくなった終末世界の風景として実に印象的に描かれています。ここでは特に押さえておきたい三つのスポットを紹介しますね。どこも比較的近い距離に集まっているので、半日あればまとめて回れるのもうれしいところです。
科学万博記念公園 科学の門
科学万博記念公園にある「科学の門」は、作中で二人がオートバイ神社を参拝した後に訪れるスポットとして登場します。ここは1985年に開催された国際科学技術博覧会「科学万博-つくば’85」の会場跡地に整備された公園で、園内には高さ約10メートルの銀色に輝くモニュメント「科学の門」がそびえています。これは日本政府出展のテーマ館にあったシンボルタワーを4分の1に縮小して1988年に建てられた記念塔で、無数の小さな球体がつり下げられた構造になっています。見る角度によってエジソン、ニュートン、アルキメデス、ガリレオという四人の科学者の顔が浮かび上がるという、とても不思議で幻想的なモニュメントなんですよ。人けのない広場にそびえるこの門は、まさに終末世界の遺物のような雰囲気を放っていて、作品の世界観にぴったりです。
所在地は茨城県つくば市御幸が丘6。バイクでのアクセスは常磐道の谷田部ICから約10分、圏央道のつくば中央ICからだと約5分ほどです。無料の駐車場が用意されているので、ライダーも安心して立ち寄れますよ。写真を撮るなら、四人の顔がきれいに見える角度を探しながら歩き回ってみると、より作品の雰囲気に近い一枚が撮れるはずです。
つくばエキスポセンター
つくばエキスポセンターは、作品の物語の鍵を握るスポットとして登場します。作中では荒廃した終末世界の研究所として描かれ、二人が「つくば研究所」への入り口を探すという物語上とても重要な場面の舞台になっています。屋外には高さ約50メートルの「H-IIロケット」の実物大模型がそびえ立っていて、アイリがこの前で記念撮影をするシーンが印象的でした。科学万博の公式キャラクター「コスモ星丸」も随所に描かれているので、ファンなら思わずニヤリとしてしまうポイントです。
現実のつくばエキスポセンターは、科学展示やプラネタリウムが楽しめる科学館として元気に営業しています。所在地は茨城県つくば市吾妻2-9。常磐道の桜土浦ICから約15分、つくばエクスプレス「つくば」駅からは徒歩約5分とアクセスも良好です。二輪車用の駐車スペースや周辺の駐車場も利用できます。屋外のロケット模型だけなら開館時間外でも眺められますが、館内展示も楽しみたいなら営業時間内の訪問がおすすめですよ。
ロケット模型の周辺などは、時期によって改修工事が行われている場合があります(実際に2025年11月から2026年3月にかけて塗装工事が予定されていました)。せっかく訪れたのに見られなかった、ということがないよう、訪問前には営業時間や定休日も含めて公式サイトをご確認くださいね。聖地巡礼でいちばん多い失敗が、この「休館日・工事にぶつかる」パターンなので、ここは特に念入りにチェックしておきたいところです。
全国オートバイ神社(吉田神社)

つくば編に関連して、ライダーにぜひ訪れてほしいのが全国オートバイ神社です。これは茨城県水戸市の吉田神社の境内に2024年に建立された、バイクのエンジンを御神体とするとても珍しい神社で、ライダーの交通安全を祈願する場所として作中にも登場しました。作品の主人公たちが旅の安全を願う場面と重なるスポットなので、聖地巡礼を兼ねてツーリングの無事を祈願していくのもいいものですよ。バイク乗りとしては、自分の愛車の安全を願える場所があるというのは、なんだか心強く感じますよね。
場所はつくばからやや離れて水戸市になるので、後述する王道ルートでは、つくばと大洗の間に立ち寄る流れで組み込むと動線がスムーズです。旅の安全祈願は、できれば走り出す前半に済ませておきたいところ。この記事のルート提案でも、序盤で参拝する形にしています。
霞ヶ浦エリアの舞台(アニメ第8話・原作第3巻)
