【下道重視】奥三河・南信州 快走&絶景ルート 徹底攻略ガイド

奥三河から南信州にかけてのエリアは、まさにライダーのための「魂の道」です。信号が少なく適度なワインディングが続く快走路、深い渓谷美と高原の爽快感、そして豊かな自然が織りなす四季折々の絶景が、バイクの走る喜びを存分に味わわせてくれます。このルートは標高差も大きく、市街地から高原まで変化に富んだ景観を楽しめるため、何度訪れても新しい発見があります。

ルート概要

基本ルート詳細:
名古屋方面 → R153(飯田街道)→ 足助・稲武エリア → 茶臼山高原道路 → R151(別所街道)→ 新城エリア → 帰路

走行データ

  • 総走行距離: 約280~320km
  • 所要時間: 8~10時間(休憩・食事込み)
  • ベストシーズン: 5月下旬~6月上旬(芝桜・新緑)、10月中旬~11月上旬(紅葉)

このルートの真髄は、高速道路をほとんど使わない「下道重視」のスタイルにあります。豊田市街を抜けた先から信号が激減し、適度なアップダウンと中高速コーナーが続く快走路となります。標高1,000m超えの茶臼山高原では、平地より5~10度低い気温で爽快なスカイラインを楽しめます。


区間別詳細ルート解説

セクション1:名古屋 → R153(飯田街道)区間

名古屋市内からR153を北上し、豊田市街を抜けて山間部へ入る導入区間です。豊田市街までは信号と交通量が多めですが、足助町を過ぎると一気に「ツーリング感」が高まります。

主要通過ポイント:

  • 豊田勘八IC付近からR153北上開始
  • 足助町(香嵐渓)経由
  • 稲武エリアへ

セクション2:稲武エリア – ライダーの聖地

道の駅 どんぐりの里いなぶ(愛知県豊田市稲武町)

中部地方最大級の規模を誇るこの道の駅は、週末には数百台のバイクが集結する、まさにライダーの聖地です。広大な駐車場にはバイク専用エリアも設けられており、同じ趣味を持つ仲間との交流の場となっています。

必食グルメ:

  • 五平餅(220円): 地元産コシヒカリを使用し、甘辛い胡桃味噌ダレが香ばしく焼き上げられています。注文を受けてから焼くため、熱々をいただけます
  • 米粉パン(200円~): 地元産米粉を使用したもちもち食感が特徴で、ツーリング中の携行食としても人気
  • 稲武牛カレー(950円): 地元ブランド牛を使った贅沢なカレー

施設情報:

  • 営業時間:9:00~18:00
  • 温泉「どんぐりの湯」:大人600円、10:00~21:00
  • 足湯も無料で利用可能

セクション3:茶臼山高原道路 – 天空のワインディング

このルートのハイライトとなる区間です。愛知県最高峰の茶臼山(標高1,415m)へと続く約12kmの道のりは、標高差約600mを一気に駆け上がる爽快なワインディングロードです。

走行特性:

  • 適度なコーナーと勾配が続く、走りごたえのあるルート
  • 路面は全体的に良好だが、冬明けは砂が浮いているコーナーもあるため注意
  • 大型バイクでも気持ちよく走れる中高速コーナーが主体

茶臼山高原の見どころ

芝桜の丘(5月下旬~6月上旬)
約40万株の芝桜が高原を鮮やかなピンク色に染め上げます。標高1,358mの展望台から一望できる「天空の花回廊」は圧巻の美しさです。芝桜まつり期間中は入場料(大人500円)が必要ですが、バイクで訪れる価値は十分にあります。

注意: 芝桜シーズンの土日は大渋滞となるため、早朝7時頃の到着を推奨します。

面ノ木園地(めんのきえんち)
茶臼山高原道路の途中にある休憩ポイントで、風力発電の巨大な風車が回っており、天気が良ければ南アルプスまで見渡せます。展望駐車スペースからは絶好の撮影スポットとなります。

