「限られた時間で、最高の体験を。それが大人のツーリングスタイルだ」
社会人ライダーにとって最も貴重なのは「時間」です。
週末の限られた休みで甲信越地方(山梨・長野・新潟)の雄大な絶景を味わい尽くすなら、高速道路を戦略的に活用するのが正解。
移動時間を最小化し、現地での感動体験を最大化する——これが効率重視ツーリングの真髄です。
このガイドでは、中央自動車道・上信越自動車道・関越自動車道を駆使して、週末だけで甲信越の核心部を制覇する最強プランを完全網羅します。
Part 1:高速移動重視ツーリングの戦略的意義
なぜ高速道路なのか?
高速道路の活用は「手抜き」ではなく、現代ライダーの「戦略」です。
首都圏から甲信越の核心部まで、下道なら4〜5時間の距離を、高速なら1.5〜2時間で到達可能。この2〜3時間の差が、ツーリングの質を劇的に変えます。
高速移動の5大メリット:
- 体力温存: 渋滞・信号ストップによる疲労を最小化
- 天候リスク回避: トンネルと高架橋で悪天候を素早く通過
- 行動範囲拡大: 日帰りでも深部まで到達可能
- 安全性向上: 帰路の体力温存で事故リスク軽減
- 撤退容易: 天候悪化時の代替プラン変更が簡単

甲信越高速道路網の理解
中央自動車道: 東京〜山梨〜長野諏訪地域を結ぶ大動脈。富士山・八ヶ岳・南アルプスへの最短ルート。
長野自動車道: 中央道から分岐し松本・安曇野へ。北アルプスの玄関口。
上信越自動車道: 関越道から分岐し長野市・軽井沢・上田へ。北信エリアへの最適ルート。
関越自動車道: 東京〜新潟を結ぶ。魚沼・湯沢・苗場エリアへのゲートウェイ。
Part 2:【IC直結絶景】降りてすぐ感動のメジャースポット

山梨エリア:中央道活用
■ 富士スバルライン(富士山五合目)
- アクセス: 中央道「河口湖IC」から車で15分
- 魅力: 標高2,305mまで一気に駆け上がる雲上ドライブ。眼下に広がる雲海は別世界の美しさ
- ライダーポイント: 早朝6〜8時が雲海遭遇率最高。防寒着必須(麓より15℃低い)
- 料金: 二輪1,050円(2024年現在)
- 注意: 7〜9月はマイカー規制期間あり、事前確認必須
■ 富士五湖周遊ルート
- アクセス: 中央道「河口湖IC」「富士吉田西桂スマートIC」起点
- 魅力: 山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖から見る富士山の表情変化
- ハイライト: 本栖湖の千円札ビュー、山中湖の逆さ富士(早朝推奨)
- 周遊距離: 約60km、信号少なめで快走可能
■ ほったらかし温泉
- アクセス: 中央道「勝沼IC」からフルーツライン経由30分
- 魅力: 甲府盆地と南アルプスを一望する絶景露天風呂
- 特徴: 早朝5時から営業、朝駆けツーリングの目的地に最適
- 料金: 大人800円
長野エリア:長野道・上信越道活用
■ ビーナスライン
- アクセス: 中央道「諏訪IC」から国道152号で白樺湖へ30分
- 魅力: 標高1,400〜2,000mを走る日本屈指のスカイライン
- 全長: 約76km、信号なしの快走路
- ベストタイム: 早朝か夕方(観光バス回避)
- 冬季閉鎖: 11月中旬〜4月下旬

■ 上高地
- アクセス: 長野道「松本IC」から国道158号で沢渡駐車場まで1時間
- 魅力: 北アルプスの絶景、河童橋からの穂高連峰
- 注意: マイカー規制のため沢渡駐車場(二輪600円)からバス利用
- バス料金: 往復2,500円
- 滞在目安: 往復+散策で4〜5時間
■ 大王わさび農場
- アクセス: 長野道「安曇野IC」から10分
- 魅力: 北アルプスの雪解け水が流れる日本最大級のわさび農場
- グルメ: 本わさび丼1,300円、わさびソフトクリーム400円
- 入場料: 無料(駐車場も無料)