アニメ第8話・原作第3巻で描かれたのが、日本第2位の湖面積を誇る霞ヶ浦のエリアです。広大な湖と大きく開けた空が、終末世界の静けさと開放感を見事に演出していて、作中でも特に印象的なロケーションのひとつになっています。ここでは湖畔ならではのスポットをまとめて紹介しますね。走って気持ちいいエリアなので、時間に余裕を持って回るのがおすすめです。
霞ヶ浦ふれあいランド 虹の塔
霞ヶ浦エリアの象徴といえば、なんといっても「虹の塔」です。作中では霞ヶ浦大橋を渡り、高さ約60メートルのこの塔を旅の目的地として目指していく展開が描かれます。展望台からは広大な霞ヶ浦はもちろん、遠くに牛久大仏や筑波山まで見渡せる絶景が広がっていて、関東平野を一望できる素晴らしいスポットです。所在地は茨城県行方市玉造甲1234。
展望室の利用は有料で、料金は大人(高校生以上)440円、子ども(4歳〜中学生)220円が目安とされています。営業時間は9時30分から16時30分ごろ、水曜が定休日(祝日の場合は翌日)として案内されています。ただし料金や営業時間は変更される場合もあるので、正確な情報は公式サイトをご確認くださいね。周辺の湖畔道路はナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」として整備されていて、爽快な湖畔ツーリングが楽しめるのも大きな魅力です。無料の駐車場も完備されています。
霞ヶ浦大橋と歩崎公園
霞ヶ浦大橋は、作中で旅の始まりの地として描かれた湖上をまたぐ橋です。湖の上を走り抜けるこの橋は、開放感抜群でツーリングのハイライトになること間違いなしですよ。ただし開けた場所だけに風の影響を受けやすいので、ハンドルをしっかり握って走行してくださいね。特に横風が強い日は、無理にスピードを出さず、車間をとって落ち着いて渡るのが安全です。
また、湖畔の風景のモデルとして紹介されているのが歩崎公園です。ベンチや展望スポットが整備された静かな公園で、湖畔の景色を眺めながらひと休みするのにぴったりです。終末世界の静けさを感じさせる雰囲気が、作品のイメージと非常に相性が良いんですよね。ライダーの休憩ポイントとしても定番の場所です。長距離を走ってきた後の小休止にちょうどいい、肩の力が抜ける場所ですよ。
かすみマルシェ・かすみキッチンと行方バーガー
虹の塔の周辺には「霞ヶ浦ふれあいランド」をはじめ「かすみマルシェ」「かすみキッチン」といった、湖を眺めながら地元食材を使ったカフェや食事が楽しめる施設が隣接しています。ツーリング途中のランチや休憩にはもってこいの開放的な空間で、走り疲れた体をしっかり休められます。
さらに、このエリアのご当地グルメとして有名なのが「行方バーガー」です。ナマズを使った「なめパックン」、コイの「こいパックン(鯉パックン)」、鴨肉の「かもパックン(鴨パックン)」といったユニークなバーガーが楽しめます(ほかに豚肉の「ぶたパックン」もあります)。作中で二人が鴨やレンコンを獲得して休息するシーンともリンクするので、聖地巡礼の一環として味わってみると気分も盛り上がりますよ。道の駅たまつくりや行方市観光物産館こいこいで手に入れられます。提供状況や取り扱い店舗は時期によって変わることもあるので、確実に食べたい人は事前に確認しておくと安心です。
大洗・水戸エリアの舞台(アニメ第10話・原作第4巻)
アニメ第10話・原作第4巻の舞台となったのが、大洗と水戸のエリアです。茨城県の聖地の中でも最も多くのスポットが登場する、聖地巡礼のクライマックスとも言えるエリアなんですよ。海と港の風景、そして物語の重要な転換点となる場面が描かれています。ここではライダー人気の高いスポットを順に紹介していきます。
大洗マリンタワー
大洗マリンタワーは、波をモチーフにした地上約60メートルの三角形のタワーで、作品を代表するランドマークとして登場します。展望室からは太平洋や大洗の港を一望でき、劇中でも忠実に描写されていました。さらにこのタワーの2階には、人気アニメ『ガールズ&パンツァー』の聖地である「ガルパン喫茶 Panzer Vor(パンツァー・フォー)」があり、作中でも「聖地の中の聖地」として描かれる、ファンにはたまらないスポットです。