セクション4:R151(別所街道)→ 新城エリア

茶臼山から下ってR151に合流し、天竜川沿いを南下するルートです。信号が少なく流れの良い快走国道で、川沿い・谷沿いの美しい景観が続きます。


必訪メジャースポット詳細

四谷の千枚田(愛知県新城市四谷)

標高420mの山間部に広がる約400枚の棚田は、まさに日本の原風景そのものです。「日本の棚田百選」にも選ばれており、石垣で積み上げられた棚田が山の斜面に階段状に連なる様子は圧巻です。

撮影ベストタイミング:

  • 田植え後の水鏡(5月中旬)
  • 稲穂が黄金色に輝く収穫期(9月下旬~10月上旬)
  • 早朝の朝霧に包まれた幻想的な風景

アクセス: 県道389号線から案内標識に従って進み、駐車場から徒歩5分程度で展望スポットに到着します。バイクと棚田を一緒に撮影できるポイントもあり、インスタ映えする写真が撮れます。

湯谷温泉(愛知県新城市豊岡)

宇連川沿いに広がる静かな温泉地で、開湯1300年の歴史を持ちます。「鳳来峡」と呼ばれる渓谷美が素晴らしく、川沿いの遊歩道を散策すると四季折々の自然美を楽しめます。

おすすめ日帰り入浴施設:

  • 湯の風HAZU 大人800円、11:00~20:00、露天風呂から渓谷を眺めながらの入浴が格別
  • はづ別館 大人1,000円、12:00~15:00、渓流沿いの露天風呂が人気
  • 湯谷温泉 板敷川: 無料の足湯で気軽に温泉を楽しめる

鳳来寺山(愛知県新城市門谷)

標高695mの霊山で、1,425段の石段を登った先には鳳来寺本堂があります。石段沿いには樹齢800年を超える杉の巨木が立ち並び、神秘的な雰囲気に包まれています。

アクセス方法:

  • 徒歩ルート: 山麓の無料駐車場からバイクを停めて石段を登る(約40分)
  • 車両ルート: 鳳来寺山パークウェイ(普通車420円、二輪車270円)利用で山頂近くまで上がり、展望台まで徒歩15分

展望台からは新城市街や三河湾まで見渡せる大パノラマが広がります。11月中旬から下旬にかけては山全体が燃えるような紅葉に染まり、特に美しい季節です。


穴場スポット&隠れた名所

阿寺の七滝(愛知県新城市下吉田)

国道301号線から少し入った場所にある、高さ64mの名瀑です。7段に分かれて流れ落ちる滝は「日本の滝百選」にも選ばれており、マイナスイオンたっぷりの癒しスポットです。駐車場から徒歩5分程度で滝壺まで到着し、夏でもひんやりとした空気が漂う避暑スポットとしても最適です。

段戸裏谷原生林「きららの森」(愛知県設楽町田峯)

標高1,152mの段戸山にある原生林で、「愛知の秘境」とも呼ばれる神秘的な場所です。ブナやミズナラの巨木が生い茂り、森の中には清流が流れています。遊歩道が整備されており、30分~1時間程度のトレッキングが楽しめます。特に早朝の朝霧に包まれた森は幻想的で、写真撮影に最適です。

注意: 熊の出没情報もあるため、鈴を持参するなど対策をしてください。

新城総合公園(愛知県新城市浅谷)

知る人ぞ知るバイクの休憩スポットです。高台にある展望台からは新城市街と奥三河の山々が一望でき、特に夕暮れ時の景色が美しいと評判です。駐車場は無料で広々としており、バイクを停めやすいのもポイントです。春には約300本の桜が咲き誇り、花見スポットとしても知られています。

佐久間ダム(静岡県浜松市天竜区)