新潟エリア:関越道・北陸道活用
■ 清津峡渓谷トンネル
- アクセス: 関越道「塩沢石打IC」から国道353号で25分
- 魅力: 日本三大峡谷、水鏡に映る渓谷美のアート空間
- 料金: 入坑料800円
- 所要時間: 往復1時間(片道750m)
- 撮影ベスト: 早朝か夕方の光の角度
■ 奥只見湖
- アクセス: 関越道「小出IC」から国道352号で50分
- 魅力: 日本最大級のダム湖、エメラルドグリーンの湖面
- 遊覧船: 40分コース2,200円
- 冬季閉鎖: 11月下旬〜5月上旬
Part 3:【穴場・秘境】高速活用で到達可能な隠れスポット
■ 弥彦山スカイライン(新潟県)
- アクセス: 北陸道「三条燕IC」から国道289号で30分
- 魅力: 日本海と越後平野の360度パノラマ、夕日の名所
- 特徴: 全長16km、無料スカイライン
- 冬季閉鎖: 12月〜3月
■ 野辺山高原(長野県)
- アクセス: 中央道「長坂IC」から国道141号で30分
- 魅力: JR最高地点(標高1,375m)、八ヶ岳の裾野に広がる高原
- グルメ: 滝沢牧場のソフトクリーム
- 特徴: 真夏でも涼しく快適(25℃前後)
■ 魚沼スカイライン(新潟県)
- アクセス: 関越道「六日町IC」から20分
- 魅力: 魚沼盆地と十日町盆地を隔てる尾根道、棚田の絶景
- 特徴: 全長20km、信号ゼロの快走路、交通量極少

Part 4:【効率最大化】モデルコース完全版
COURSE A:【日帰り・首都圏発】富士山満喫コース
総走行距離: 約300km 所要時間: 8時間 高速料金: 往復約5,000円
タイムスケジュール:
- 06:00 練馬IC出発(早朝渋滞回避)
- 07:00 河口湖IC到着
- 07:15〜10:15 富士五湖周遊(山中湖→河口湖→西湖→本栖湖)
- 10:30〜13:00 富士スバルライン(五合目で雲海体験)
- 13:30〜14:30 河口湖畔でランチ
- 15:00 河口湖IC(帰路開始)
- 16:00 帰宅
ポイント: 早朝出発で雲海確率アップ、午後の渋滞前に撤退
COURSE B:【日帰り・首都圏発】北アルプス絶景コース
総走行距離: 約400km 所要時間: 10時間 高速料金: 往復約7,000円
タイムスケジュール:
- 05:00 練馬IC出発(超早朝推奨)
- 07:00 松本IC→沢渡駐車場
- 08:00〜12:30 上高地散策(河童橋〜明神池)
- 13:30〜14:30 安曇野・大王わさび農場
- 15:00 安曇野IC(帰路開始)
- 17:00 帰宅
ポイント: 超早朝出発必須、上高地の朝の静寂を独占
COURSE C:【1泊2日】甲信縦断・絶景制覇コース
【1日目】富士山〜八ヶ岳エリア(約250km)
- 練馬IC → 河口湖IC → 富士五湖周遊
- 中央道移動 → 長坂IC → 野辺山高原
- 清里・小淵沢温泉泊
【2日目】ビーナスライン〜白馬エリア(約300km)
- 諏訪IC → ビーナスライン → 霧ヶ峰・美ヶ原
- 長野道移動 → 安曇野IC → 大王わさび農場
- 長野道 → 安曇野IC → 帰路
総走行距離: 約550km 高速料金: 往復約8,000円
COURSE D:【1泊2日】新潟山間部・秘境探訪コース
【1日目】関越道で魚沼へ(約300km)
- 練馬IC → 塩沢石打IC → 清津峡渓谷
- 小出IC → 奥只見湖(遊覧船)
- 魚沼・湯沢エリア泊
【2日目】日本海へ抜ける(約250km)
- 魚沼 → 北陸道 → 弥彦山スカイライン
- 寺泊で海鮮ランチ → 関越道で帰路
総走行距離: 約550km 高速料金: 往復約7,500円
Part 5:SA/PA戦略的活用術
高速道路のSA/PAも立派な観光地。甲信越エリアの特筆すべき施設を紹介します。
■ 談合坂SA(中央道・上下線)
- 東京から約1時間、最初の休憩に最適
- 富士山ビューデッキからの絶景
- 朝食・軽食メニュー充実