所在地は茨城県東茨城郡大洗町港中央10番地。北関東自動車道の水戸大洗ICから約10分でアクセスできます。開館時間は9時から18時ごろ、1階と2階は無料で利用でき、展望室のみ有料という形が案内されています。無料駐車場もあるのでバイクでも立ち寄りやすいですよ。休館日など詳しい情報は公式サイトをご確認ください。
めんたいパーク大洗と大洗港フェリーターミナル

めんたいパーク大洗は、明太子専門のテーマパークで、作中にはマスコットキャラクターの「タラピヨ」が登場します。現地では明太子工場の見学や試食、そしてジャンボおにぎりやソフトクリームが楽しめて、ツーリングの栄養補給にぴったりなんですよね。所在地は茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8255-3です。
そして物語上とても重要なのが、大洗港フェリーターミナルです。ここは大洗と北海道の苫小牧を結ぶ長距離フェリーが発着する場所で、作中では「さんふらわあ ふらの」が描かれ、ヨーコたちの旅の次の目的地が「ライダーの憧れの地・北海道」であることが明かされる、感動的な場面の舞台になっています。現実の大洗港も、本州から北海道へ渡るライダーの玄関口として知られていて、バイクとフェリー旅の親和性がとても高い場所です。作品と現実が最も自然につながるスポットと言えるでしょう。周辺には無料の駐輪スペースもあります。
大洗港は「バイク+フェリー旅」の起点として理想的な場所です。茨城の聖地を巡ったあと、そのまま北海道ツーリングへ旅立つという、作品さながらの壮大なプランも組めますよ。なお、大洗〜苫小牧航路では2025年に新造船「さんふらわあ かむい/ぴりか」も就航しています。フェリーの運航ダイヤやバイク積載の予約は、繁忙期だと早い段階で埋まることもあるので、行くと決めたら早めに公式サイトで確認・予約しておくのがおすすめです。実際に北海道へ渡ったあとの日程感が気になる人は、北海道ツーリングは何日必要かや、現地の走り方をまとめた北海道下道ツーリングの攻略記事もあわせて読むと、旅全体の計画が立てやすくなりますよ。
水戸市森林公園の恐竜広場
アニメ第10話のアイキャッチなどで登場するのが、水戸市森林公園の「恐竜広場」です。ここには14体もの実物大の恐竜(原始恐竜から白亜紀の巨大恐竜、マンモスまで)の模型が森の中に突如として出現していて、そのシュールで異世界のような光景がポストアポカリプス感を強く演出しています。作品の終末的な雰囲気を体感したいなら、ぜひ立ち寄ってほしいスポットですね。所在地は茨城県水戸市木葉下町588-1で、無料駐車場も完備されています。緑豊かな公園の中に恐竜が佇む様子は、写真映えも抜群ですよ。園内はアップダウンがあるので、模型のある広場までは少し歩く前提で、余裕を持った時間配分にしておくといいかもしれません。
アクアワールド茨城県大洗水族館
大洗エリアで作品と合わせて楽しめるスポットとして、アクアワールド茨城県大洗水族館も紹介しておきますね。サメの飼育数が日本トップクラスを誇る大型の水族館で、ペンギンやイルカ、クジラなど多彩な海の生き物に出会えます。作中の海洋生物の描写との関連が語られることもあり、ツーリングの途中で立ち寄ると旅にちょっとした彩りが加わります。大洗マリンタワーやめんたいパークからも近いので、大洗エリアをじっくり巡るなら候補に入れてみてください。館内をしっかり見ると数時間かかるので、聖地巡礼をメインにするなら「短めに立ち寄る」か「ここを目的地にして半日使う」か、あらかじめ決めておくとプランが崩れにくいですよ。
茨城県で終末ツーリングを最大限に楽しむためのルートと実用情報

ここからは、実際にあなたが茨城県で終末ツーリングを楽しむための、より実践的な情報をお届けします。作品の聖地巡礼だけでなく、ライダーが求める「終末感・世紀末感」を味わえるディープなスポット、そしてそれらを効率よく巡るためのモデルコース、走行時に守りたいマナーまでを整理しました。