国道151号線沿いにある巨大なダムで、天竜川をせき止めて作られた佐久間湖は、深い青色の湖面が美しいと評判です。ダムの上は歩いて渡ることができ、高さ155.5mから見下ろす景色は迫力満点です。ダム周辺の道路は適度なワインディングがあり、湖畔沿いのルートは景色も良く、快適なツーリングが楽しめます。

川沿いの無名駐車スペース

R151沿いには、地元の釣り人や休憩用の小さな砂利駐車場が点在しています。人が少なく、川の音だけが聞こえるような場所も多く、「ソロツーの静寂タイム」に最適です。自販機すらないことも多いですが、川と山のロケーションで小休止するには最高の環境です。


グルメ情報詳細

鳳来牛(ほうらいぎゅう)

新城市周辺で飼育されるブランド牛で、きめ細かい霜降りと柔らかな肉質が特徴です。

おすすめ店舗:

  • こんたく長篠(新城市): JA直営の焼肉レストランで、希少な鳳来牛をリーズナブルに味わえます。ランチタイムはライダーで賑わいます
  • 道の駅 もっくる新城 鳳来牛を使った「鳳来牛バーガー」(650円)が人気。ジューシーな牛肉パティと地元野菜のハーモニーが絶品

奥三河の猪鍋(冬季限定:11月~3月)

奥三河地域では古くから猪肉が食されており、冬季には多くの飲食店で猪鍋を提供しています。

おすすめ店舗:

その他の地元グルメ

五平餅
奥三河地域の郷土料理で、潰したご飯を串に付けて焼き、甘辛い胡桃味噌ダレを塗った素朴な味わいの料理です。各地の道の駅で販売されており、店によって形や味付けが微妙に異なるため、食べ比べも楽しめます。

信州そば
長野県側に入ると、本場の信州そばが楽しめます。飯田市街には多数の蕎麦店があり、特に「そば処 よこ田」は地元民にも人気の名店です。石臼挽きの自家製粉そば(もりそば850円)は、蕎麦の香りが豊かで喉越しも良く、絶品です。

道の駅 もっくる新城グルメ

  • ジャンボチキンカツ: デカ盛りグルメとして話題
  • ロングホットドッグ: 長さ50cmを超える迫力のホットドッグ
  • ジビエラーメン(猪骨ラーメン): 変わり種として人気

季節別楽しみ方

春(3月~5月)

春は新緑の季節で、山々が淡い緑色に染まり始めます。3月下旬から4月上旬には桜が咲き始め、新城総合公園や設楽原歴史資料館周辺が花見スポットとして人気です。5月下旬から6月上旬は茶臼山高原の芝桜が見頃を迎え、一年で最も華やかな季節となります。

注意点: ゴールデンウィークは大変混雑するため、早朝出発や平日のツーリングをおすすめします。山間部では朝晩の気温差が大きいため、防寒対策も必要です。

夏(6月~8月)

梅雨明け後の夏は、高原の涼しさを求めて多くのライダーが訪れます。茶臼山高原や津具高原は、平地より5~7度気温が低く、避暑地として最適です。阿寺の七滝や段戸裏谷原生林など、マイナスイオンたっぷりの涼しいスポットも人気です。

注意点: 夏季は午後に雷雨が発生しやすいため、早めの出発と余裕を持った行程がおすすめです。標高の高い場所では霧が発生することもあるため、視界不良に注意してください。

秋(9月~11月)

秋は紅葉の季節で、奥三河・南信州エリアが最も美しく輝く時期です。9月下旬から10月上旬は四谷の千枚田の稲穂が黄金色に輝き、収穫の風景が広がります。10月中旬から11月上旬にかけては、茶臼山高原や鳳来寺山が紅葉の見頃を迎えます。

特に鳳来寺山の紅葉は見事で、石段沿いの杉の緑と紅葉のコントラストが美しいと評判です。11月からは猪鍋などのジビエ料理も解禁となり、グルメも楽しめます。

注意点: 紅葉シーズンの週末は大変混雑するため、平日のツーリングや早朝出発がおすすめです。朝晩は冷え込むため、防寒装備をしっかり準備してください。

冬(12月~2月)