■ 諏訪湖SA(中央道・上下線)
- 諏訪湖を一望する絶景SA
- ハイウェイ温泉諏訪湖(下り線):ツーリング疲れを即座に回復
- 信州そば、地ビールが人気
■ 横川SA(上信越道)
- 「峠の釜めし」発祥の地
- 益子焼の土釜に入った駅弁の王様
- 庭園での食事が風情満点
■ 越後川口SA(関越道・上下線)
- 信濃川の蛇行を一望する展望台
- 魚沼産コシヒカリのおにぎり必食
- 越後の地酒販売(お土産用)
Part 6:効率化のための実践テクニック
ETC割引フル活用
休日割引: 土日祝日30%OFF(普通車・軽自動車のみ、二輪車は対象外)
深夜割引: 0時〜4時30%OFF(全車種対応)
二輪車ツーリングプラン: NEXCO各社の定額プラン要チェック
給油戦略
基本原則:
- 高速降車後すぐに満タン給油
- 山間部は50km以上スタンドなしも普通
- 帰路の高速乗車前に再度満タン
要注意エリア:
- 上高地周辺(沢渡までに給油必須)
- 奥只見周辺(小出市街で満タン推奨)
- 清里・野辺山(長坂ICで給油推奨)
装備・安全対策
高速走行必須装備:
- 耳栓(風切り音軽減で脳疲労防止)
- ウインドスクリーン(風圧軽減)
- 防風インナー(標高差による気温変化対応)
- 予備グローブ(夏用+3シーズン用)
安全走行チェックリスト:
- 高速道路渋滞予測確認(JARTIC)
- 目的地天気予報(2時間ごと)
- ETCカード装着確認
- タイヤ空気圧・チェーン注油
- 現金準備(高速・駐車場・入場料用)

Part 7:季節別最適ルート
春(4〜6月):残雪と新緑
- 推奨: 富士スバルライン、上高地、ビーナスライン
- 注意: 標高の高いエリアは5月でも残雪あり
夏(7〜8月):涼を求めて高原へ
- 推奨: 白馬エリア、野辺山・清里、奥只見湖
- 注意: 富士スバルラインはマイカー規制期間
秋(9〜11月):紅葉の絶景
- 推奨: 上高地、奥只見湖、清津峡
- 注意: 紅葉シーズンは混雑必至、早朝推奨
冬(12〜3月):冬季限定の美
- 推奨: 富士五湖、諏訪湖、弥彦山
- 注意: 多くの高原道路が冬季閉鎖
Part 8:グルメ・温泉情報
絶対味わいたいご当地グルメ
山梨県:
- ほうとう(小作 河口湖店)
- 甲州ワインビーフ(双葉SA)
- 信玄餅ソフトクリーム
長野県:
- 信州そば(諏訪湖SA)
- 安曇野わさび丼(大王わさび農場)
- 信州サーモン丼
新潟県:
- へぎそば(小嶋屋総本店)
- 魚沼産コシヒカリおにぎり(越後川口SA)
- 日本酒(八海山、越乃寒梅)
日帰り温泉おすすめ
ほったらかし温泉(山梨): 甲府盆地一望、早朝営業、800円
ハイウェイ温泉諏訪湖(長野): SA直結、諏訪湖ビュー、600円
越後湯沢温泉(新潟): 駅直結多数、帰路前に最適、800円〜

最後に:効率的ツーリングの真髄
高速移動重視のツーリングは、決して「手抜き」ではありません。
限られた時間の中で最高の体験を追求する——それは現代ライダーの賢明な選択です。
効率派ライダーの心得:
- 移動は高速で素早く、現地での体験に全力投球
- 天候・体調に応じた柔軟なプラン変更
- 無理のないスケジュールで安全第一
- 帰路の体力温存で事故防止
甲信越地方の充実した高速道路網を活用すれば、週末の限られた時間でも深部の絶景にアクセス可能です。
朝早く出発し、夕方には帰宅——そんなスマートなツーリングで、人生の質を高めましょう。
さあ、ETCカードをセットして、効率的な絶景巡りへ出発だ!
このガイドが、あなたの甲信越高速移動ツーリングを最高のものにする一助となれば幸いです。
安全運転で、素晴らしい絶景との出会いを心ゆくまで楽しんでください。
Ride Smart, Ride Safe! 最高の効率ツーリングを!
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