この章を読めば、「作品ファンとして舞台を追いたい人」も「とにかく非日常の風景を味わいたい人」も、自分に合ったツーリングプランを具体的に組み立てられるようになりますよ。安全に、そして最大限に旅を楽しむための情報をぎゅっと詰め込みました。
終末感を味わえる茨城県のディープ&巨大建造物スポット
「終末ツーリング」というキーワードには、作品の聖地巡礼だけでなく、ライダーが好む世紀末的な荒廃感や最果て感を味わえるディープスポット巡りという意味もあります。ここでは作品ファンでなくても楽しめる、茨城県内の終末感あふれるスポットを紹介しますね。どれも非日常の雰囲気を存分に味わえる場所ばかりです。
牛久大仏
牛久市にある牛久大仏は、全高120メートル(像高100メートル)を誇り、青銅製仏像として世界一の高さでギネス世界記録に認定されています。関東平野の田園風景の中に突如としてそびえ立つこの巨大な仏像は、SFやポストアポカリプス作品に登場する「終末世界の遺構」を思わせる、まさに非日常のビジュアルです。遠くからでもその姿がはっきりと見え、近づくにつれてどんどん大きくなっていく様子は圧巻ですよ。前述の虹の塔の展望台からも遠望できるので、両方から眺めてスケールの違いを楽しむのも面白いですね。
写真を撮るなら、真下から見上げるより少し離れた田園越しに構えたほうが、あの「突然現れる巨大構造物」という異様さが伝わりやすいです。周辺は道が空いていることが多いので、安全な場所に停めて撮影ポイントを探してみてください。
久慈川の沈下橋「地獄橋」
大子町をはじめとする奥久慈エリアの久慈川には、地元で「地獄橋」とも呼ばれる沈下橋が点在しています。沈下橋というのは、川が増水したときに橋ごと水中に沈むように設計された、欄干のないコンクリート橋や木製橋のこと。水面すれすれをバイクで走り抜けるスリルと、古い構造物が織りなす最果て感が、ツーリングライダーに人気を集めています。
ただし欄干がない上に、路面が濡れていると滑りやすいので、走行時は絶対に無理をせず、慎重に通過してくださいね。木製で幅員が極端に狭い橋もあり、無理な通行は危険です。増水時や増水直後は通行できないこともあります。橋の上で立ち止まっての撮影は転落や後続車との接触の危険があるので、撮るなら必ず橋を渡りきってから、安全な場所で行うようにしましょう。
笠間駅前横丁
笠間市のJR笠間駅前の路地裏に残るのが、かつての飲食店街・スナック街です。現在は営業している店がほとんどなくゴーストタウンのようになっていて、昭和の栄華と、時が止まったような静寂・終末感を味わえるノスタルジースポットになっています。
ただしここは私有地や建物も多い場所なので、あくまで公道からの見学にとどめ、廃墟内への無断侵入は絶対にやめてくださいね。付近には住んでいる方もいますから、大きな排気音を立てたり、長時間たむろしたりするのも控えたいところ。マナーを守ってこそ楽しめる場所です。ここは「じっくり歩き回る」場所というより「雰囲気をそっと味わって次へ向かう」くらいの立ち寄り方がちょうどいいですよ。
鹿島臨海工業地帯と奥久慈パノラマライン
神栖市・鹿嶋市に広がる鹿島臨海工業地帯は、巨大な煙突や無数に張り巡らされた配管、金属のプラント群が立ち並ぶ重工業エリアです。特に夕暮れから夜にかけての無機質なプラントの明かりは、サイバーパンクや世紀末ディストピアを思わせる光景で、撮影スポットとしても非常に人気があります。ただしここは稼働中の工場が集まる場所です。施設敷地内への立ち入りや、通行の妨げになる路上駐車は厳禁なので、撮影は必ず安全に停められる公道の路肩や公共スペースから行ってくださいね。
また、久慈郡大子町の奥久慈パノラマラインは、男体山の荒削りな岩肌を望みながら山中を抜ける道です。ダイナミックな山岳風景と交通量の少なさが、秘境ツーリングの雰囲気をぐっと高めてくれます。人里離れた最果ての空気を味わいたいライダーにはたまらないルートですよ。ただし山間部の道は落ち葉や砂利、湧き水で滑りやすいこともあるので、スピードは控えめに、路面をよく見ながら走るのがおすすめです。