冬季は標高の高い道路が通行止めになることが多く、ツーリングには制約があります。茶臼山高原道路や面ノ木峠などは積雪や凍結のため、12月から3月頃まで通行止めとなります。ただし、国道151号線や国道153号線の主要道は除雪されるため、冬でもツーリングは可能です。

冬の楽しみは温泉とグルメです。湯谷温泉で日帰り入浴を楽しみ、猪鍋で体を温めるのが冬のツーリングの定番コースです。


実用的なアドバイス&注意事項

ガソリンスタンド情報

山間部ではガソリンスタンドが少なく、営業時間も限られています。特に日曜日や祝日は休業している店舗もあるため、出発前に満タンにしておくことを強く推奨します。

給油推奨ポイント:

  • 豊田市稲武町(道の駅どんぐりの里いなぶ周辺)
  • 新城市街
  • 飯田市街

目安: 残り半分を切ったら早めに給油してください。

路面・交通状況

  • 山間部は「落ち葉・落石・路肩崩れ」に常に注意が必要
  • 早朝・夕方はシカ・イノシシ・サルの飛び出しリスクがあるエリア
  • 冬明けは砂が浮いているコーナーもあるため、慎重な走行を心がけてください
  • 集落内は特に速度を落とし、マナーを守って走行しましょう

取り締まり情報

R153およびR151の直線区間、茶臼山高原道路の入り口付近では、速度取り締まりが行われていることがあります。制限速度を守り、安全運転を心がけてください。

携行品

  • レインウェア: 山間部では天候が変わりやすいため必携
  • 防寒着: 標高が高い場所では夏でも気温が低いため、長袖のジャケットやウインドブレーカーを持参
  • 熊鈴: トレッキングをする場合は熊の出没に備えて持参推奨
  • 地図・ナビ: 山間部では携帯電話の電波が届かない場所もあるため、オフライン機能を活用

モデルタイムスケジュール

日帰りプラン(約8時間、走行距離約280km)

  • 7:00 名古屋出発
  • 8:30 道の駅 どんぐりの里いなぶ到着(朝食・休憩、五平餅購入)
  • 10:00 出発
  • 11:00 茶臼山高原到着(散策・写真撮影)
  • 12:30 出発
  • 13:30 新城エリアでランチ(鳳来牛焼肉)
  • 15:00 四谷の千枚田到着(写真撮影・散策)
  • 16:00 湯谷温泉到着(日帰り入浴)
  • 17:30 出発
  • 19:00 名古屋着

1泊2日プラン(走行距離約400km)

【1日目】

  • 8:00 名古屋出発
  • 9:30 道の駅 どんぐりの里いなぶ(休憩)
  • 11:00 茶臼山高原(散策)
  • 13:00 天竜峡(散策)
  • 15:00 飯田市街到着(元善光寺参拝、市街散策)
  • 17:00 飯田市内の旅館・ホテルにチェックイン
  • 18:00 飯田風焼肉ディナー

【2日目】

  • 8:00 ホテル出発
  • 9:00 佐久間ダム(見学)
  • 10:30 阿寺の七滝(散策)
  • 12:00 新城市内でランチ(鳳来牛焼肉)
  • 13:30 鳳来寺山(参拝・散策)
  • 15:30 四谷の千枚田(写真撮影)
  • 16:30 出発
  • 18:30 名古屋着

このルートは、信号の少ない快走路と美しい自然、そして豊かなグルメが揃った、まさにライダーのための「魂の道」です。適度なワインディングと標高差が、バイクの走る喜びを存分に味わわせてくれます。何度訪れても新しい発見があり、季節ごとに異なる表情を見せてくれるこのエリアは、ツーリング好きなら一度は訪れるべき場所です。安全運転を心がけ、素晴らしいツーリングをお楽しみください。

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