あなたはどっち?タイプ別に選ぶ茨城終末ツーリングの回り方

ここでいったん、「結局、自分はどのルートを選べばいいの?」という疑問に答えておきますね。茨城の終末ツーリングは、大きく分けて二つの楽しみ方があります。どちらが正解ということはなく、あなたの目的次第です。
まず、作品『終末ツーリング』が好きで、あのシーンの場所を実際にたどりたいという人。こういう人には、次に紹介する南部〜沿岸の王道ルートがぴったりです。つくば・霞ヶ浦・大洗と、作品の名場面が連続して回れるので、追体験の満足度がとても高いですよ。特にアニメや漫画を見返してから行くと、感動が何倍にもなります。
一方で、作品はそこまで詳しくないけれど、廃墟や巨大建造物、秘境の空気そのものを味わいたいという人。こういう人には、後半で紹介する北部〜内陸の最果てルートのほうが刺さるはずです。牛久大仏や沈下橋、ゴーストタウン化した路地裏など、非日常感の濃いスポットが揃っています。
そして「両方いいとこ取りしたい」という欲張りなあなたには、1泊2日で二つのルートを組み合わせるのがおすすめです。逆に、日帰りで無理なく回りたいなら、どちらか一方に絞ったほうが満足度は高くなります。あれもこれもと詰め込みすぎて、移動ばかりで疲れてしまうのが、聖地巡礼でいちばんありがちな失敗なんですよね。まずは自分の「今回のメインは何か」を決めるのが、良い旅への近道ですよ。
南部~沿岸を巡る作品聖地の王道ツーリングルート
ここでは作品の聖地を効率よく巡る、南部から沿岸にかけての王道ルートを提案します。ツーリングプランの参考にしてくださいね。基本の流れは、つくば → 霞ヶ浦 → 水戸 → 大洗という順番です。
まずはつくばからスタート。科学の門とつくばエキスポセンターで作品の世界観にどっぷり浸ります。ここで旅のテンションを一気に上げてから、水戸市の全国オートバイ神社で旅の安全を祈願しましょう。安全祈願は前半に済ませておくのがおすすめです。次に南下して霞ヶ浦へ。霞ヶ浦大橋を渡って虹の塔を目指し、りんりんロード沿いの湖畔ツーリングを満喫します。かすみキッチンや行方バーガーでの休憩もこのタイミングがおすすめです。ちょうどお昼どきに合わせると、開放的な湖畔でのランチが旅のいいアクセントになりますよ。
その後は水戸市森林公園の恐竜広場に立ち寄って異世界感を楽しみ、いよいよ大洗へ。大洗マリンタワーからの海の眺めを堪能し、めんたいパークで栄養補給、そしてゴールは大洗港フェリーターミナルです。ここで北海道への旅立ちに思いを馳せれば、作品の主人公と同じ気持ちを味わえますよ。この一連の流れは、つくばの研究学園都市、霞ヶ浦の広大な水辺、大洗の海とフェリーという、終末ツーリングの世界観に通じるロケーションを連続して巡れる、非常に完成度の高いルートです。
このルートは1日でも回れなくはありませんが、各スポットをじっくり楽しむなら1泊2日がおすすめです。詰め込みすぎると各所での滞在が駆け足になり、せっかくの「あのシーンの場所だ」という感動を味わう余裕がなくなってしまいます。特にフェリーで北海道へ渡るプランを組むなら、大洗を最終目的地にして時間に余裕を持たせておくと安心ですよ。
ちなみに、この作品の聖地巡礼は茨城だけで完結するものではありません。関東全域や東北にも舞台が広がっているので、他エリアも回ってみたい人は、終末ツーリング東京都の聖地巡礼ガイドや神奈川県の聖地ガイド、さらに北を目指すなら東北編の聖地巡礼もあわせて読むと、旅の構想がぐっと広がりますよ。
北部~内陸を巡る終末ディープスポットの最果てルート
作品の聖地巡礼だけでなく、より濃厚な終末感を求めるあなたには、北部から内陸を巡る最果てルートを提案します。こちらは巨大構造物とノスタルジー、そして秘境を組み合わせた、玄人好みのコースです。走りごたえがある分、時間と体力に余裕を持って臨みたいコースでもあります。
スタートは牛久大仏。全高120メートルの巨大構造物を間近で見上げ、そのスケールに圧倒されるところから旅が始まります。そこから北上して笠間駅前横丁へ。ゴーストタウン化した路地裏で、時が止まったようなノスタルジーと静寂を味わいます。ここではマナーを守った見学を徹底してくださいね。
そしてさらに北へ進み、奥久慈エリアへ。奥久慈パノラマラインのダイナミックな山岳林道を駆け抜け、最後は久慈川の沈下橋「地獄橋」で水面すれすれのスリルを体験します。このルートは交通量の少ない道が多く、人里から離れていく感覚そのものが最果て感を高めてくれます。
ただし、その分だけ注意点も多いコースです。山間部や林道は路面状況が変わりやすく、ガソリンスタンドやコンビニも少なくなります。給油は早め早めに、そして飲み物や補給食も持っておくと安心ですよ。天候や道路情報にも十分注意して走行してくださいね。時間や体力に余裕がある場合は、王道ルートと組み合わせて2日間かけて茨城を縦断するのもおすすめです。初日に南部の聖地を、2日目に北部の最果てスポットを、という配分にすると、まったく違う二つの表情の茨城を味わえますよ。
ライダー向けアクセス・交通と各エリアの回り方
ここでは各エリアへのアクセス情報を整理しておきます。バイクでの高速道路利用を中心に、主要なインターチェンジからの目安時間をまとめました。プランニングの参考にしてくださいね。
| エリア | 主なスポット | 高速インターからのアクセス目安 |
|---|---|---|
| つくば | 科学の門・つくばエキスポセンター | 常磐道 桜土浦IC・谷田部IC、圏央道 つくば中央ICから約5~15分 |
| 霞ヶ浦 | 虹の塔・りんりんロード | 常磐道 千代田石岡ICから約35分、東関東道 潮来ICから約50分 |
| 大洗 | 大洗マリンタワー・大洗港 | 北関東道 水戸大洗ICから約10分 |
基本的には常磐道を軸に、圏央道や北関東道、東関東道を組み合わせて移動するのが一般的なルートになります。つくばエリアは各インターから10~15分程度と非常にアクセスが良く、ツーリングの拠点にしやすいですよ。大洗も水戸大洗ICから約10分と近く、海沿いエリアへスムーズに入れます。
エリア間の移動もイメージしておくと計画が立てやすくなります。つくばから霞ヶ浦、霞ヶ浦から大洗と、それぞれある程度の距離があるので、一日で王道ルートを回るなら朝早めのスタートが安心です。給油ポイントも、都市部を離れる前にこまめに確認しておくといいですよ。
公共交通機関を組み合わせたい場合は、つくばエキスポセンターがつくばエクスプレス「つくば」駅から徒歩約5分、大洗マリンタワーがJR常磐線の水戸駅から鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗り換えて「大洗」駅下車という形になります。バイクでの移動が基本になるとは思いますが、天候や体調に応じて柔軟にプランを組めるよう、頭の片隅に入れておくといいかもしれませんね。なお、各施設の営業時間や休業日、料金は変更されることがあるので、出発前に正確な情報は公式サイトをご確認ください。
季節と服装は?快適に走るための下準備
意外と見落とされがちなのが、季節と服装の準備です。茨城の終末ツーリングは、湖畔や海沿い、そして山間部と、風の当たり方がまったく違う場所を一日で巡ることになります。だからこそ、体温調整のしやすい重ね着が基本ですよ。
霞ヶ浦の湖畔や霞ヶ浦大橋、大洗の海沿いは、季節を問わず風が強く体感温度が下がりやすい場所です。春や秋は防風性のあるジャケットがあると快適ですし、夏でも朝夕は思ったより冷えることがあります。逆に奥久慈の山間部は、標高差で下界より気温が低くなることもあるので、一枚羽織れるものがあると安心です。
また、写真をたくさん撮りたい人は、こまめに手袋を外したりスマホを操作したりする場面が増えます。操作しやすいグローブを選んでおくと、聖地でのシャッターチャンスを逃しにくくなりますよ。天候が崩れそうなときは、レインウェアも忘れずに。快適さは、そのまま旅の満足度に直結しますからね。
聖地巡礼で守りたいマナーと安全の注意点
楽しいツーリングにするためには、マナーと安全への配慮が欠かせません。ここでは終末ツーリングの茨城巡りで特に気をつけたいポイントを整理しました。地域の方々に迷惑をかけず、そして自分自身も安全に楽しむために、しっかり押さえておきましょう。ここを守れるかどうかで、旅そのものの気持ちよさも変わってきますよ。
特にディープスポットや廃墟風の場所では、以下の点を必ず守ってください。守れないと、その場所自体が立ち入り禁止になってしまい、後から訪れる人が楽しめなくなってしまいます。ライダー全体のイメージにも関わることなので、一人ひとりの心がけが大切です。
まず、廃墟やゴーストタウン風のスポットでは、私有地や立ち入り禁止区域への無断侵入は絶対にしないこと。笠間駅前横丁のような場所は、あくまで公道からの見学にとどめてください。次に、住宅街や静かな地域を走る際は、空ぶかしなどの騒音を控え、地域住民への配慮を忘れないこと。早朝や夜間は特に気をつけたいところです。停める場所にも気を配り、通行や営業の妨げになる駐車は避けましょう。
また、聖地となっている施設は営業時間や定休日が設定されていますし、改修工事で一時的に見られない部分があることもあります。せっかくの遠出が無駄にならないよう、事前に公式サイトで確認しておくのが賢いやり方です。駐車場や駐輪場の有無も、施設によって異なるので合わせて確認しておくと安心ですよ。この「事前確認」を習慣にするだけで、聖地巡礼の失敗はぐっと減ります。
安全面では、霞ヶ浦大橋や湖畔道路は横風の影響を受けやすいこと、沈下橋は欄干がなく滑りやすいこと、林道は路面状況が変わりやすいことなどを頭に入れておいてください。無理な走行は事故のもとです。ヘルメットやプロテクターの着用はもちろん、天候が崩れそうなときは早めに切り上げる判断も大切です。ツーリング中の安全に関わる最終的な判断は、その場の状況をよく見て、必要に応じて専門家にご相談くださいね。安全あってこその旅ですから。
終末ツーリングで巡る茨城県聖地巡礼のまとめ

ここまで、終末ツーリングの茨城県聖地巡礼について、作品の舞台からディープな終末感スポット、タイプ別の回り方、モデルコース、マナーまで幅広くお伝えしてきました。最後に全体を振り返っておきましょう。
作品『終末ツーリング』の茨城県の聖地は、大きくつくば・霞ヶ浦・大洗の三つのエリアに分かれています。つくばでは科学の門やつくばエキスポセンターで終末世界の研究所の雰囲気を、霞ヶ浦では虹の塔と広大な湖畔の景色を、そして大洗では大洗マリンタワーやフェリーターミナルで海と旅立ちの物語を体感できます。これらを結ぶ王道ルートは、作品の世界観をそのまま追体験できる充実したコースです。作品ファンなら、まずはこの王道ルートから始めてみてください。
一方で、牛久大仏の巨大構造物、笠間駅前横丁のノスタルジー、奥久慈の沈下橋といったディープスポットを巡れば、ライダーが求める本物の終末感・世紀末感をたっぷり味わえます。作品にそこまで詳しくない人でも十分に楽しめるのが、このルートの魅力です。作品ファンもそうでない方も、茨城県は終末ツーリングを満喫するのにこれ以上ない舞台だと私は感じています。
大事なのは、あれもこれもと欲張りすぎず、自分の「今回のメイン」を決めること。作品を追いたいのか、終末感を味わいたいのか、それによって選ぶルートも回り方も変わってきます。まずはどちらか一方に絞り、余裕があれば1泊2日で両方を、という組み立て方が、いちばん満足度の高い旅につながりますよ。
広い空と平野、湖と海、そして北海道へと続くフェリー航路。茨城県にはライダーの心を揺さぶる要素がぎゅっと詰まっています。もし大洗から実際に北海道へ渡ってみたくなったら、北海道ツーリングの日数の目安もチェックして、旅の続きを描いてみてくださいね。この記事を参考に、ぜひあなただけの茨城ツーリングプランを組み立ててみてください。マナーと安全に気をつけながら、作品さながらの忘れられない旅路を楽しんでもらえたら、同じライダーとしてこんなに嬉しいことはありません。それでは、風と共に良い旅を。またお会いしましょう。

